紙の本
カラフルな欲
2021/12/22 18:51
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投稿者:きなこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の欲求不満が軸になっている短編集。でも耽美とかよりもカラフルでかわいらしい印象の話たちでちょっと何か読みたいなあ、というときにパラパラ読むのに向いていると思います。短編ずつのタイトルも内容を示唆しつつお洒落なので、スタイリッシュかつポップな短編集です。
紙の本
ある意味かなしくて笑える
2022/11/19 10:16
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投稿者:りら - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっと暴走気味の女子が空回る様が切なく、かなしく、笑える。
短編でこうせいされており、麻子さんの緩急が絶妙の文章ですぐ読める。
ダーっと勢いづいているかのようなところで、時々入る、情景のみをうつす文章がポツッとあるのが味わい深く、たまらん。
ハラハラさせられるが、最後は両方とも何とかしたいと思ってはいるようなところが窺え、なんやってん!?みたいに感じるのも麻子さんの本の醍醐味。
さすが女子の大ブレする心情をサイコーに面白く読ませてくれますね!
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
優しい旦那さんに幸せを感じてはいるがセックスレスになっていて、若い男性に目移りするようになる。夫婦の難しさ。
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【旦那と出会えて幸せなのに、セックスだけがままならない!】三十歳の初美は五歳上の夫と仲が良いが、四カ月近くも性交渉ナシ。悩んで元同級生の男と浮気しそうになったり若い男に妄想したり…。
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クレイジー過ぎて共感できなかったが面白い部分もあり。
夫婦ってなんなんだろう。夫婦のあり方について考えさせられた。
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セックスレスの妻を主人公にした短編集。
いろんな男性からお誘いを受けて、その都度一線を越えることなく、セックスしてくれない夫のところに戻るという基本ラインはすぐにわかった。
だから、官能小説のような湿り気や、恋愛小説のような切なさはそれほど感じない。むしろ、セックスを通して、女性として求められることの重要性、女性としてどう生きるかという主人公のもがく姿をリアルに感じてしまった。
そういう意味で次を次をと、ページをめくってしまった小説だった。
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面白かった。
夫婦って何だろう、幸せって何だろうと考えさせられる。
主人公の初美がとても魅力的で笑っちゃいそうなくらい妄想が暴走してて読んでいて不思議と飽きなかった。
セックスレスで悩む夫婦が多いときいて怖くなったけど、もし自分が同じ境遇になったらもう一度この本を読みたいな。
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2019.06.08 #021
今の時代の切実な悩みを描く短編だけど繋がってる面白い構成の内容。
共感できることもあり、できないこともあり(笑)
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『セックスレス』という名のモンスターに敢然と挑む主婦の初美。日々訪れる誘惑と欲情に立ち向かう姿を描く禁断の果実小説。
男の性欲は主に征服感だが、女性のそれは何なのか。初美の諸々の経験に、その答えがあるのかもしれない。単純に、愛されて満たされたいのではなく、思い描いた理想の追求が果たされなければ満足感が得られないのかも。
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夫婦が家族になってしまうこと。
その切なさやどうしようもなさやゴールの見えない闘いの最中にいる初美の気持ちを想うと読んでいて辛かったけれど、
かけがえのない夫という存在の、温かみも描いているところが好き。
他の男よりも親身に家族として心から心配してくれて、ただ寄り添っているだけで幸せで。
ゆっくりでいいから、心も身体も休めて、そして2人のペースでやっていけばいい。
理屈で頑張ってどうにかなるものでもない。
現代の夫婦は昼も夜も忙しすぎる。
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久々の柚木さん本。
主人公の心の変化が楽しめた。
誰もが羨む幸せな夫婦でも、いろいろなことがあって、そんないろいろなことが夫婦を育てていくのかなぁなんて思った。
読みやすいけど軽くなく、題材はセックスレスでも柚木さんらしい本って感じがした。
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前半はすごく良かったです。一話一話が短めの連作短編集なのですが、どの話も伏線とオチがあり、下ネタであることを差し引いても笑える場面が多々あって、とっても楽しく読めました。主人公の夫のあまりにもやる気がない描写など、相変わらずリアリティの部分で首をかしげてしまう場面はいくつかあったものの、この軽い感じのノリで最後まで突き進んでくれれば、このご時世に顰蹙を買いかねないテーマを扱った勇気を称える意味も込めて、多少の疵には目をつむり星5つを付けようと思っていたのですが・・・。
中盤以降、主人公がフラフラと自分探しの旅に出かけちゃったあたりから、何だか物語が真面目な方向に進み出し、前半あった勢いが感じられなくなってしまいました。さらに残念だったのは、羽生ちゃんがいつの間にかフェードアウトしてしまった点。すごくいいキャラクターだったのにもったいないなあと。ラストもびっくりするくらい平凡で、もう一ひねりでも二ひねりでもして翻弄させてほしかったです。総じて『マジカルグランマ』よりは楽しめましたが、傑作とまでは言えないな、という印象です。
ところで、本作には後の作品である『BUTTER』を彷彿とさせるような設定や描写がみられました。『ナイルパーチの女子会』を経た著者の手探り感が垣間見えて、なかなか興味深かったです。
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2019.10.9.読了
あらすじを書くのもはばかれる内容であるのに、柚木さんのくったくない、軽い描き方に笑わされた。そういえば性交渉をエッチと書かないところは非常に好感が持てた。馬鹿馬鹿しいと思いながらとっても明るい読後感でよかった。
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ー 心の通い合っている夫婦のセックスレスの不幸は、なんの行動も起こせなくなるという点だ。
浮気をするには罪悪感がありすぎる、今のままでも十分幸せ、身体の問題はゆくゆく時間が解決してくれるだろう、、、。いくつもの希望的観測がいつしか檻を形作り、現状維持のまま何年も過ぎ、取り返しのつかない場所まで静かに運ばれていく。 ー
✳︎
夫を愛し、愛されながらも、セックスレスが続いている初美、30歳。
同級生と浮気しそうになりながらも未遂で終わり、義弟によからぬ妄想を広げながらも勘違いで終わり、
更には夫の同級生の女医に欲情しそうになりながらもブチ切れられて終わる、クレイジーな日々を送っている。
✳︎
夫婦ってなんなんだろう、結婚って、性欲ってなんなんだろうと考えさせられた。
長く夫婦で居たら〝家族”になってしまって、深く愛し合っているのに性生活はご無沙汰だという夫婦も多いだろう。
主人公の初美は凄く健気で、持ち前のタフさと、一途な愛で、夫と向き合っていく。
愛する人とセックスをしたいから。
性欲のずっとずっと先にある命をこの手で掴みたいから。
彼女の行き場のない性欲や愛情や母性が、どうか報われれる日が来ますように、と祈らずにはいられない。
2020年読了、21冊目
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楽しく読めるけど、何か切ない読後。笑いたいのに笑えない?
少子化問題に切り込んだ作品?
あいまいな日本の、声にださなきゃバレない問題。