紙の本
命の防波堤
2020/03/15 16:29
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供たちの生命を自然災害から、如何にして守るのか考えさせられます。津波危険区域だけでなく、日本全国の教育現場に繋がるものがありました。
紙の本
すっきりしない
2019/09/08 14:43
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投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大川小学校の被害は東日本大震災の中では悲劇的な惨事となったことで有名になった。当時、被災地石巻市で勤務しており、大川小学校へも震災前、後に何度も訪れており、個人的には石巻地域の状況や防災関係の事情も知っているつもりだ。
確かに、この地域でなぜ大川小学校だけがこのような惨事となったのか、すっきりしないものが残る。
裁判等の過程から明らかにされたことや、学校長や教育委員会、石巻市の対応など整理して考えてみると、学校側の対応に組織的な問題があったことは否めない。また、学校職員の危機管理上の判断能力、感性にも少なからぬ問題を感じる。原告の訴えも無理からぬことであるし、勝訴の判決は大筋としては妥当だと思う。
しかし、誤解を恐れずあえて言えば、判決要旨中の津波の予見可能性のところの論理は、数十年ごとに度々起こる宮城県沖地震ではなく、数百年周期の東日本大震災後の被災の知見も前提にした後付け理屈に思える。これではかわいそうだ。子どもたちの安全を守るべき先生には防災に関する専門的知識をもつことを求めることは必要だが、それにも限度があり、無理強いのように思う。それとともに防災専門家の支援を随時受けられるように教育委員会や市の行政側が強力に支援することが不可欠だと思う。
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〇痛ましいあの「事故」の詳報とその後を、圧倒的な取材力で見せつけられる
大川小学校、と聞くと、全国ありふれた名前に聞こえた。宮城県にある学校で、旧桃生郡河北町にあり現在は石巻市に編入されている廃校だ。
廃校になってしまったのは、他でもない、東日本大震災がきっかけと言っても過言ではない。
震災で、多数の死者と行方不明者を出してしまったことが理由だ。
本書は、その震災で亡くなった児童の遺族が起こした訴訟を中心に据えつつ、「大川小学校事故」とは何だったのか、何が起こり何を我々は教訓にせねばならないのかを問う書である。
より被害が広く報道された岩手県釜石市はなぜ児童の被害はなかったのか。発災から一時間程度経った中でなぜ多数の犠牲を大川小学校は出してしまったのか。
学校での取り組みはどうだったのか、危険を知らせるアラートはなかったのかーーー
たくさんの「なぜ」「もし」がこの本を読むと、よぎる。
自分が児童だったら?
自分が保護者だったら?
そして自分が現地の教諭だったら?
現地に赴いて実際にその学校の姿を見たとき、説明を受けながら絶句した。
2019年11月に行ったが、8年経っても、変わらない、波が襲ったであろうその姿は、ただただつばをのむばかりだった。
いかに人間が、普段自身やまわりの安全に気を配っていないか。
正義感しかそれを担保できないということを知らされるような。
この場で学校行政への文句を申し述べることではない。しかし、自分の子供が安全ではない学校ではなかったとき。そしてこんな事故が起こってしまったとき。
考えられるだろうか?
いろいろな方面に思いを馳せながら、そして現地に赴いてほしい。遺族の声を、そして亡くなった児童の声を聞いてほしい。
聞こうと思わないと、きっと次の災害、人災は防げない。
あのとき何が起こったのか、子供に関係のある多くの人に読んでもらいたい。
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児童70人、教職員10人の死亡。この小学校だけがあまりにも悲惨。行政や校長の無責任さに腹が立つ。子供を失った親の気持ちを考えると…今一度、教師という職業を考え直してほしい。命をとしてこの職に就く。その気持ちがないなら教師にはなるな。真相はわからないが、もう9年たっている。誰か教えて。
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教職員として読んだ。大川小と同じ規模の学校で働いている。子どもたちの命は必ず守る。その為に常に学び続けようと誓う。管理職に任せずに判断することも大事だ。
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学校の管理下にある子どもが犠牲になった事故としては戦後最悪の惨事が東日本大震災時に起きた。学校管理下で、いかにこどもの命を守るかを考えさせられた。裁判では、川近くの三角地帯でなくなぜ、山に登らなかったかという当時の行動ではなく、災害前からマニュアルにきちんと高いところに逃げるという策が考えられていないことが焦点になった。読んでいて大変つらかった。
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将来教員になりたいと思っていて、読んだ。教師には命を守る義務がある。非常に重い責任だと思う。
上に頼りっぱなしではダメということに気がついた。ひとりひとりが子どもを守るために何をしなくてはいけなくて、どうすることが1番良い結果を生み出せるのかを考えて、迅速に共有することが大切だ。
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大川小学校の事故のことは知っていたが、詳しく知ろうとはしていなかった。この本を読み、なぜ検証が大事だったのかがわかった。