投稿元:
レビューを見る
入試倍率は7.8倍、2浪3浪は当たり前(一番人気の絵画科にいたっては17.2倍……)。
そんな「芸術界の東大」とも言われる東京藝大に集まった個性豊かな”天才”たちの「日常」を綴ったノンフィクション作品。
「芸術」と聞くとついついゴッホやピカソ、ベートーヴェンなどをイメージして格式高いもの・ハードルの高いもののように感じてしまう…
この本はそんな私に、自分が暮らすこの"現代の日本"で、芸術に対して真剣に熱狂して取り組んでいる人たちがいることに気づかせてくれました。
40時間絵を描き続ける日本画科の学生。失明しても片腕を失ってもピアノは続けられると言い切る器楽科の学生。
そんな私達から見ればカオスな状況も彼らからすればただの日常。そんなおかしくも素敵な日常を鮮やかに描き、一切の挿絵無しで読者に鮮明なイメージを伝える作者の文章力にも脱帽です。
世界の経営者がこぞって美術館に通うなど「アート」が注目されている昨今、まずはこの本から「芸術」への興味を広げてみませんか?
読めば必ず芸術に触れたくなる、そして藝大の学祭に行きたくなる、そんな一冊です!
投稿元:
レビューを見る
知り合いに、東京藝大の卒業生は2人ほどいますが、2人とも、この本の中の人物たちほど、東京藝大っぽくないです。
ちなみに、1人は美校、1人は音校です。
でも、たぶん、東京藝大の中に入ると、この本の中のような人がたくさんいるんでしょうね。
できればお会いして、お話をしてみたいです。
そういった魅力を感じた本でしたし、そう思わせる内容になっているという点で、この本は勝ち、というか、価値ある本だと思います。
投稿元:
レビューを見る
奥様が東京藝大の作者が東京藝大の学生達の生態について書いた小説。もともと芸術家の卵の集団、いろんな意味で一般とは違った感性を持っているのだが、特に美術系の学生がなんでも「作っちゃえ」という感じの感覚がなかなか面白かった。やはりある程度芸術に長けている人は感性が普通とは違うんだなぁ、目の付け所がちがうんだな、と感じた。軽く読める本でした。
投稿元:
レビューを見る
藝大生の妻の奇妙な言動から、学校を潜入リポートしてみることにした筆者。
生協でガスマスク売ってる大学なんて日本で東京藝大くらいなんだろうなあ
*この作者の小説系はまだ読んだことが無いのだけれど、文章が全体的に「…なんかフツー…」な空気でそこは面白味に欠ける。面白いルポエッセイ!というわけではなく題材が強烈過ぎるだけ。
投稿元:
レビューを見る
藝大学生へのインタビューを元にしたまさにカオスなノンフィクション。
美術と音楽、大きく分けて二つの分野からプロが集う東京藝大。自由で放任主義的な美校、厳しい師弟関係のある音校。二つの校舎では醸し出す雰囲気は教授も 学生も全然違う。でもより良い作品・音楽を創り出すために、突き詰めていくと辿り着く共通の基盤。「好きだから」やっているというよりただ「やりたいから」「やらざるを得ないから」と語る藝大生。
言葉では捉えにくい芸術の世界。
ぼんやりとした輪郭ではあるけれど、少し理解できたような気がする。
一昨年から藝祭に行きたいと言ってて結局行けず今のままだけど、今年こそは見に行きたいな。二宮氏が言うすごい世界をこの目で見てみたい。
投稿元:
レビューを見る
東京藝大の学生たちの日常がインタビュー形式で書かれている作品。「入試倍率は東大の3倍!」「卒業後は行方不明者多数?」と帯にある言葉に惹かれて読んでみた。
読み初めは、東京藝大という未知の世界の実情を知れるので「へぇーそういうところなんだぁ」と学ぶことも多く、楽しめる。しかし、インタビュー対象の学生こそ変わるが、200ページほどその繰り返しなので新鮮味もなくなり、飽きてしまった。
もっと読みたいと思ったところは藝大祭のところだけ。そこをもっと広げてくれればいいのに。
投稿元:
レビューを見る
自分の学生時代と比べてみると情けなくなる…
皆自分に時間を投資している。
とても自由度が高い大学だと感じたが、自分の自由な時間を芸術に捧げられることに尊敬する。
これからは藝大生を見習って、
自分の休日の自由な時間を自己投資につなげる必要があるな。
今日も読書だ。
投稿元:
レビューを見る
面白かった!
