紙の本
過去と未来
2020/09/16 14:00
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投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホータローがいかにして今に至るのか判明!
なんともやりきれません。
そして未来。
これを「いまさら」突きつけられると辛いよなぁ。
紙の本
いまさら古典部といわれても
2019/07/10 02:53
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投稿者:papakuro - この投稿者のレビュー一覧を見る
古典部シリーズ6冊目の短編集。
作者はあとがきで「いつかは書かなければならなかったもの」としていますが、個人的には学園祭がらみの3部作で完結でよかったんじゃないと思っている。
一応、メンバーが2年に進級しての話なのだろうけれど、「今日は1年生は来ていない」と書かれているところもあり、前作「ふたりの距離の概算」とは時間が前後するか。
この刊の特徴としては、いつものように奉太郎が結論を導き出すのではなく、摩耶花(自分だったら何でこんな書くのがめんどくさい名前にしたのよと親を恨むな)が活躍するストーリーがいくつかある。といっても摩耶花は自ら謎を解くというより、関係者から回答を聞き出すという役回り。それにしても、犯人が顛末を述べるというのは推理ものとして有りなんでしょうか。
謎解きをしたところで、「後は探偵の仕事ではない」とばかりに話が終わってしまうのが、読者としてはもどかしいところ。
紙の本
単行本を買ってたけど、文庫本も出たので
2019/06/27 23:37
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投稿者:たけとり - この投稿者のレビュー一覧を見る
最後まで読むとGロボの「今更それはないじゃないですか、父さん〜ッ!」状態になるので、タイトルがしっくりくるという。短編集だけど、結構人のドロドロとした感情が出てくる話が多いかな。「鏡には映らない」と「伝説の一冊」は特にそうだと思う。「鏡〜」は真相がわかると「ざまぁ」ってなるけど、もしこの悪意に気付かなかったどうなっていたんだろうっていう恐怖の方が強い。「伝説の一冊」は、二次なり一次なり自分で同人誌を作ったり作品を完成させてUPしている人には刺さる所がある…
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久々の古典部シリーズ,やっぱり面白い.
「連峰は晴れているか」は既読感が・・・,と感じたのはアニメで見たせいか.
折木君が中学時代にしたことも分かって,スッキリ.
折木君の「長い休日」もそろそろ終わるのかな.
「いまさら翼といわれても」はあの後どうなったんだろう「私、気になります」.
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■「大人」になるため、挑まなければいけない謎。
神山市が主催する合唱祭の本番前、ソロパートを任されている千反田えるが行方不明になってしまった。夏休み前のえるの様子、伊原摩耶花と福部里志の調査と証言、課題曲、ある人物がついた嘘――折木奉太郎が導き出し、ひとりで向かったえるの居場所は。そして、彼女の真意とは?
