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個人空間の誕生 食卓・家屋・劇場・世界 みんなのレビュー
- イー・フー・トゥアン (著), 阿部一 (訳)
- 税込価格:1,430円(13pt)
- 出版社:筑摩書房
- 発売日:2018/09/11
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文庫
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紙の本
私たちの暮らす社会を空間の文節と統合という視点でとらえた興味深い社会分析論です!
2020/04/26 10:44
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、私たちが暮らす社会を空間の文節と統合という二つの運動の均衡で成り立っているという、新しい観点で社会を捉えた書です。同書の中で著者は、多くの家族が一挙に集う食卓から用途別の食器とテーブルマナーが確立した個別の食事への変遷、大広間での雑居生活から個室への引きこもり生活への変遷、観客と役者が一体化した劇場から純粋に見る劇へという変遷などは、すべて近代ヨーロッパにおける個人意識の発生に伴って起こった現象である、と説いています。そして、「部分」に目をこらしつつ「全体」を求める「自己」というのは、実は、一地域の歴史的産物であるに過ぎないと結論付けます。同書では、「分節化・意識・自己」、「結合体」、「飲食とマナー」、「家屋と家庭」、「劇場と社会」、「環境と視覚」、「自己」、「自己と再構成された全体」といったテーマで話が展開されます。とっても興味深い社会分析論です!
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