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自主規制がコンテンツをつまらなくする
2020/09/15 19:05
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投稿者:KeiM - この投稿者のレビュー一覧を見る
パクリも、センスがあり、創造性、独自性が勝っていたらオッケー。
同人誌も、オリジナルを盛り上げる力があればお目こぼし。
ただ、同人誌として強烈なヒットをあげてしまえば訴訟もアリマス。
サクッといえば今の日本はそういうスタンスらしい。
5章あって半分以上がパクリの実例。
極端な話はすべての西部劇は1903年に起源し、西遊記だってニュートンだってパクリはてんこ盛り。
ただ、パクリと盗作、剽窃は違う、まるっと写して“これは自分のよ”はアウト。
コピー売りは犯罪です。
半面、ひらめきを、でもこれ、自分での発案じゃないし、と諦めたら何も進まない。
“法令尊守の自主規制”はクリエーターの敵、
ひらめきに自らの感情と創造性を吹きこみましょう、
との教えをこの本からいただいた。
そして、ラストの章では自炊例から、昨年2019年元旦から発令された改正著作権法の説明。
むつかしいことが、できるだけの短文で書いてある。
何か必要になったとき読もう、っと。
これを読んでから、今まで読み飛ばしていたサイトの利用規約、とか、目が通せるようになってきた。
というか、自己防衛のための注意ポイントが少しは見えた気になる。
ちなみにこれ創造的パクリにまつわる本であり、商業的アウト、海外の醜いパクリについては言及なしです。
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著作権について、身近なアニメの例からあげるだけでなく、ギルガメシュ叙事詩からとられた旧約聖書など、歴史的なことも書かれている。大学生にとって、著作権を勉強するためにはベストな本であろう。
卒論で扱う場合もこの本から多くのヒントが得られるであろう。
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB27730708
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パクリの意味、どのようなパクリは良くて、あるいは良くないのか、著作権を守ることがAIの台頭により困難になりつつあると示している。
叩かれるパクリとそうでないパクリがあるのはなぜだろうという疑問が溶けた。
パクった上でオリジナリティーが発揮できれば作品を高める行為と言えるから叩かれない。なるほど!
AI時代の著作権問題は解決が難しそうだ。ネットに国境はないのだから国際的な話にもなりそう。
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「パクり」「パクる」とは何か。法律だけでさばけるものではなく、権利者側の判断や社会認識の上に成り立っている複雑で絶妙な問題。この本ではパクり方が載っているわけではなく(一部こうすれば的な例もあるけど)、創作物やデザイン、コンテンツはダメだけど技術はパクればよい、むしろ昔からそうやって発展してきた、とのお話(私の解釈)。ハローページには著作権がないけどタウンページにはある、知らんかった。
377冊目読了。
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「そもそも人間には『自分が知らないことは想像できない』という絶対の認知メカニズムがあります。」
「パクリ」の定義
「既存の表現物に類似を感じるモノ・コト」
混ぜれば安全
「同じテーマ(内容)の3つぐらいの記事を混ぜてしまえば、パクったことがバレずに、1つの記事が生み出せる」
「まずは書籍ではなく、自分が好きなウェブサイトがどんな構造、どんなデザインになっているかを観察し、ソースコードなどをのぞき、自分でパクりながらいろいろと試してみてください。それでどうしてもわからないことがあれば、その部分を参考書やチュートリアルサイトなどで調べてみてください。具体性もなく、漠然と教科書や参考書を読み始めても、絶対にウェブデザインはマスターできません」
「テレビをつまらなくする(=動けなくする)のではありません。むしろ、コンプライアンスという意識がコンテンツ制作や番組づくりの現場に浸透することで、あらゆる場面で『こんなことはやってはいけないはずだ』という意識が芽生え、コンプライアンスや社会規範以上に自主規制を、つくり手の側を自ら課してしまい、実際のコンプライアンス以上に、表現の幅を狭めているのです。」