紙の本
対談本かな?
2018/12/27 20:19
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
お二人の作品を数多く読んでから、エッセイも読んで、この本にたどり着くのが良いか、先にこの本を読んでから、お二人の作品を読むか迷っています。でもいずれにせよ、お二人の作品に色々出会うきっかけになりそうな一冊で楽しみです。
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【達人同士の、赤裸々すぎる女子トーク】女の業を体現し続ける作家中村うさぎと、女戦線からの離脱を切に願う作家三浦しをんが、女子の大海原における漂流人生を語り合う。
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三浦しをんさん目当てで。もうちょっとこう、カフェで友だちと盛り上がってる雰囲気を期待したんだがどちらかというと飲み屋でくだを巻いてる感じ。いや、別にくだ巻いたって構わないんだが、生産的な発言とただの悪口みたいな発言の比率がちょうど、ちょっと疲れる飲み会のような塩梅で、読んでて乾いた笑いがハハハ……ってなる感じ。
というか、私、中村うさぎさんのことはまったく存じ上げないが、とりあえずかなり苦手なタイプだった……。有名人を呼び捨てにしちゃう人って駄目なんです。鳥山明がー、とか、萩尾望都がー、とか、同じ作家・小説家の先生も迷いなく呼び捨てにしてて、あ、無理……っていう。そこへ行くと、対談相手が呼び捨てにすれども頑なに敬称を省略しないしをんさんはさすが。
三浦しをんさんのいつものしをん節があまり感じられなかったのもちょっと残念。同じテーマをしをんさんが一人で語ったら、だいぶ違う雰囲気だったんだろうなぁ。
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女子校(出身者)あるある。
下ネタ、オタク多め?さーーーっと流れるように頭に入ってくる。
最後に中村さんの文庫版あとがきが刺さる。
漂流の果て。たどり着いた岸。
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う~ん。下ネタが多すぎてなんだかなぁ・・・。
私は中村うさぎさんのエッセイも三浦しをんさんのエッセイも好きだけど、対談となると何か違うというか、しをんさんがうさぎさんに合わせているように感じました(無意識にでも)。
それでしをんさんの新しい面が見られた部分もあったけれど、期待していたほどの面白さはなく。残念でした。
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中村うさぎ、最強説ここに誕生。
どちらの女性もばりばり物書きとして働き、自分らしく一本道を突き抜けている女性。ある女性は汚部屋で漫画を読みふけり独身、ある女性は汚部屋でドラクエをやり抜き既婚。どちらも我が道を行ってますが、一生懸命生きているという点では一緒なのだ。これからは女性が社会を引っ張て行くのが当たり前で男性が育休を使い、家事をするのが世の常識となる。世界は変わっている、だから私たちも変わらなければ!女性の諸君、戦おう!!あなたたちの未来には子供を産まない、結婚しない、汚部屋で一生を過ごすという未来も待っているのだから!笑
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三浦しをんさんと中村うさぎさんの対談本。
タイプは違う2人だが、一致する意見が多く面白かった。
三浦しをんさんのエッセイでみうけられる
「暴走妄想」は少なめです。
対談だからかな?
中村さんの本は、読んだことがなく
これがお初でした。
頭の切れる方だなという印象。
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ブックオフに行って本を買いたくてそのために売る本を探して売る前に再読しました。女子漂流。
三浦しをん氏の本が大好きなので、エッセイは新鮮でした。同窓会に行かなくて、SNSもしなくて、人生を面倒くさいが支配してて、でもものすごく美しい物語を紡げる三浦氏。その彼女が軽〜く、でも率直に対談するくだりが面白かったです。
そしてぶっ飛んだイメージの中村うさぎ氏の言葉がなかなか秀逸で面白かった。
自分のなかにお姫様願望とひねくれたババア魔女がいる、女子校のツッコミが自分の中にいる魔女を育てる、と言うのは本当だなぁと。
そういえば最近、わたいも愛すべき旧友に「あんたの心には乙女がいるんだね」と言われたなぁ。お恥ずかしい。でもババア魔女もいるから面倒くさいのよね。わかるわー。
男女平等をうたう人には怒られちゃうかもだけど、何となく女(特に女子校あがり)は俯瞰的に自分を眺めてしまう癖がある気がする。これがこの本でいう女子ツッコミが育てた魔女の成せる業なのかしら。他方、男のほうがあんまり考えてそうで考えてなくて人生には悩みがないというか。仕事とか出世とか投資とか人生設計は考えてると思うよ?でも人生なんたるかについては近視眼的というか、あんま考えないから悩まない。そう言う気がするんですよね。
仕事だと逆のことが多いんだけどね。なんだろうね。あ、思い込みですいませんね。
エッセイの視点は他にも面白くて、専業主婦は特権階級で昔から培われた女が男を働かせるシステム=カツアゲシステムだとか、例え働いて成功しても「でも、ブスじゃん」の一撃をくらってしまう女独自の壁、などの表現も面白かった。
