紙の本
椎名ワールド
2021/03/29 22:44
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投稿者:ひでくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
幼少時から好きで読んでいた本で紹介されている異国の地を実際に著者自身が旅して実感した体験談と関連書籍に記載されている思考を踏まえながら、著者の価値観に基づく旅行地や経験した食事や文化などに対する思い入れを綴った書籍である。
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岩波新書から出版されていた「活字四部作」(と、
勝手に名付けました)の再編集です。
全く気がつかずに途中まで読んでいました。
つまり岩波版の時はそれほど興味を抱かなかった
椎名氏が紹介する本に対して、今では好奇心の
幅が広がって「読もう」という気持ちが芽生え
新鮮味を持つようになったからなのでしょうか。
椎名氏は「〇〇博物誌」という本は内容も確認
せずに見つけたらすぐに買ってしまうらしいです。
でもなかなか読む機会には訪れない。
積ん読ですね。
でも、その行為は
「いつかこの本の内容が必要な時が来るだろう
という極めて個人的な、そしてささやかな、
いわゆるひとつの”未来への知識の蓄積”とする
のだ」と自分に言い聞かせているそうです。
素晴らしい考え方です。
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「椎名誠」のエッセイ集『本の夢 本のちから』を読みました。
「椎名誠」作品は、一昨年の11月に読んだ『かえっていく場所』以来です… 久しぶりですね。
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世界はまだまだでっかく面白い。
本から湧き出す夢とちから!
魅惑の「椎名ワールド」を楽しもう!
子どもの頃から大の本好きだった著者。
“本は冒険だ! "と感じ取っり、長じて幾多の辺境地を巡る旅することに──。
「泣けるぞロバやヤクとの旅」だけでなく、本の世界はさらに広く、ウィルスから宇宙、とって返して、かつおぶしやアワビの話、スリッパ問題まで、際限なく広がる「椎名ワールド」が炸裂!
人の奥深い優しさや面白さが味わえる1冊です。
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本作品は、岩波新書で出版されていた『活字のサーカス』(1987年(昭和62年))、『活字博物誌』(1998年(平成10年))、『活字の海に寝ころんで』(2003年(平成15年))、『活字たんけん隊 めざせ、面白本の大海』(2010年(平成22年))の『活字四部作』から、著者と編集者が選定したエッセイ22編を一冊に再編集した作品です。
■Ⅰ めざすむこうは笑い雲
ウィルスから宇宙へ、辺境地帯の現場読み ほか
■Ⅱ 旅の空―星の下で食べる
ドロリ目談義、信じようが信じまいが ほか
■Ⅲ 惑星の丸かじり
ガリバーの悩み、ゴジラの反省ヘビ食い ほか
■Ⅳ 沢山のロビンソン
明るいインド、素晴らしいぐにゃぐにゃ風景 ほか
■世界はまだまだ面白い―再編集版についてのあとがき
旅好き、本好きの「椎名誠」らしい作品で、思いっ切り共感しながら読みました… やっぱり、旅先で、その地域と関係する書籍を読む“現場読み"ってイイですよねぇ、憧れます、、、
食に関する想いにも共感しちゃうんですよね… 大衆的日本食ベスト3がラーメン、カレーライス、親子丼だったり、辺境旅行で必需品の黄金の三品目が醤油と海苔と鰹節だったりと、日本大衆のお腹に響くキーワードが並んでいますもんね。
あと、意外だったのはアワビの語源(アワは海、ビは美で女性の意→海の女性の美→女性の●●を表す?)や、スリッパという履物が日本独自の文化ということ… 驚きつつ、豆知識を蓄積することができました、、、
そして、エッセイで紹介される「椎名誠」の好きな本の中で、気になったのは探検モノや冒険モノの小説… 久しぶりに読みたくなりました。