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一気に読み終わった!あ〜、これこれ。読み終わった時の、このやるせなさとか、もどかしさというか、なんとも言えないハッピーエンド。この幕引きは哀しい。けれど、ぐっと引き込まれる。
前作・玉依姫の山内側の話。
山神の怒りによって瀕死に陥った八咫烏は、明留ではなく澄尾だったんだね。玉依姫では描かれなかった茂丸の死。雪哉の嘆きは想像するだけでも苦しかった。
激しく生き、一族の哀しい幕引きを選んだ大猿の決意。一族と金烏を守るために、残酷な手段を選び、優しさを手放した雪哉。そんな雪哉の変貌を心配する山内衆の同期たち。何者でもなかった若宮。山神を失い、滅びを選択した金烏と八咫烏の一族。全部ぜんぶ、哀しかった。
茂丸の死に直面した時、雪哉は泣けなかったんじゃなくて、泣かなかったんだね。悲しみを怒りや憎しみに変えないと、きっと耐えられなかったんだね。姫君に会いに行かなかったのは、ようやく彼の中で茂丸の死を受け入れて、ひとり静かに悼む準備ができたからなのかも。ラスト、生と死が対になって大きな感動が押し寄せて来る。
そういえば、澄尾と真赭の薄の関係はどうなったんだろう?あのまま澄尾が儚くならなかったのがせめてもの救い。
第二シリーズでは、姫宮の成長その後と、滅びゆく山内の危機を描くのかな。またまた楽しみ。
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八咫烏シリーズ第一部完結。
前作の玉依姫と連動していて、あっという間に読めた。前作ははっきりと八咫烏のことが描かれていなかったので、今作で分かった出来事にはかなりショックを受けた。ちょっと予想しちゃったけど、はっきり分かると辛い。。
猿との因縁も辛く淋しいもので、雪哉が冷酷になればなるほどやりきれない思いにかられた。
正直、神話の世界はあまりよく分からなくて苦手意識もあったけど、それでも読み応えのある作品に出会えて良かったと思った。
第一部は完結だけど、今度はどんな展開になっていくのかな。八咫烏のその後もまだまだ気になります。
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玉依姫の烏視点とその後の話でした。
なんとも複雑な終わりでしたが若宮は奥方がいれば大丈夫だろうし、雪哉だけが心配です。
第二部どうなるんですかね・・・続きが気になります。
外伝読んでないので外伝読んで待とうかな。
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自分を見失い,本来の道(この場合は天道か?)を踏み外すことでしか,自分の正義を全うできないが,我を忘れた状態に気づかせる事象が,また正義の先にしかないものだという二律背反も,生に対する業であり,古書の教えてくれるところである.さて,滅びの道を選択したこの八咫烏の世界は今後どこに向かうのだろうか.
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どうなるか、続きが早く読みたいのに、
次を知って、深い傷を負わされるんじゃないかと、
葛藤の末に読み終わりました。
最初から半分までが、重苦しい。
ちょっと希望が見えたのに、
後半3分の2は重苦しい。
最後の最後、浜木綿の言葉で、
やっと息ができた感じです。
雪哉の嘆きが強すぎて、痛くてたまらない。
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いやさか!いやさか!
