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自称、味覚音痴の著者による食エッセイ。
菓子パン好きで庶民の味覚を持つ著者。
読めば読むほど、親近感が湧いてくる。
食べ物に対する独特なニュアンスがとても面白く、
くすっと笑ってしまう内容であった。
とても料理本で連載していたとは思えない。
肩の力を抜いて読める食エッセイ集。
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図書館で借りて。穂村さんには申し訳ない?けど、穂村弘さんのエッセイは図書館で借りて読むのがちょうど良い。すぐ読み終わっちゃうけどとっても楽しめた。歌集は買います。
解説で引用されていた他の歌集の「ナタデココ対タピオカの戦いを止めようとして死んだ蒟蒻」が好き。
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穂村さんの言葉は短くて的確だけど、独特の感性があって面白いなというのはダ・ヴィンチとかで短歌の評を読んでいたときに思ったけど、エッセイでもそれは健在。だけど、ご飯のテーマの話なのに、美味しそう〜とはならないのが凄い笑
ちょっと雑な「ご飯」との向き合い方だけど、愛がある。さらさら呑めるお酒みたい。一つの話が短いから、病院の待ち時間にピッタリ。一回だけ、一緒にご飯が食べてみたい。
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図書館で借りたけど、買いたくなってしまった!食のエッセイはあんまり読まないのに、想像したものと違っていた角度で語られていて面白かった(*´ー`*)私の最後の晩餐はお寿司です。
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あのパンが「5個入り」から「4個入り」になるというニュースを見たとき、静かな部屋でドライフルーツを口に入れたら奥歯の方からメリメリと音が聞こえたとき、そば粉のガレットが職場の女の子たちの間で話題になったとき。小さな断片的なできごとの合間に、ぼんやりと穂村さんの顔を思い出すようになる。そんな魔法にかかっている。
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ほむほむワールド
私も言葉で表すということをしてみたい
食ってテーマは奥が深く正解がなくて
我が家の普通、あの子の当たり前
これから新しく現れるものと、もしかしたら消えていくもの
楽しみのひとつに
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極端な視点ではあるけれど、ふんわりと心の中で感じていることに気づかされるから、なるほど、わかる〜、と思いながら読みました。変わった視点だなと思うけど共感できるってことは私も変わってるのか。なにが普通で普通でないのか、読んでるとわからなくなります。とりあえず、お皿は裏も洗いましょう。
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渋谷のTSUTAYAの料理系のコーナーに置いてあり、タイトルと表紙に惹かれてずっと気になってた一冊。
解説にも書いてあるけど食べものに関するエッセイなのに食欲が湧いてこないのが逆にすごい笑
でもページをめくる手は止まらない。
最初に読んだ世界音痴に比べると感動は少ないけど、定期的に読んで穂村さんワールドに浸ろうと思う。
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ほむほむラブ歴の浅い私でもこれまでに読んだなー、というエピソードがいくつかあったが、また新しい視点で文章が組み立てられていたから全然飽きなかったし信じられないくらい面白かった。本を読みながら声を出して笑ったのは何年ぶりだろう?
