電子書籍
救いようのない韓国の姿、それを見抜けない愚かな外務省
2019/02/14 22:49
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あきはばら - この投稿者のレビュー一覧を見る
韓国の離米従中(米国をないがしろにし、シナに迎合する)の姿に以前から米国は危機感をいだき、警告を発していた。
ところが韓国政府や国民は根拠のない自信を持ち(中二病)、「弱くなった日本」を何かにつけて卑しめ、罵る「卑日」に余念がない。国民は現実から遊離した大国幻想に酔い、メディアも警告するどころか拍車をかける言論ばかり。また、韓国の社会も法治を失い、儒教国家へ成り果てている。
しかし外務省は韓国の変化が分からない。これで国の安全保障などの国益を守り切れるのか、はなはだ心許ない。
書物の映し出す世界には溜息しか出て来ない。朝鮮半島関係のノンフィクションにはそんな内容のものが多い。しかし、救いのない現実を共有できる人が増えていくことで、日本の明日が開かれていくことを期待したい。
投稿元:
レビューを見る
長年に亘り韓国情勢を冷徹に観察してきた著者による最新の書。
日経ビジネスオンライン上の連載は終わったが、最終回の記事は韓国が既に日米の反対勢力となり、もう戻って来ることはないと見限ってしまうものだった。
本書も同じ流れにあり、かの国の未来がどう転んでも明るいものとはならないことを、一連の根拠を示しながら表している。
投稿元:
レビューを見る
朝鮮半島について継続的にウォッチしている鈴置さん最新著書。
韓国が『あっち』に行ってしまったのは、文在寅になってから突然にじゃなくて、朴槿恵の天安門閲兵式出席が大きなターニングポイントだし、そのベースは天皇陛下に謝れ言うた李明博でもなく、わかりやすくピーだった盧武鉉でもなく、金泳三まで遡るよねって言うおさらい。
あと、文在寅、露骨に北朝鮮の核兵器開発を容認じゃ無くて、『擁護』してるよねっていう確認。
目新しいことは無い(事実を確認しているだけだから)けれど、目新しいことが無いだけに、きちんと確認すると恐ろしい話で。
まあ、一国まるごと『中二病』って表現が、一番韓国の現状を説明できる単語だという恐ろしさ。
条約も政治合意も国際法も日本に対しては遵守しない相手とは、今後どんな『合意』も二度と出来ない訳で…
投稿元:
レビューを見る
朝鮮半島の行く末について。
日経ビジネスの記事をまとめたような内容かと思ったが、半島の歴史も含めて丁寧に解説してあり、とても勉強になりました。
なぜ米韓同盟が破棄される必要があるのか、という理由についても歴史的な背景も含めて語られていて、日経ビジネスの連載も含めて読めば、もう破棄される以外の選択肢がほとんど存在しないことがよくわかる。
投稿元:
レビューを見る
中二病まっただなかの韓国。国力が上がり、日本より自分たちが上に居ると感じることで「反日」から「卑日」に変化しつつあると説く。理論より感情が優先される事が多い。専門家といわれる人々の意見の背景にある大人の事情(研究対象からの寄付、献金)等。昨今のちゃぶ台返しの背景がよくわかる。
投稿元:
レビューを見る
大清皇帝功徳碑 愚かな朝鮮王は偉大な清皇帝に逆らった。朝鮮王は猛省し、この碑を立てた 今のソウル市内に残る
中2病の思考 自分は最強の存在、誰も自分をわかってくれない、みんなとはちがう自分をみてほしい
台頭する中国と共有する理想、「徳知」に戻ればいいのだ
人間や国の関係をすべて上下でとらえる。現実を直視せず「どうあるべきか」といった観念論を振り回す。法よりも情を優先する。こんな儒教特有の発想が、法や約束を平然と破る韓国人の未熟な行動にお墨付きを与えているとの自己洞察である
投稿元:
レビューを見る
本書が書かれたのは1年前。それ以後、徴用工問題判決、自衛隊機レーダー照射事件、輸出管理問題、GSOMIA破棄と韓国が自縄自縛に陥っていく様は、離米従中の流れに沿っている。鈴置氏の鋭い洞察力に驚いた。
投稿元:
レビューを見る
米韓同盟消滅、すでに進んでいる。つか米国からというか、「西欧」文明におれない国だという判定はすでに下っている。
それより、面白かったのが「卑日」。既に反日ではない。
いろんな人の論説読んでそうは思っていたけど、以前はまだ反日だったと。
そうだよな、きっとそれがキーワード、と感じていた、中二病。
言っちゃったか。
以前の反日は、幼児の反抗期だった。
今はもう、中二病の疾風怒濤の全能感の幻想に裏付けられた、第二成長期の反抗期。それが、卑日。
日本は、少なくとも、外交に当たってる人たちはそれが判ってない。
なんか、哀しくなってくる。
多分、この本も嫌韓のヘイト本だと判定されそうな感じも、さみしくなる。
投稿元:
レビューを見る
非常に読みやすい文章で頭にすんなり入ってきます。
冷静に韓国を観察してきた鈴置さんだから書ける内容だと思います。韓国の自意識と韓国を取りまく各国の温度差をひしひしと感じました。
個人的には日経ビジネスオンラインの連載もデイリー新潮の連載を追いかけているので、復習みたいな感覚になりました。
…新書で「邪気眼」という言葉を見る日が来るとは思いませんでしたが、中二病を主眼に語るには避けて通れない単語なのかな、と( ˊᵕˋ )
投稿元:
レビューを見る
衝撃的かつ端的なタイトル同様に中身も具体的で読みやすい。
韓国は西側の一員と思い、日本への態度は過去の歴史がそうさせる例外的なものと思っていたが、朴槿恵政権の中国べったり、文在寅政権の北の走狗と言わんばかりの政策は全く理解不能だったが、本書でモヤモヤが溶けたように思う。
儒教の伝統的発想法と長年の中国への服従の歴史が染み付いており、いかに法治国家の外観を整えようとも周りが自分より弱いと見れば上から傘にかかってくる。中国や北への擦り寄りもアメリカや日本が凋落したとみた事大主義であろう。これを表すのに中二病という表現を当てはめたのは珠玉。国を見捨てて海外に投じる人が多いのも納得。
韓国が既に離米親中北に立って、北の核の傘に安保を委ねるということを一つのあり得るシナリオとして、今後考えて行く必要がある。
投稿元:
レビューを見る
朴槿恵政権に始まり文在寅政権でも継承した「離米従中」の動きについて分析した著書。朴槿恵政権下でのTHAAD配備問題や抗日戦勝70周年記念式典参加といった「離米従中」の動き、そして文在寅政権とトランプ政権の間の「在韓米軍撤退」を究極的な目標とする共通利益によって米韓同盟は消滅に向かうと論じる。さらにその背景にある韓国の儒教的な未熟な民主主義を「中二病」という言葉を用いて分析。