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投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
熱くなった話題の日韓問題。延べ9年半の在韓経験からジャーナリストが語る。
・韓国は、大統領の任期が終わる度に政策が変わる。過去の取り決めも現在の判断で覆してかまわないという国情が大きい。
それでも、外交分野には遠慮があるが、日本は例外である。民族を抹殺して統治した日本への遠慮は要らないという感情が根底にある。韓国にとって日本はシオナダ(爽快だ)と言える相手。不満のはけ口ということなのだろう。
・文在寅大統領。ネロナムブル(私がやればロマンスだが他人がやれば不倫)。 自己中心主義。積弊精算。
・後藤田正晴「この地上に戦争の記憶を忠告や韓国の人が一人でも残っているうちは、我々は憲法改正の話を持ち出してはいかんのだ」
・日韓首脳会談の陪席者らによれば、安倍首相は自分の主張をまくし立てる癖があり、文大統領との間で「上手な会話のキャッチボール」ができない状態になるという。慎重な文大統領、強く出たがる安倍首相、という2人の性格が関係しているのではないか。
韓国の本当の実情がわからないことも多いのだが、対話が成立する基盤もないようだ。マスコミ情報を鵜呑みにしていると、それほど関心がなかった者でも嫌韓に傾いてしまう。両国の人間的なつながりで関係修復を図っていくことも一つの策だが、やはり、本当の外交力で解決してほしいところだ。
電子書籍
ソウル支局長としての集大成
2019/07/13 20:00
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投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ソウル支局長であった当時の回想を織り交ぜて書かれたルポルタージュ。
大まかには時系列に並べられており、記事では割愛されるエピソードや取材源と手法にも触れられていて、軽く読めるが読み応えはなかなかのもの。
視点も論調も良い意味で朝日新聞的ではなくニュートラル。
期待して読んだ方は残念でした、朝日新聞だからと読まれない方には食わず嫌いも程々に、と申し上げたい。
それにしても出禁に尾行に露骨な圧力には閉口してしまう。
これで「報道の自由度ランキング上位」だそうだ、もう笑うしかない。
英語が担当な外相が「喋っている意味が分からない」、大統領の友人だから能なしでも高位職にありつけたりと、かの国らしい逸話もある。
外国の話だから笑みを浮かべながら読んでいられるのだが・・・。
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著者の意図した方向には☆1
著者の意図しない方向には☆4
総合で☆3
どれだけ現地で情報収集を重ねていても、イデオロギーで曇ったら何も見えないと言うことが、著者の牧野愛博氏や、町田貢元駐韓公使の発言からは哀しいほどよくわかる。
賛同できないまでも、理解しなければならないのはわかるし、実践したいのだが「日本相手には何をしても良い」「合意も協定も国際法も守る必要が無い」を正当化できるロジック(感情では無く、ロジックが存在しなければならない)というのは、正直理解できない。
「日本の軍国主義」を主張しながら、自衛隊機に火器管制レーダーを照射するような連中に一貫した思考は本当にあるのだろうか?(本当に軍国主義だったら、どう反応すると思っているのか?)
であるならば、「日韓」は「断絶」するのが自然だし、「最終的解決」なのだろう。
何しろ、先方は国際法も条約も合意も「日本相手には守らなくて良い」と考えているのだから。
そして、我々も、帝国をやめて70年以上が経過し、二度と朝鮮半島の面倒を見るつもりは無いので。
「日本相手には何をしても良い」という韓国の言動が尖鋭化、過激化しているのが、「民間交流」とやらが盛んになってからだというのは留意する必要がある。つまり、著者の結びとは逆に、「民間交流」とやらは、日韓関係の正常化には何一つ影響して来なかったと言うことだから。
韓国の言動を養護する際に昔多用された「昼は反日、夜は親日」の今風の表現に過ぎないなと<「民間交流という光明」
そして、著者が紹介している町田貢 元駐韓公使や後藤田正晴 元官房長官の発言からは、
彼等のような、韓国に「おもねた」人達が、現在の「日本相手には何をしても良い」と考え、そのまま行動する大韓民国の生みの親と言うことがよくわかる。
日韓関係を「正常化」するためには、韓国に「おもねた」人達が存在し、影響力を行使してしまった過去を反省することが一番重要であると再確認できた。
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こじれにこじれる日韓関係。その原因やら遠因やらはネット上にも情報が溢れているが、やはりここは書物で確認しておきたい。その上、本書の著者は朝日新聞の論説委員であり、いわゆる右寄りのメディアの人よりも、この問題については客観的な見方をしているのではないか、という気がする。
というわけで読んでみたが、この著者にしても、韓国の最近の政権のやることは理解が難しいということが分かった。もちろん、日本側との考え方の違いや、細かなすれ違いや、日韓の首脳どうしの相性の良し悪しもあるのだろうが、日本に対しては何をしても許されるという韓国の基本的な考え方が改まらない限り、親密な日韓関係はもう来ないような気がしてしまう。
いずれにせよ、本書の執筆・出版後にも、日本が輸出手続きにおけるホワイト国扱いの取りやめを行ったり、韓国が同様の措置を採ろうとしたりしているわけだが、こういう状態になっている背景を概観するために、タイムリーな出版だったと思われる。
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9年半、居をおいた著者でさえ、「理解していない」様、日本人が何冊の書物やメディアに流れる映像を見ても理解できないのだろうな。
「市民は日本が大好き」でも日本をスケープゴートにする、は全くわからない。
日本に旅行に押し寄せて、国に帰ると「反日」を叫ぶ。
わからない。
日本人の年配者は今韓国に行くことをためらうが、日本人でもメディアのニュース、新聞は見たこともないような若者は気にしない。文が辞職した後に若手が中堅になり新しい風が吹くのだろうか。
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朝日の記者ということで構えてしまったが、戦後、両国間で何があったか、まさにルポしてくれて、生々しくて面白かった。
日本が悪かった、だから謙虚にしなければいけない、という史観が根底にあるのはちょっと引くが、全体に公平かな。
やっぱりムンジェインへの評価は厳しい。
現在の両国間がよくならないのは、両首脳が興味がないからというのはそうだろうな。
理由は各々違うだろうが。
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前著「絶望の韓国」が良かったので、著者が昨今の韓国との関係をどう捉えているのかを知りたくて読んでみた。朝日新聞という左寄りの組織に所属していながら比較的バランスの取れた論調で、程度の低い嫌韓本とは一線を画す。
韓国人にとって反日は娯楽である、というのが自分の持論なのだが、その源流は李承晩の個人的な私怨に求められることを初めて知った。単なる娯楽なのだから相手にしたって無駄だし、好きにやらせておけばよいのだが、朝日がむやみに”隣国親善”を煽るものだから、中には勘違いする日本人が出てくる。実に罪深い組織だ。著者の牧野氏にはもっと本業で頑張ってほしい。我が家も20年来の朝日読者なのだから。