紙の本
〈ほのぼのローン〉
2020/07/29 00:03
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
柚木草平シリーズの一冊。最初の「彼女はたぶん魔法を使う」が1990年出版となっていますから、もう30年以上続いているんですね。
本作も、樋口さんらしいユーモア、香味が効いた楽しい長編です。
十年以上前の女子高生失踪と、殺人事件が絡み合い、展開して行きます。
登場する女性達も相変わらず少し奇妙で魅力的。作品を彩ります。
あらためて、小説を読む喜びを感じることが出来ました。今後も樋口さんの作品を読み続けます。
電子書籍
展開が面白かったです。
2019/08/25 11:35
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投稿者:さくら - この投稿者のレビュー一覧を見る
樋口さんの作品ははじめて拝読しました。柚月草平と鎌倉の薬膳研究家藤野真彩との出会いから展開される殺人事件。美女があちらこちらに顔を出すことに「女はやはり容姿なんだな…」と思いながらストーリーを読み進めました。落としどころも納得出来、鎌倉の風景や、草平さんの生き方のスタンスなども魅力的でした。
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投稿者:わんわん - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作や過去の登場人物の記載があり、全シリーズ読書済みには、懐かしさがあり、年はとらない主人公でも月日の流れが感じられる。
電子書籍
おもしろい
2019/08/27 12:27
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
おもしろかったです。とても読みやすくて、こどもにも読みやすいと思います。展開の先読みができなくて、おもしろい。
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作品うしろから歩いてくる微笑みー地元婦警との出会いから密約で情報婦警と指示など、その前巻を意識してしまう?
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柚木草平シリーズ最新作。まさに円熟の味。洒脱な会話が真夏の読書にあいます。今回は謎解きのプロットも優秀で余計に楽しめます。
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『柚木草平』シリーズは全て読みました。
女性の登場人物がほとんど美少女・美女(お約束です)ですが、違和感なく(それどころか楽しみにしている自分がいます…)話に入っていけます。
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柚木草平シリーズ最新作。
らしさ満載。
どっぷり楽しめる。
事件と事件、思惑と思惑が絡み合って、予想しなかった結末。
草平さんの思考が少し回りくどくなったのは、歳を取らないとはいえ積年の変化か?
冴子さん、一度も出てこなかったなぁ。
そんなことこれまであったっけ?
知子さんと電話するシーンも無かったな。
帯の「シリーズ初アウェイの地」って、これまで東京を離れたことなかったっけ?
覚えてないや。
それよりもシリーズが30年越えたことにびっくり。
もうそんなに経ったか。
鎌倉の「下馬」をわざわざルビふって「しもうま」って間違えてるのが気になった。
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鎌倉在住の薬膳研究家と知り合った俺・柚木草平。10年前に失踪した同級生の目撃情報が鎌倉周辺で増えているので調べてほしいと、彼女はいう。早速鎌倉の〈探す会〉事務局を訪ねるが、これといった話は聞けなかった。ところがその晩、事務局で会った女性が殺害されてしまう。急遽、失踪事件から殺人事件に調査を切り替えた柚木が見つけた真実とは? 月刊EYESの小高直海らおなじみのキャラクターに加え、神奈川県警の女性刑事など今回の事件も美女づくし。『彼女はたぶん魔法を使う』からおよそ30年、円熟の〈柚木草平〉シリーズ第12弾。
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相変わらず、女性にだらしなく、ふらふらちゃらちゃらしているように見える柚木草平ではある。いい加減この性癖は何とかならないものかとは思いながらも、それが時にはうまい具合に潤滑剤になって、調査が進展することもあることから思えば、ある意味柚木の戦法とも言えるのかもしれないので、まあ一応は容認することにする。見かけとは違って、仕事はきっちりこなし、些細な端緒から事実を導き出す能力には相変わらず長けている。そして、元刑事とは言え、必ずしも真実を法に照らし合わせて罰することを第一義とはしないところも、独特である。罪は罪であろうが、今後の関係者の幸福をいちばんに考えているのだろうことが、(警察的には異論があろうが)好ましくもある。それにしても、「B」に対する嫌悪感はどうしたものだろう。物語に詳細は描かれていないが、二度と立ち直れない仕置きをしてほしいものである。いささか進展にまどろっこしさは感じたが、最後はすっと腑に落ちた一冊である。
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図書館の本 読了
内容(「BOOK」データベースより)
鎌倉在住の薬膳研究家と知り合った俺・柚木草平。10年前に失踪した同級生の目撃情報が鎌倉周辺で増えているので調べてほしいと、彼女はいう。早速鎌倉の“探す会”事務局を訪ねるが、これといった話は聞けなかった。ところがその晩、事務局で会った女性が殺害されてしまう。急遽、失踪事件から殺人事件に調査を切り替えた柚木が見つけた真実とは?月刊EYESの小高直海らおなじみのキャラクターに加え、神奈川県警の女性刑事など今回の事件も美女づくし。
久しぶりの柚木草平♪
相変わらず娘に弱いいいパパでした。
今回は妻が絡まないのがちょっと残念だったけど、家族は大事、っていうスタンスは健在。
失踪から、殺人から、記事にできないのにお疲れ様でした。
女性が登場しすぎなんじゃね?