冒頭で三浦しをんはこう述べている。人生は生きづらい、「自意識と自分」「社会と自分」のせめぎ合いがひとを苦しめる、と。そして氏は「モテない」事実との折り合いをつけるために「恋愛戦線から脱落するのをよしとはしていない」というポーズを取っていたことを辞めて、自分に正直にありたいと言う。自意識と世間体に全面的に屈服することは、自己の否定と他者への不寛容になると。
そして巻末で中村うさぎ氏は、「他者」と「自意識」を手放した時に漂流は終わる、述べている。そしてそれは皮肉なことに、加齢によって恋愛戦線から完全に脱落したからだとも綴っている。
私は三浦しをんに大喝采なのだが、彼女のような才能は無いし彼女よりは心にいる乙女の存在感がまだ強いようだ。出家するのはもう少しあとになるかもしれない。
多分まだまだ漂流するけど、ちゃんと寝てせめてミッドナイトメンヘラにならないようにしよう。どうせなら早寝早起きで楽しいことしたいよね、今朝の早起き全米生観戦楽しかったな〜、つぎはワールドあるといいなあ(あ、スケオタです、すいません)
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あとがきまでふくめて名著だと思ったのは初めてかもしれない。
この本は中村うさぎ氏と三浦しをん氏という全く違った生き方(この本ではそれを離れ小島と言っており、大陸は世間体と言っている)をした2人の対談本だ。
この本のすごいところは女子(もしくは女性)の幻想を打ち破っているところにある。男性と女性について深く掘り下げていて、まだまだ私自身も固定概念を抱えていると痛感した。下ネタもたくさん出てくるが、むしろ正直に生きていたら世間一般が思っているような綺麗なものには変化していかない。世間体が嫌うものにこそ、根本的な"何か"がある。
人生ってなんだろうと再度悩んだとき、笑いながらためになるこの本を開いて漂流したい。
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タイトルは〝女子漂流〟だが、男性こそ読んで欲しい。特にモテない男性や腐男子に…
作中に『知らないことは幸せなこと』とあるが、知らないの先に行って欲しいと願う。うさぎさんとしをんさんはある意味で極端な2人だが、女性はファンタジーではなく、生身の人間。
逆に〝男子漂流〟があったら読みたいと思った。きっと女性の知らない、男性だけが知っている女性像や男性像があるはず。
しをんさんファンとしては、対談モノより個人のエッセイが好き♡
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女子校じゃなくて共学に通っていたが、共感できる部分が多かった。女子校出身者って女子校ということに誇りだったり一種のコンプレックスのようなものを持っていてなにかと女子校と結びつけたがるなーと。謎だったクラスメイトの脳内を少し覗き見れたような感覚になりました。
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我が道をゆく女子2人の対談。
下品で(褒めてます)、素直で、考察鋭く、一気読みしてしまった。
世間体やマジョリティといったものは実は無人の大陸ではないか?という考えが面白い。
ぷかぷか漂流する小島=女子として、たとえ行先が分からなくても伸びやかに漂流していこうと思える本。
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三浦しをんさんが好きで、中村うさぎさんのエッセイも拝読したことがあり拝読しました。氷河期時代のしをんさんとバブル時代のうさぎさんが、女子高から大学にや恋愛や仕事や世間やお互いの趣味について炸裂した対談で良い意味でパンチがありました。お二人の最後のあとがきも素晴らしかったです。女性として生きるのは本当に大変です。
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赤裸々ということで、共感や反感もいろいろ湧き上がるのではと思う。私には「女ってだけでものすごく得している」が、気になった。
もう、損得で物語るのは止めないかと常々思っているからだ。その物差しを持ち出すとたちまち対立の構図が出来上がってしまう。
その上、自分より明らかに優秀な女子を差し置いて就職したことに後ろめたさを抱いた男性や、努力した能力ではなくただ単に容姿を求められていたことに落胆した女性等々、「トク=幸せ」でもないことも知っている。
しをんさんのいうように、自意識と世間体とのせめぎあいは、苦しみにも満ちているが自己を浮かび上がらせるものでもあるのだろう。しかも恋愛は良くも悪くもその効能の最も濃いものとして我々を翻弄する。
だから、興味を持てない、しない、のは自由だが、そこから離脱しないと幸せになれないというのは腑に落ちない。
そう、離脱すべきは「恋愛市場」なのだろう。
他者と張り合い商品価値を高め、属性に求められるあるべき姿を追求する。競争してくれないと経済じゃないですからね。
幻なのはマジョリティのいる島ではなく、ランキング上位者のみがたどり着ける楽園なのではないかと思う。そんな万人向けのオールマイティな幸せなんて本当にあるのでしょうか。
自己実現なんてゴールがないと諦めて漂っているのではなく、自分にとっての幸せが宿る島を探している、もしくは漂流こそが幸せなのかもしれない。縁あって辿り着いた島も、自分の力でそれなりに心地よくすることができると信じたい。
うさぎさん、灰色の鳥もよく見ると銀色に輝いているかもしれませんよ。