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紙の本
悟りの修養がない人には理解不能な哲学書
2020/09/05 04:30
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タヌ様 - この投稿者のレビュー一覧を見る
岩波文庫に収録されたのは新しいけれど、実際は戦中から戦後に書かれた古い本であり、使われている旧漢字はやむを得ないとしても、著者が縦横無尽に使いこなすたぐい稀な用語の数々は、辞書無しでは不安なほどの著作である。きっちり読むにはやはり辞書引き必要と思う、それでもでてこない用語はあるけど、それは、その状態や事象を表現する用語として選ばれたもので、言葉にならない体験を敢えてことばにしているのであり、知恵を振り絞ったものなのである。
著者は幼少時より臨済宗の修養を積んだ方であり、我々が学ぶ哲学者とは、その根本において覚悟の人であり、先学の著作の解説本を書いて講義する研究者は哲学者ではないとしている、つまり、ただの研究者に自ら考え抜いた哲学の神秘体験などわかるはずは無いではないかと。
その悟りの人が見る世界は東洋では禅が道のりを創り上げている、西洋においても同じく道のりはちがっても覚悟の人たちであることをギリシャ時代の哲学者の著作から読みとっているのである。それが神秘体験からの哲学なのである。
当然、単に哲学著作の論理性を好む人には理解を超え、訓詁学のごとく解説を書いて哲学者と自称する人には不評だろう。
しかし、多少なりと悟りの修養をした人には必ずわかるものであり、無い人にはわからない著作である。
紙の本
好みの分かれるところ
2019/10/04 01:12
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:1ベクトル - この投稿者のレビュー一覧を見る
漢字が鏤められたごつごつした知的な文体を求めるなら、私は廣松渉先生の方が好みです。井筒先生の語調は終始一定していて、最後まで同じくらい遠くて、読み始めに感じた距離が縮まらない。何でだろう。
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