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二人の母親、本当なら出会わなかったかもしれない二人を引き合わせた朝斗。
苦しい中から希望溢れる朝を届ける存在である朝斗。
読んでる途中辛くなるシーンもあるが、最後は希望を持てる、きれいな物語だった。
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途中で止められず一気読み。
ひかりの章から佐都子に戻るのかと思いきや、そのまま終わったのが少し残念。もう少し先も読みたかったが、光の見える結末でほっとした。
しかし、佐都子ってほんとに出来た人だなあ。
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夜が明けること
闇に日が差し
朝が来ること
必ず亜しゃくること
毎日朝は来ること
明日も朝がくること
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以前にテレビで見ていて原作を読みたいな・・・と思っていました。テレビでは知ることが出来なかった、ひかりのその後がけして平坦ではなかった事に驚き、残念にも思い。でも朝斗にとっては大切な「広島のお母ちゃん」ですね。
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病院の待ち時間に読む本を忘れ、急遽売店で購入したが、そのまま一気に読んでしまった。
特別養子縁組で子供を迎えた夫婦と、子供を手放した少女の物語。
冒頭から子供同士のトラブルからのママ友トラブルに胃がキリキリする。
お互い子供を信じているからこそ大きくなるトラブル。
思えば、この物語は一貫して親子関係についてのものなのではないだろうか。
栗原家の子供が特別養子縁組で迎えられた子であり、実の母がやってくる。
それは作品紹介の段階で知っていた。だから映画「そして父になる」みたいな話になるのでは思ったのだが。
実の母と名乗った女は金を無心し、偽者と言われ行方をくらます。
そこであれ? これはミステリーか? と思ったらやはり人間ドラマだった。
ひかりは、子供だ。でも普通の子供とは違ってしまった。
違ってしまったのに、普通の子供以外の道を許されなかった。
そしてそのまま、大人と言われる年齢になってしまった。
ラストシーンは圧巻だった。
雷雨が去り、雲の隙間から光が差す光景がまざまざと想像することができた。
ひかりの今後は決してやさしいものではないだろう。
栗原一家との距離の取り方も難しいと思う。
でも「広島のおかあちゃん」であることをよりどころに、生きていって欲しいと思う。
以前ドキュメンタリーでこの特別養子縁組をみたことがあった。
番組で出てきたのは養子で迎えた側もまだ小さい子ばかりなのでその後は気になるが、もっと気になったのは産んだ側の女性たちのその後だった。
妊娠をした経緯も育てられない理由もそれぞれだが、ひかりが出会ったような人も多かった。望まない妊娠を強要された人もいた。その中に、ひかりと同じような普通の子もいたかもしれない。
佐都子とひかりは紙一重だ。
どちらも親との関係に多少の軋轢はあれど、家庭環境は普通。
ひかりも妊娠しなければ親に反発はあれど普通に進学し、就職し、結婚していたかもしれない。
おそらくひかりの姉はそのような平凡な人生を歩むのだろう。
日本の性教育は足らないとはよく聞く。そういった話がしづらいならば、この本を子供の読みやすい場所にそっと置いておくのもいいかもしれない。
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2019/04/02読了
何も考えずよめたかんじ。
不妊で子供ができなかった夫婦と、特別養子縁組でもらった子供の母親との話。
不妊にもいろんな種類があるんだなぁと知識に触れることができたのが印象に残ってたくらい。良くも悪くもあっさりよめた。子供がかわいい。不妊で子供ができなかった夫婦の家庭の空気が良かったなぁ。夫婦の絆が強いと子にも素敵な愛情を注げるのかな。
話自体にはあんまり波もなかったので、印象に残ったフレーズはなかったかな。
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あさとを引き取った夫婦がとても素晴らしい親だったので後半の転がり落ちてくひかりがより悲しく思えた。ひかりはどう行動すれば良かったのか、ひかりの周りの人はどうすべきだったのかをずっと考えてしまった
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不妊治療の末、子供には恵まれず
特別養子縁組で子供を迎えた家族と、
その子供を出産した母親と、母親の家族と。
冒頭から不穏な空気で始まり、
これは読みきれるかな、と不安になりましたが。
途中からは一気に読んで、