読みやすいし、藝大の芸術系と音楽系のそれぞれの学科?の魅力が伝わってきた。
入試制度も独特だし雰囲気も楽しそうで、卒業後は大変だろうけどなかなか魅力的な生き方な気がした。
縁がない分野だから余計興味深かった!
とくに芸祭の神輿とかパフォーマンスが面白かった。みてみたいけどカオスそうだからなー
投稿元:
レビューを見る
具体的いろんな学生にインタビューされており、学生だけでなく教授陣もなかなかという感じ。人がそれぞれ違う価値観を交差して新たに創造していくことに気づかされた。
投稿元:
レビューを見る
自分自身が吹奏楽をやってるからこそ思うけど、
やっぱり、正解のない「芸術」をしている人たち
しかも、日本1のところで学んでいる人たちって、どこかズレてるなあと感じた本。
藝大生の他の人と違う発想、着眼点
本当にすごい!
自分が見てる世界と藝大生の見てる世界はどこが違うんだろうなぁと思いました。とっても面白い!
投稿元:
レビューを見る
「好きってわけじゃないけど、なぜかここに戻ってくる」自分に素直に生きられると、そういう風に思えるのかなぁ?
ぽわんと藝大に憧れていたけれど、自分はここに入れなかっただろうし、入れたとしても生き残れなかっただろうな...。
投稿元:
レビューを見る
二宮作品としては計9冊目の読了となりました。
気になっていた1冊ですが、まさかまさかのノンフィクション。
日本で最難関だと思っている東京大学の更に3倍の入試倍率である東京藝術大学の学生に対して行ったインタビューをもとに纏められた潜入ルポ。
いやぁ~、まさにカオスです。
「芸術は爆発だ」って、こんな感じなのかな(^^;
音楽や美術って、私には縁遠いもの。
最近になって少し興味を持ち始め、現代美術に触れることもしてみました。
芸術家って、どこか変って思っていましたが、ここまで1つのことに没頭出来るってある意味で羨ましいなぁって思います。
仕事で関東に来て約1年。
その気になれば生まれ育った関西よりも多くの美術館や博物館、展覧会にコンサートやイベント等々、触れられる機会は多いと思います。
緊急事態宣言が解除された後に足をのばし様々なものに五感を震わせてみたい。
機会があれば「藝祭」にも行ってみたいと思いました。
説明
内容紹介
やはり彼らは、只者ではなかった。入試倍率は東大のなんと約 3 倍。しかし卒業後は行方不明者多発との噂も流れる東京藝術大学。楽器のせいで体が歪んで一人前という器楽科のある音楽学部、四十時間ぶっ続けで絵を描いて幸せという日本画科のある美術学部。各学部学科生たちへのインタビューから見えてくるのはカオスか、桃源郷か? 天才たちの日常に迫る、前人未到、抱腹絶倒の藝大探訪記。
内容(「BOOK」データベースより)
やはり彼らは、只者ではなかった。入試倍率は東大のなんと約3倍。しかし卒業後は行方不明者多発との噂も流れる東京藝術大学。楽器のせいで体が歪んで一人前という器楽科のある音楽学部、四十時間ぶっ続けで絵を描いて幸せという日本画科のある美術学部。各学部学科生たちへのインタビューから見えてくるのはカオスか、桃源郷か?天才たちの日常に迫る、前人未到、抱腹絶倒の藝大探訪記。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
二宮/敦人
1985(昭和60)年東京都生れ。一橋大学経済学部卒業。2009(平成21)年に『!』(アルファポリス)でデビュー。ユニークな着眼と発想、周到な取材に支えられた数々の小説を世に送り出し人気を博す。著書多数。『最後の秘境 東京藝大―天才たちのカオスな日常』が初めてノンフィクション作品となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
投稿元:
レビューを見る
しばらく積ん読していたが、読み始めたら思いのほか読みやすい文章であっという間に読めた。文章の上手な人だと思った。
内容は、もちろん面白いし「へー」というエピソードが次から次へと出ては来るが、まあこんなもんかなーというのが正直なところ。あまりの予想外に衝撃・驚愕、というほどのものはなかった。
投稿元:
レビューを見る
まず、単純に読み物として面白い。それと、著者の妻の発言が何だかとてもかわいい。著者の愛が滲み出てるのかも。藝大生の、芸術にひた向きで誠実な語りが沢山見られて、そこも興味深かった。
投稿元:
レビューを見る
東京藝大の日常。
美術学部と音楽学部。
実際全く知らない現場だったけどこの本を呼んで驚きと面白さでいっぱいだった。
キングヌーの井口さんもまさかの登場で、より面白い。
物が壊れても買うのではなく自分で創るという所に惹かれました。凄い。