料理のレシピもさりげなく盛り込まれててこちらもありがたい。
柚木草平シリーズは定期的にお願いしたいもんです。
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「彼女はたぶん魔法を使う」から始まった柚木草平シリーズももう30年。
見返しの文句に驚いた。もうそんなになるのか。
私がこのシリーズを読み始めたのは10年以上前になるかと思う。
久しぶりに読んだシリーズ新作だが、なんだろう、以前読んだときよりも面白くない。
何より主人公の柚木がこんなどうしようもない男だったっけ?と驚く。
美女に弱く優柔不断、なのになぜかモテまくる。料理が上手いからなのかソツがないのか、決めるときには決めるからなのか。
女性に会えばまずは口説き文句、本気なのか冗談なのか、それともあわよくばと思っているのか。だが相手が本気になってもらっても困る。結果八方美人となって誰も傷つけないつもりが誰も幸せにしていない。
自分が女性を幸せに出来ない人間であることを分かっているからこそ本気の口説き文句を言えないというのは分かるものの、だったらきちんと線引をすれば良いものを、それが出来ればこんなどうしようもない男にはなっていないか。
しかし30年前なら単なる『戯言』で済んでいた柚木節も今なら立派なセクハラ案件となることを忘れずに。
『静かに暮らして優しい男を見つけて幸せな家庭をつくる。人生はそれだけで正解だろう』
という事件関係者の女性への去り際の言葉も、30年前なら思いやりと受け取って貰えるのかも知れないが、現代は結婚だけが女性の幸せじゃない!と大いに反論される恐れもある。
長らく読んでいなかったのでつい設定を忘れていたが、いまだに妻の知子とは別居状態のまま離婚には至っていないらしい。定期的に娘の加奈子とは会っているし、その加奈子始め、相変わらずいろんな女性にやり込められている。からかわれているのか、本気で包囲網が狭まれつつあるのか。まぁ柚木がどうなるのかはどうでも良いが、案外このまま離婚しない気もする。
どうせ誰も幸せに出来ないのだから、別居中の妻の存在を利用して女除けにでもしておくのが丁度いい気がする。
その前に妻から見捨てられる可能性も無きにしもあらずだが。
完全に本編から外れてしまったが、今回は十年前に失踪した女子高校生が最近になって実家付近の鎌倉で目撃されていることから、その失踪者が生きて戻ってきているのかそれとも何かの事件なのかを調べることが発端。
なのになぜか柚木が動き出した途端に関係者が殺害され、さらにその被害者と関係のあった男が自殺するという事件が起こる。
一見無理心中のように見えるこの事件を柚木はどう解き明かし決着をつけるのか。そして今度こそ記事にしてお金をもらうことは出来るのか。
失踪者は日本だけでも年に万単位で発生しているというデータを随分前にテレビ番組で見た気がするが、その数一つ一つに様々な事情があるのだろう。もちろん失踪でもなんでもない、小さな冒険程度のものもあるだろう。
しかしそこに大掛かりな組織や富裕層や財閥や政治家が入り込んでくると途端に胡散臭くもなってくる。
妾だの外腹だの、一昔どころか二昔以上も前の話かと思っていたらそうでもない。現代でも漫然と���いている。だからといっていつも傷つけるのは男、可哀想なのは女と簡単に決めつけても良いものかはわからない。
したたかな女もいるし、もっと強硬な男もいる。
樋口さんらしいと言えばそう言える内容。
結局はいつもどおりの結末。
だが今回はちょっと尻切れトンボ感もある。さらにあの関係者が何らかの事件を起こして、あの関係者がこんな結末を迎えて…なんてことになってくれれば良かったのに。現実では勧善懲悪などないのだから、せめて小説の中くらい良いじゃないかとも思うが、それが樋口さんだから仕方ないか。
絶対に本心を言わない柚木が、加奈子と千早に囲まれてどのような姿勢を取るのか、それでもノラリクラリと躱すのか、まだまだこのシリーズは続きそうだ。
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ついつい やめられない止まらない
元刑事の柚木草平シリーズだった。
ちょっとスケベな柚木と 登場する様々な美女に
引き込まれて 一気に読了。
謎が凄く入り組んで 登場人物の多さと相まって
感動は少なかったかなぁ
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柚木草平シリーズ、12作目。
前作のエキセントリックな母娘がまたもや登場。その母娘の知り合いの女性からの依頼が今回の事件の発端。薬膳研究家であるその知り合いの女性もなかなか個性的。結構魅力的で、草平さんとの掛け合いも絶妙だったけれど、草平さんには冴子さんがいるんじゃなかったか。また、編集者の小高さんはまぁ良いとして、神奈川県警の新人女性警察官に対しての応対表現は今のご時世的には不味すぎるレベルのセクハラ表現じゃなかろうかと勝手ながら心配してしまった。作中で登場するある政治家も明らかにモデルとなる実在人物がいて、名前こそ変えてあっても、ここまであからさまにモデルの人物と一致させると変に誤解されやしないかと読んでいてヒヤヒヤしてしまう。皮肉感たっぷりの社会風刺を入れるのは悪くないとは思うけど、度を過ぎないようにもう少し配慮はしてほしいかな。とは言え、真相はなかなかに予想外の展開で迎え、面白くは読めた。軽妙な語り口で楽しく読めるのに、事件の真相はいつもながらに相当どす黒い。文章の軽さとのギャップに毎回やられてしまいます。
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過去の柚木ものは覚えてないけどレビューの感じだと好みじゃなかったみたい。今回は好き。頭のいい美女たちに囲まれ、妻と別居中で仕事はできるがお金はない中年キャラが受け入れられる年齢になったのだろうか。