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人は,他者との関わりの中で自分という個を認識し,成長させていく.他者理解の先に,成長の過程で,自らとの対話が始まる.きっとそういうことに違いない.
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免色さんの、ものすごく自律した精神と狂気の共存がすごくよいとおもった。印象深い。
最近よく考える「無」というテーマが途中で出てきたので、どきっとした。からっぽとは思わないが、無とはおもう。
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私、ユズそして免色氏。下巻では免色氏の子供かも知れない「まりえ」が登場。かなり変わっている少女だ。今までの村上作品から想像するに、私とまりえの性行が描かれるだろう(…というか描かれてほしい笑)。騎士団長という謎の小人(?)も出現し、混迷を極める——。この世界はどんな終わりを迎えるのだろうか、わくわくが止まらぬまま第2部へ。
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第一部の後編。タイトル通りにイデア(とでも言えるもの)があらわれます。仮の姿を纏ったイデアは、ここではそれほどの自己主張は無いように感じました。これから第二部に入ってから、物語の核心に迫っていくのかなと。それでも一種独特の存在感があるものです。
新しい登場人物も出現し、主人公の生活に変化が訪れて行きます。これが精神面にどのように影響があらわれるのか。物語にどのように巻き込まれていくのか。読みながら徐々に世界が浸透してきていることを感じます。
前編でも思いましたが、今回はタイトルが重要だと思います。各章のタイトルは、どの中に出てきますが、それがタイトルになっている意味を思いながら読むことで、さらに楽しめます。
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「わかりきったことじゃないかね」と誰かが言った。奇妙な訪問者とともに、物語の渦は勢いを増していく…。多彩な人物と暗喩が織り成す物語。
これは村上春樹版『時間の国のアリス』なのか。時間が止まっていたかのような空間から、一気に時の渦に巻き込まれるかのような瞬間。読者さえさまよい人にさせる著者の凄さに驚愕する。
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少しずつ非現実的な出来事が起こり始めます。-私のまわりで渦の流れが徐々に勢いを増しているようだった。(途中略)その異様なまでの静けさが私を怯えさせた。- 私も物語の世界に巻き込まれそうです。
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◇帯
アリスの穴に迷いこむように
「わかりきったことじゃないかね」と誰かが言った。奇妙な訪問者とともに、物語の渦は勢いを増していく――
……
メモあり。
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やっと物語が動き出したものの、やっぱり引き込まれない。この物語の結末を知りたいという欲求は全くわかないので、第2部の購入は見送る
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あっという間に 読破…
今は 特に感想はない
第2部のメタファー編 楽しみに読み進めてゆきます
どんなふうに 着地するのかしら?
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モデルになってほしいと言われた成人男性に自分の胸が小さいことを気にしていると告げる中学生の存在が騎士団長以上に信じられない。ずいぶんと都合のいい繰り返される性的な描写にまたかという気持ち。
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ー 今までこれが自分の道だと思って普通に歩いてきたのに、急にその道が足元からすとんと消えてなくなって、何もない空間を方角もわからないまま、手応えもないままただてくてく進んでいるみたいな、そんな感じだよ。
行方の知れない海流だろうが、道なき道だろうが、どちらだってかまわない。同じようなものだ。いずれにしてもただの比喩に過ぎない。私はなにしろこうして実物を手にしているのだ。その実物の中に現実に呑み込まれてしまっているのだ。その上どうして比喩なんてものが必要とされるだろう? ー
物語の輪郭がようやく見えてきたとも言えるし、まだまったく見えてこないとも言える。どちらも正しいようで不正確でいて、正確な表現はどこを探しても見つからない。きっと今はまだそう言うしかない場所にいるのだろう。
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上を読んでから1か月ちょっと。間に他の本も挟んだので、週末中心に2週間ちょっとで読了。
上巻から酒と音楽とセックスで春樹節でしたが、不思議ちゃんも登場してきて要素満載。
「騎士団長」も上で出てきた騎士団長だけでなく、もう一人登場。ハルキの不思議な世界。確かに、「顕れるイデア」編でしたね。
またまた何か起こりそうな雰囲気を残して第1部終了。後半も楽しみです。
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書くことも描くことも、世界を切り取る意味ではおなじで、断片、欠片だからこそ、書かれていないもの、欠けているものが重要なファクタとなる。
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ミイラは騎士団長の姿をして「私」の前だけに現れた。ところでイデアってどういうことなんだろう?ウェキペディアでは心の目や魂の目で洞察されるもの?とか何とか書いてあったけどよくわからない。神様にしては俗世っぽいし、妖精みたいなものかな。ほかに秋川笙子とまりえ、フォレスターの男の登場で話はどこに向かおうとしているのかまったくわからない。この物語は収拾つくのかしら?と思うけど、あっという間に読み終えた。これ、面白いってこと?いやいや、オイラは何が面白いかなんて説明できないな。ただ「私」と一緒に巻き込まれている感じがする。
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村上春樹の文章は比喩が多く独特。例えば、水を飲んで眠気が覚めるような誰でも知っている感覚を、「体の隅の方に雲の切れ端のように居残っている眠りの残滓を追い払った」と表現している。そういった言葉が登場人物の人格に合わせて語られるので、ひとつひとつの文章を丁寧に楽しんで読んだ。
この物語の大きなキーワードとして絵画、特に肖像画がある。主人公は絵を描くのは言葉ではなく線や形や色で相手を理解し解釈するためだと言っており、言葉にはできない思考や情熱や感覚を絵の中に表現することができる芸術家はすごい武器を持っているんだなと思った。
3巻もどんな物語が待っているのか、とても楽しみだ。しかし物語の展開以上に、村上春樹の新たな表現に出会えることを楽しみに思っている。