紙の本
これが研究、これが考えるということ
2019/04/14 23:01
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投稿者:反社会的 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジャイロモノレールどころか、理系知識に乏しい私でも読みやすい。
電子書籍
最後まで楽しく読めた
2019/01/15 04:32
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投稿者:ts - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校物理程度の知識しかありませんが、解りやすく、かつ楽しく読み進められました。こんな凄い技術が100年前に存在していたとは…。
紙の本
長く忘れ去られていた「ジャイロモノレール」という技術についての説明書です!
2018/10/12 15:08
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、「ジャイロモノレール」という、100年以上前に開発されたにも拘わらず、その後、誰からも忘れ去られ、再現不可能とされていた技術を、見事再現した著者による解説書です。「ジャイロ」とは、フレームの中で高速で回転する重量物を指し、「モノレール」とはレールが1本の鉄道のことです。著者は、この技術を何度も試行に、ついに再現しました。この忘れ去られた古いが、新しい技術を紹介した作品です。
紙の本
あえてアナログで
2024/05/01 10:38
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロストテクノロジーとなってしまったジャイロモノレールをあえて機械的手法アナログを使用して復活させ実現してみようという試みの記録である。専門外の読者にも理解できるように様々な工夫をこらしているところが評価できる。しかし最終的な模型にはデジタル制御を持ち込まざるを得なかったところに深い感慨を覚える。
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戦争と共に失われた技術・ジャイロモノレールを復活させた個人研究の記録.
計算機を用いないメカニックな手法のみを使用して複雑な姿勢制御を行うジャイロモノレールの技術が,100年前に確立されたことには驚いた.
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完全に論文の構造体に基づき,数式を無くし平易化した内容となっている.数式がないので追いにくいが,図に描くと理解できる.そして後半では,趣味という文言の再定義を行う.文化の違いがあるので,日本で受け入れられるかは疑問だが,個人的にはイギリスの考え方である,“大人とは,仕事・趣味・レジャ・スポーツそれぞれで一人前になること”に与するものである.
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これをおもしろいと感じるかは人それぞれだろうが、自分には相当おもしろかった。特に興味のある分野だからというわけではない。楽しそうだと思ったから。
自分は最近、老後にやりたいことを思いついて、楽しみで仕方なくなった。なのに、なぜか今やりたいことが思いつかない不可思議な状態である。
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ジャイロモノレールそのものについては読み込む時間と能力がなくページをめくるだけに終わったが、個人研究についての記述は興味深かった。別の出版社からの新刊『なにものにも拘らない』というフレーズが出てきたので、本当にそうなんだろう。
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面白かったけど…~百年前、イギリスで開発された技術はアメリカ・ドイツも跡を追おうとしたが、二本線の鉄道が普及し、困難さも手伝って廃れた。埋もれた技術を掘り起こそうとした人が、工学研究者の森なら何とか出来るだろうと持ち込んだ話、最初はダメだろうと断ったが、模型と設計図を見て、ひょっとして出来るかもと取り組み始めた。ネットで公開すると、取り組む人が出て来たが、成功例は少ない。知識と技術が伴わないと出来そうもない技術で、列車には出来ないから実用性は少ないが、退職した元科学少年には楽しい研究だ~最後のhobbyを個人研究と訳したら良いだろう、ってのは要らなかったような
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ジャイロとはフレームの中で高速回転する重量物を持つ装置(地球独楽を思い浮かべてほしい)。モノレールとはレールが1本の鉄道。
ジャイロモノレールは「力を受けたときに回転方向に90度ずれた位置で変異する」というジャイロ効果を姿勢制御に利用した鉄道で、100年以上前に開発・実用化されたが、その技術は長く忘れ去られ再現不可能とされていた。
著者は実験と試作機の作成を繰り返し、ついにこれを完成させる。工学の考古学というべき手順で幻の機械技術を完全復元した、世界初のジャイロモノレールの概説書。
(あらすじより)
なんか小難しいあらすじですが
高速回転するコマは倒れにくい。
多少の傾きなら持ち直すのはコマを回したことがある人なら実感できるはず。
それをジャイロ効果と呼び、ジャイロ効果を使って自立する一輪車が100年前に作られた。
でも誰も再現できない。
トリックだろうとさえ言われた。
そう、森博嗣氏が現れるまでは。
という話。
コンピューターを使えば簡単に再現できるものの、100年前の技術レベルで再現したことに価値がある。
YouTubeで検索すれば模型愛好家が作ったジャイロモノレールが見られる。
細い車輪でしっかり自立しているのは面白い。
再現したところで現代に普及することはない。
でも、個人研究・趣味とはそうゆうものだ。
好奇心を原動力に未知の世界へ踏み込むことが大事。
やっぱりすげーぜ!森先生は!
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森先生の研究者としての一面に触れられた。
素人でもジャイロモノレールの機構がなんとなく理解できるように書いてあったので助かった。底の底まで突き詰めず、ある程度の部分を「そういうものなんだ?」と処理するのが専門性の高いテーマに触れるコツだろう。