電車の中で涙が出そうになりました。
本当に読みやすくて、展開も早くて、あっという間でした。
ひかりの葛藤や転がり落ちていく姿と、不器用な家族と。
私自身は、30代を過ぎ、どちらかと言えば母親の気持ちや目線に共感してしまいますが、10代の人にも読んでほしい。
最後は希望のある終わり方で、本当によかった。
スピンオフをぜひ書いてほしいです。
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前半部分、不妊治療を頑張る夫婦の描写を電車で読んでてうっかりけっこう泣いてしまうくらい胸に想いが詰まってしまいましてね…。
とても丁寧に心情を描写していて、なんだか優しいだれかが隣にいて、(こちらが物語を読んでいるのに)心にためた想いを聞いて受け止めてもらっているみたいな気持ちになりました。
大切な友達がひとり増えたみたいな本です。
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かがみの孤城を読んで、著者の別の作品を読んでみたいと思いこの作品を手に取りました。
かがみの孤城がファンタジーに満ちた世界のお話であるのと対照的に、
こちらは現実社会である「特別養子縁組」をテーマにした作品で、生々しく2人の主人公の女性の人生を描いている。
空虚や悲しみと幸福、その相対する感情が描かれていて、最後まで1日で読み進めることが出来た。
30を超えて結婚したわたしも、今は妊娠出産したが、
最初子供が出来なかったら・・・と考えたことがあり、夫と養子についても話したことがあった。
このことは、自分にも起こり得た話なんだなと思うと、
佐都子のその一つ一つの感情の移り変わりに揺れ動かされた。
ひかりについては、若さゆえの危うさや、周りに対する苛立ちや焦りがよく描かれていて読んでいるこちらも嫌な思いをさせられたが、
恐らくそれが描写としては正解なんだと思う。
最後はハッキリと解決されたわけではないが、希望を感じさせるラストで終わったのが救われた思いがした。
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いいなぁ。中学生で。何回も。何百回も。だって。羨ましい。
「普通」から解放された自由な人生。
ええじゃないか。自由。
彼女から見ると私の人生は「失敗」らしい。
私にも朝が来るといいなぁ。
それにしても姉の近況が気になる。
尻切れトンボの続きも気になる。
私の今後の人生も気になる。
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エンディングを迎えても尚且つタイトルは“来た”では無く“来る”と言う未来形になっているところにこの物語の本当の意味があるのでは無いかと考える。
主人公が犯した罪の償いや家族との関係性、里親家族の今後や息子の将来など読み終わってもまだまだ物語は続いていきひょっとしたら来る事が無いかも知れない朝を夢見て日々を重ねていくのかも知れない。やがて来るかも知れない朝を想像しながら暮らしていくというのも一つの幸せなんだろう。
良い物語でした。
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主人公は46歳の沙都子。冒頭は我が子・朝斗の起こした問題がきっかけに、「ママ友」との確執が描かれる。子を持つ母親の悩み、ママ友バトルなどを描く話なのかな、と思いきや、沙都子の元へ度々かかってくる無言電話を機に、一気に物語は違う様子へ展開していく。
沙都子と夫の清和との苦しい不妊治療の生活。そして、養子縁組への決意。
後半は、朝斗の実の母親、ひかりの、辛く苦しい日々が描かれ、こちらもめげそうになる。
養子の文化は、日本ではあまり浸透してない。確かに、抵抗もある。だけど、この物語を読んで、理解は深まった。
辻村さんの取材量がうかがえた。
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養子縁組という難しいテーマです。
子どもが欲しいが授からず、辛い不妊治療を経て、養子縁組をして子どもを迎え入れた夫婦。
反対に幼く無知なばかりに、予期せぬ妊娠と出産から人生を転落していく少女。
いくら無知とはいえ、悪い人につかまりすぎだし、借金の保証人うんぬんのところは、もっとどうにかできると思う。転落の仕方にリアリティが感じられないです。もっと差し伸べられる温かい手はなかったのか?
それでも、辛い想いをして生きてきた少女の気持ちになると、ラストは涙が出ます。
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特別養子縁組、ちょっと調べたことがあります。いろいろな動機があるんだろうけど、この夫婦もリアリティがありました。ただ、この結末にするために、子供を手放した女の子の人生が、かわいそすぎて悲しかったです。「人」とは、そこまでひどいか。