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紙の本
続刊が待ち遠しくなる
2019/03/29 22:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
主に明治大正時代の仮名交り公文書を丹念に読み解き、鉄道会社設立から路線の新設、施設の改良等を解説した著作で、シリーズ5作目は、近鉄・南海を対象としている。いつもながら、著者の地理(地図)や鉄道に関する事実を解明しようとする執念がひしひしと伝わってくる内容である。シリーズ6作目の一日も早い刊行が待ち遠しい。
興味深い内容の一例を以下に列挙する。■近鉄奈良線の計画・建設段階での一部新聞社の悪意ある攻撃■大阪阿部野橋駅は、開業時大阪天王寺と称していたが、開業後わずか27日で、大阪阿部野橋に改称。著者の既往の著作や近鉄社史では、1年後の改称となっているところ、当時の官報により27日後の改称を究明■三つ巴となった松坂~伊勢神宮間の鉄道路線の許認可の経緯■大阪電気軌道(大軌)が新たに参宮急行電鉄を設立して、桜井~宇治山田間を建設・開業した経緯■南海のルーツとなる阪堺鉄道は、旧釜石鉄道から機関車・軌道設備一式の払い下げを格安に受けて建設した結果、極めて珍しい軌間838mmで開業■南海のライバル、阪和電気鉄道が南海と合併、その後国鉄阪和線となった経緯
紙の本
この鉄道はどこへ向かうのか。地図に残された近代日本の歩みを読み解く。
2019/03/27 10:28
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
近畿日本鉄道は様々な性格をもつ路線を抱え、約500キロの路線網を誇る大私鉄。南海電気鉄道は現存する日本最古の私鉄。地図に残された近代日本の歩みを読み解くシリーズ、関西第二弾。「鉄道王国」日本の歩みを、鉄道会社職員や沿線住民の声と当時の地図から浮かび上がらせていく。カラー地図多数掲載。関東関西全5巻今回で完結です。
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