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解説にあるように、告発小説に近い感じの内容。軽い展開で気楽に読める。主役が商社を辞めたエピソードが大したことなくて拍子抜け。しかもそれが会社界隈に知れわたるとは⁉
そしてエピソードの割にはカジノ会社で大したエピソードもなくちょっと寂しかったかな(笑)
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カジノ法案が通ったことでお台場に一大ビジネスを展開するためのいろいろ、のテンポの良いストーリー展開ですぐに読み終わりました。外資の雇用の仕方や、パチンコや宝くじの収益のカラクリにむしろビックリした。なんか、宝くじ買うの嫌になっちゃうなぁ〜・・・
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日本でのカジノ誘致のニュースが出るようになったので興味を持った。
その仕組みがなんとなくわかったが、どちらかというと誘致の大変さはスキップされていて、カジノを盛り上げる秘策について面白いアイディア。
読み物としての面白さはある。ネアカな内容です。
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お台場にカジノを誘致を、そのために何をすれば成功するか?を主人公達が考える話。
短い中でまとまっていて、展開もありつつで良かった。
丁半の導入がメインポイントになっているが、他の要素もあっても良かったかなとも思う。
カジノ法案って、多分いろんな利権とかが絡んでんだなーとか思いつつも、特にそこまで難しい話は出てこないので読みやすいです。
個人的には続編が出ても良いんじゃないかなと思う。
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【感想】
久しぶりの楡周平作品。
現実でもIR誘致が目前となっている今日この頃、そういった意味でも非常にリアリティ溢れる作品でした。
(誘致場所は大阪になるのかな?)
作中にも書いていたように、本場アメリカやマカオ、シンガポールなどに既にカジノは存在している中で、日本にカジノが出来たところでそれほど経済効果があるのかな?と思うのは事実。
結局エンターテイメント性が高くない事には、すぐに客離れしちゃって廃墟と化しそうな気もしますよね・・・・
この小説は、そんなリスクを加味した上で、どのように日本初のカジノを成功させるのか?といった物語。
日本に特化した遊びとして、「丁半」を取り入れるというのは非常に良い着眼点だなーと読んでいて思いました。
と、エンタメ小説としてはまぁまぁ面白かったのですが、同筆者の他作品と比較するとやや盛り上がりに欠けた作品だったなぁというのが正直な感想ですね。
設定は面白かったのですが、やっぱりこのテの作品は、キャラクターが大切ですね。
残念ながら本作には魅力的な登場人物がいなかったので、読み終わった後に余韻に浸れなかった気がします。。。
【あらすじ】
カジノ計画が動き出した東京。元商社マンの杉田義英は、その運営権を獲得したカイザー社に転職。
プロジェクトマネージャーのオリバーが、ジャパニーズカジノ成功の秘策は「飲む・打つ・買う」と確信、遊び好きの彼を見込んだのだ。
杉田は、世界の超VIPが金を落とす夢のカジノを実現すべく、切れ者でミステリアスな美女・柏木とともに掟破りの作戦に奔走する!
【メモ】
東京カジノパラダイス
p36
「あいにく、我々には高邁な理想なんてものはないんだよ」オリバーは口元を歪ませる。
「スリルと興奮に毒されて、大金を湯水のように使う。違法行為で稼ぎまくったカネを表に出すために、カジノを使う。どれも人間の屑のやることだ。
そして、そこにつけこみ、いかにして尻の毛まで毟り取るか。それを考えるのが俺たちの仕事だ」
p242
答えるよりも先に、ヤンが口を開いた。
「お台場、いや日本は、我々ジャンケットにとってもラストフロンティアなんだ。
シンガポール、マカオ、いや世界中のどこを見渡しても、これほどのハイクオリティが三拍子(飲む・打つ・買う)揃ってる国は日本以外にはない。
この市場をモノにできるかどうかに、俺たちのビジネスの将来がかかってんだ」
p304
「日本人って、異文化を融合させるのが凄く上手なのね。伝統文化の良いところは残した上で、異文化の優れているところは素直に受け入れる。それも、さらに工夫して磨きをかける」
GGはつくづく感心した様子で言った。
「確かにそうした一面があるのは否定しないけど、日本人は基本的に保守的でね。前例がないことには、物凄く慎重になる一面があることも事実」
「アメリカよりマシよ。移民の国、人種の坩堝(るつぼ)っていってもさ、人種ごとにコミュニティを造って暮らしてて、それぞれの文化が融合するなんてこと��ありませんからね。坩堝どころか色違いのタイルを貼り合わせただけ。それがアメリカの実態よ。つまり、調和とは程遠い国ってこと」
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楡さんのビジネス小説。
今回のテーマは、日本でも議論が巻き起こり、
利権をめぐり政治家が逮捕もされた「カジノ」。
この手の分野にはそこまで興味がなかったので、
興味深く読ませて頂きました。
相変わらず、楡さんのテーマの選び方にはセンスを感じます。
個人的には、いつもの切れ味鋭い楡小説ほどの面白さは感じませんでしたが、
カジノをめぐる政治家や官僚、カジノ運営会社の思惑を理解するのには、
ちょうどよい小説でした。
(ある程度想定していたとは言え)
「ま、自分の金儲けのことしかみんな考えてないよね、、、」という
読んでいて気持ちの良いものではないですが、
将来オープンするカジノに対して冷静に見れるようになりました。
いつもの楡さんなら、カジノ×X(エックス)で、
何か別のモノ(X)を掛け合わせて、
小説に深みが増すのですが、
今回はカジノ一本に絞ったようです。
もう少し参考文献も色々あるような楡さんの小説が個人的な好みだったので、
今回は★3つとしました。
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日本にカジノ事業を実施するにあたって、アシスタントマネージャーになった杉田が奮闘する話。日本ならではの独自色を打ち出そうと丁半博打に目をつけたが、事なかれ主義の官僚達をどう言い含めるか闘いが始まる。官僚の説得の仕方や考えそうなことにリアリティがあって面白かった。小説ではうまくいっていたが、実態では官僚の中途半端なチャチャのせいでうまくいかなそう。