玉依姫と表裏一体になっていたんですねぇ……。
素晴らしいです。
軍事に関して冷徹な雪哉が好きです。
業を背負い苦悩を抱え涙する雪哉が好きです。
まさしく堂々の完結。
読む前はこれで終わりなんて寂しいな、お、第二部あるのかやったって思ってたけど、もうこれで終わって充分すぎるほど充分だって読み終わって思う。
第二部は何をやるのかなぁ。
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既刊のシリーズを一気読みしてしまった。面白すぎる。
「玉依姫」の物語の八咫烏視点のお話。「玉依姫」を読んでいて気になってた部分が補完されていく感じ。雪哉の策士ぶりが凄い。
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シリーズ完結作ですか?「玉依姫」を前もって読んでいたので、ようやく物語がすべて丸く収まりました。第1作の姫様候補探しのお話からは、だいぶ違う趣の作品にかわりました。まさか、こんな壮大な物語に成長するなんて!楽しませてもらいました。
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第一部完結編なのですね。
違う視点から同じ物を見ると、全く違う物語になるというのは、このシリーズの冒頭からあった仕掛け。
この痛みや苦しみは、ぐっとマクロの視点から見たら、なんなのか。取るに足らないものなのか。
それから、「今」を知ったあと第一巻を読んだら、なんとも変な気分になりますね。
表紙に描かれるのは、素朴でも命の輝きにあふれた青い朝顔。玉依姫の表紙の真っ赤な椿と対になっているのでしょうか。
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あー終わってしまったー!!
ラストは金烏も雪哉も痛々しくて
見てらんなかったけど。
それぞれ救われたかな?
強い既視感あったのだけど、これ前巻とリンクしてるんですね。忘れてて気づかなかった。(笑)
ともあれ第二部も楽しみです。
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個々見れば見たことあるような話だったり、分かりにくいとこもあるけど、緻密な構成といい純和風な風景の描写だったり、著者の執念とも思える想像力で作り出された世界を堪能できる
最後の対談は著者がメインになってないみたいでそこだけちょっと残念だった
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八咫烏シリーズの6冊目。
猿の襲来に備えた烏の世界であったが、あっさりと猿が仕える山神らしきものの軍門に下るところからスタート。
ゆるゆると前作(玉依姫)の世界が登場するが、あのけったいな話がここで効いてくるとは…。
2作目を1作目と見比べながら読んだのを思い出したが、相変わらず、この作者、手の込んだことを考えていたのだな(まあ、自らの二番煎じではあるが)。
最後は何だか食い足りないが、雪哉の食えない奴キャラもここに極まり、登場人物それぞれの関係もシリーズ終盤らしい賑々しさで、結構楽しくは読めた。
どうやらこのシリーズもここでひとまずの完結のようだが、裏表紙を見れば『シリーズ第一部、堂々の完結』とあるので、まだ続くのだな。
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なんか…
スッキリハッピーエンドじゃないのねー(;´Д`)
雪哉には幸せになって欲しいんだけどなぁ。
そして浜木綿かっこいい!!
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読了のあと題名になっている「弥栄」の意味を調べてみた。
「いよいよ栄えること」
ちょうど前作の「玉依姫」と対になっている部分を含んでいる。そこから、大猿との最終決戦に向かうのだけど、仲間の死もあって、世継ぎの問題もあって、大猿の子供たちの生き方や色々な思いがぐっちゃぐちゃになって胸がいっぱいになる。特に雪哉が壊れてしまうのじゃないかと。
展開が切なすぎて苦しかったけれど、最後に雪哉の心を溶かせるものがあって、救われた気がする。
これからが弥栄なのだろうか。
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『玉依姫』を、シリーズのスピンオフだと思っていたが、全くの誤りだった。
まあ、『玉依姫』の後半で、八咫烏との繋がりが明らかになっていっていたなあ、と今更ながら思い出すのだけど。
山神がやってくるという一つの出来事が、前巻とこの巻を突き合わせると、いくつもの視点で、語り直される。
こういう重層性がとても面白かった。
当初は根性悪の姫君に見えていた真赭の薄が、こんなに存在感のある、魅力的な人物に育っていて、そこにも驚いた。
山内の世界が、目に見えないところで瓦解して物語は終わる。
それはしかし、「第一部」の終わりなのだそうだ。
たしかに、ここまでを振り返っても、巻ごとに趣を変え、それでも一つの世界の誕生と崩壊の物語として構想されていた。
まだまだ、先の展開があるのだろう。
すごい作家が出てきたものだ、とちょっと興奮してしまった。