疲れてるとき気力がないとき、自分の心の行き先を本の中に求めるときに穂村さんの本を読むとじわっと染みる。そして読み終えた後、まあいっか、といろんなことが取るに足らないことのように思えてくる。そのくらい穂村さんの思考や行動は奇想天外。それでいて毎回わ、わかる…ってなるから特別なんだよな。
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全ての作家はその人の世界を持っていて、読者はそこを訪れて楽しんだり感動したり勇気づけられたりする。ほむほむさんの世界は何となくのんびりできて、笑っちゃうけれど、人間っていいなぁと思わせる世界である。歌人だけあって言葉の扱いは巧みだが、さりげなくて嫌味がない。食に関するエッセイは山ほどあるが、やはり好き嫌いがはっきり分かれる。自意識過剰バンザイ、妄想癖バンザイと思えるのは著者によりけりなのだ。退屈な食エッセイとは一線を画す、いい本です。「熱い犬という不思議な食べ物から赤と黄色があふれだす夏」。
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歌人である穂村弘さんによる「食」をテーマにした53のエッセイ。
穂村さんが身近にいたら(職場の同僚とか)、このエッセイにあるようなことを話題に、ごく少人数で、穂村さんを囲む会を催してみたいと思った。きっと「もー、穂村さん、なに考えてるの。」とか笑いながらも、自分にも同じようなエピソードがあることをそれぞれが話し出すのだ。私も、近所のとんかつ屋さんの看板に書かれているニコニコ顔の豚のこととか、賞味期限切れに気づいたとたんに腹痛がしてくることとか、話したいことがたくさんある。その後、パスタという括りに入っているものの名前を順に言っていくゲームや、みんなで生ハムメロンを食べに行く会も企画したらどうかな、といろいろ想像してしまった。
穂村さんが夫だったら…。やはりイチゴはへたをとって出して、食器の裏は、気づかれないように洗い直すだろうと思う。
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この妙チキリンなセンスを分かり合える人と友達になりたい(切実)でも分かり合える前に、わたしたち人見知りだろうから、、、ってこの作品が好きとなるとどんな人か分かってしまう。ような..
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穂村弘のエッセイを読む。
過剰な自意識を笑うと、それは自分に返ってくる。
自分のことなんて他人はそんなに気にしてないぞ。
穂村弘のエッセイを読む。
一般常識の前で立ちすくむ姿は、全くもって私の姿だ。
なぜみんなそんなことを知っているのか。
どこでそれを知るのか。
穂村弘のエッセイを読むと、なんだか自分がとても悲しい。
客観的に見る自分はとても情けない。
だけど、客観的に見る自分は笑える。
だから穂村弘のエッセイは面白い。
この本は食をテーマに書かれた本なのだけど、腐った牛乳を飲んでも気がつかない、味覚が昭和で止まっているほむほむの食に対する姿勢が抱腹絶倒なのである。
布団の中で食べる菓子パンが一番好きという、ちょっとわからない食のこだわり。
納豆やお好み焼きのタネを混ぜることがめんどくさくてしょうがないという無精っぷり。
ラーメンに乗せるトッピングを絞り切れない優柔不断。
やっぱほむほむって変。
「曖昧体重計」とか「逆ソムリエ」のという言葉の破壊力。
言葉にこだわる歌人の性なのか?
才能の無駄遣いのような気もするが。
そして、変なのはほむほむだけではなかった。
蕎麦はそれほど好きじゃないのに、わんこそばが好きという若者。
好きな理由が「リズム」。
???
ステーキ屋さんで、他のお客さんの頼んだものが美味しそうだからと言って、その客のあごの動きで咀嚼回数を数え、メニューを特定したという知人のSさん。
…マガジンハウスの沢田さんでしょうか。
毎日世間の常識にあわあわしながら過ごすのも、結構楽しいのではないか。
穂村弘のエッセイを読むといつもそう思う。
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再読。やっぱり穂村さん面白いな…外で読んでるとちょいちょい笑ってしまいそうになって危ない。食べ物エッセイ集だったことには後書きを読んで初めて気付きました(笑)。
―ラーメンを頼む一瞬、心の綾波が叫んだのだ。違う。それは「私のラーメン」じゃない。その声をきき取って、瞬時に正しいラーメンを頼むとは。なんて凄いんだろう。私には私の声がきこえない。本人なのに。(186P)
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読書するきっかけになった本。さすが歌人というか、穂村さんの言葉は雑音が多く集中できない時でもするすると入ってくる。どのエピソードも可笑しくて可愛らしく、すっかり穂村さんという人のファンになってしまった。食べ物についてくだらない妄想をする癖、自分にもあるので。