時間は進む、わかっているはずなのに。奉太郎、える、里志、摩耶花――〈古典部〉4人の過去と未来が明らかになる、瑞々しくもビターな全6篇。
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〈古典部〉シリーズの最新作が文庫化。
このシリーズの新刊が出るのは久しぶりだ。そういえばアニメにもなったんだよなぁ……(随分前だけど)。
本作でのテーマは『変化』だろうか。と登場人物それぞれに重要な変化の時が訪れていた。そう遠くない将来、彼らがどういう道を選ぶのか気になる。最新作はもう少し早く出てくれるといいのだが……。
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ビックラブ…………これが米澤穂信だよね…………米澤穂信(以下よねぽ)の良さってどうしようもなく残酷なところじゃない!?普通生き残らせますって普通結末ハッピーエンドにさせますって学生青春ミステリだよ!??!??いや〜最&高……略して最高過ぎる、全体的に暗っ……ジメジメ……梅雨だよ〜泣いちゃうよ〜テーマカラーはグレーだよ〜みたいな、、わかるんだよ、分からないけどわかるんだよ、学生の悩みとか苦しみとかそういうのが綺麗に紡がれていてすっっきやねん……あとテーマ麺類なの?よねぽだからきゃわきゃわって言われるんだよ…………………………
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2019.6.16 購入。
古典部シリーズ第6弾。連作短編集。
小ネタが多い。
中学の卒業制作時の奉太郎の謎の行為「鏡には映らない」が一番面白かった。
漫画家志望の伊原摩耶花の属するクラブ「漫研」での確執を描いた「わたしたちの伝説の一冊」、折木奉太郎のモットー「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」が生まれた「長い休日」など古典部面々の過去・将来に関わる話が多い。
タイトル作「いまさら翼といわれても」は千反田えるの話、印象的なタイトルとともに、これからどうなるのか、すごく気になった。
(図書館)
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古典部シリーズ6作目。もうこのシリーズ終わったものだと思ってぐらい前作のラストが印象的だった。だから読み始めても蛇足な感じがしていたのですが、最後のいまさら翼といわれてもでガツンとやられた気に。あの千代反田はどうなってしまうの?続きが気になります。
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高校生達を主人公にした時点で避けて通れない,将来への分岐点を日常ミステリィという土俵の上で見事に描ききる.希望もへったくれもないので,人物投影することもできない鬱々と元々の筆致とが相まって,日本海側のドンヨリと曇った古典部らしい(筆者らしい?)ひり付くような一冊.決して解は与えず,また提示することもなく,自由の重みが淡々と提示される.
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短編集であったからか謎解きも簡単なものが多いと思ったが、長編のような大掛かりなものではないが安定した謎解きだったので満足。前作の「ふたりの距離の概算」が各エピソードが結果に関連する作品で、今作は短編集だったのでひとつのエピソードで完結してしまうのは個人的に物足りなかった。
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米澤穂信さん古典部シリーズ「いまさら翼といわれても」デビュー作氷菓を読み続編を読むはずが、Netflixで愚者のエンドロール、グドリャフカの順番、遠まわりする雛をアニメ版視聴してしまいました。ふたりの距離の概算を飛ばして最新文庫本を、神山高校メンバー4人は2年生に、卒業まで続くようなのでまだまだ楽しめそう。安定の読みやすさです。
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やっぱり私は伊原さんが好き。いい子だよなぁ伊原さん。
そして今回の短編で奉太郎に対する印象が多少なりとも改善した。
しかしまぁ相変わらず話は面白いですね。
一番はやっぱり伊原さんの話ですけど。
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降って湧いた自由に、戸惑うばかりで。
単行本を読んでいたので再読。どれも、突き刺さるほどではないけれど、心に確実に残る。同級生の無邪気だけどとんでもない悪意と、それに対する小さな対抗。何気ないことばに隠されていた人を想う気持ち。人の狡さに傷ついた記憶と、自分を守るための方法、そして一歩踏み出すきっかけ。どれもが、自分の体験ではないのに、自分のことのように感じられる。私が知らないだけで、このような想いを抱いていた人が、きっと近くにいたのだろうと。
表題作は、家を継ぐと考えていたえるが、突然その確定していたように思えていた未来を取り上げられた(ような)ことによって、戸惑う話。寄り添おうとする奉太郎の姿は、小学生の時に傷ついて、繭を作った彼が、そこから出てきて羽ばたくようで。続きが気になる。
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古典部シリーズ第6巻です。単行本は2016年に発売されていましたが、やっと文庫化されました。前巻「ふたりの距離の概算」から7年ぶりです。本作は「文芸カドカワ」と「野性時代」に掲載された6つの短編が収録されています。明らかに古典部シリーズを愛読してきた人向けの内容になっています。省エネ探偵が活躍するのは最初の「箱の中の欠落」くらいで、あとは古典部メンバーをそれぞれ掘り下げるための過去話や心の葛藤などを描くことに重点がおかれていると感じました。このシリーズが好きな人は読まないともったいないです。