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紙の本
起業の面白さを実感する
2019/06/16 10:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
銀行員出身の作家が増えてきた。池井戸潤、江上剛、古くは山田智彦など特に最近銀行の存在感がなくなってからが賑やかである。本書は同じく銀行出身の江波戸哲夫の作品である。10年ほど前に出版された江波戸作品の装丁を替えてリバイバルさせようと頑張っている出版社がある。
本書もそのうちの一冊である。金融界も昨今動きが早いので、10年前の作品が通用するかと訝ったのだが、読んだ結果としては陳腐化して時代に合わない感覚はなかった。本書の主人公は大手の不動産会社のリストラを指揮し、それが終わったところで自らも退職したアラフィフの男である。
アラフィフではあるが、仕事を求めてハローワークに通う毎日だが、3ヶ月たっても決まらない。仕事は不動産業以外を狙っており、贅沢は言っていないのだが決まらず苦戦中である。一方、息子は大学を出て友人とITベンチャーを立ち上げた。こちらも納品した後、その客に逃げられて負債を抱える破目に陥る。
主人公は結局前職での知識を生かせる仕事を依頼され、会社を立ち上げる。一方、息子もベンチャーの経費を埋めることができず、親から融資を受けることになった。独特のアイデアを盛り込んでソフトを開発し、それが大手企業に採用されてとりあえずの資金繰りなどは一段落する。
まあ、企業経営とは山あり谷ありで、それが永久に続くものであろう。親は不動産(マンション)、息子はソフトウェア開発と分野は違うが、マンション販売にソフトの技術が生かせないだろうかと読者は考えるが、物語では如何につながるか?
起業の苦労はどのステージでもなくなることはない。大企業が社員が多いので楽そうに見えるが、実際は見えていないだけで、問題はそこかしこに転がっている。時間的な余裕はあるのだが、放置していると結局は破綻の憂き目を見る。部分的ではあるが、起業モノの面白さはそういう苦労を実感するところにあるのかも知れない。
紙の本
派手さはないけど・・・
2019/10/30 10:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:touch - この投稿者のレビュー一覧を見る
池井戸潤のような大逆転劇や勧善懲悪のような派手さはないが、そこそこハッピーエンドな物語は、読後感が気持ちいい。
大手不動産会社で、上司の命令に従いリストラを断行した田中辰夫は、責任を感じ、自らも退職してしまう。
息子の雅人は、勤めていたブラックIT企業を辞め、友人と一緒に起業する。
仕事を辞めた親子が、それぞれの道で奮闘していく物語。
親子を、ベテランサラリーマンと新人社会人として描いているところが面白い。
なんだかんだ言っても経験豊富な父親。
うまくいかないと自棄になってしまうが、若さで突き進む息子。
そんな対比が、それぞれの仕事ぶりを通して見ることができ、どちらも応援したくなってくる。
二人が協力し合うようで、しない。
騙した上司に復讐するようで、しない。
そんな展開が、肩透かしを食らったと感じる人もいるかもしれないが、私は「結局、自分が納得して仕事をしていれば周りは関係ない」と言っているようで、却って清々しかった。
紙の本
起業の星
2019/05/19 23:13
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投稿者:よっしー - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯と巻末の書評に興味が沸き購入。ただ、不動産会社リストラの父とIT起業卵の息子の子とのコラボを期待するも、イマイチ。反抗、逆襲、克服というシナリオが、読者に訴えるところまで行かないのは・・・。池井戸潤や高杉良レベルを期待し過ぎか。
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