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一括りに〈犯罪を犯した少年たち〉と考えるのではない。
その背景にあるものを考えさせられた。
社会面の発達に関して学校では特に何もやっていない、その面はふつうに生活していれば育つ面であると考えられているからではないのか。教育カリキュラムについて改める必要性を考えさせられた。
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全ての非行少年が発達障害というわけではないが、一定数はそこが原因とのこと。サイコパスに近しいのかなと思った。発達障害にも段階があり、知能レベルも普通に生活できるレベルの人が多いそう。力加減ができない、継続性がなかったり、後先のことを考えれなかったり。周りにも普通にたくさんいるし、自分も多少そういう面もあるのかなとも思う。まさか自分の子が!と思う人も多いだろうが、家庭教育から地道に改善していく必要があるのでは。
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noteで見かけてから気になり、ようやく読了。
https://note.mu/yontengop/n/n8d68fbddb1e8
「本質を考え、答えることができる」というのは、子どものときからの細かなトレーニングや…親とのコミュニケーション。(遺伝的なものではなく)
周りが見てあげること、それから自己認知力をあげること。
そういう環境をつくってあげることが喫緊の課題だ。
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良書。
今まで知らなかった、誤解していた。少年犯罪者について。
病気、障害なら仕方ない。本人が悪いわけではない。
世の中には、子供に限らず本人が悪いわけではないのに問題行動を起こす事があるのだろう。こうあるべきで思い込みで対応しないことだ。
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少年院で行われる教育は認知行動療法やソーシャルスキルトレーニングに基づいて行われることが多いそうですが、この手法は「対象者の認知機能に大きな問題がない」こと「考える力」が前提になっているとあります。
「認知機能」や「考える力」の問題に気づかれないままに通り一遍の教育をすれば子供達がわかったフリだけすることで問題が先送りされていきます。
非行少年の教育には「自己への気づき」と「自己評価の向上」が必須となります。
「自己洞察・自己内省」が出来ることで
「正しい自己規範作り」が可能となります。
自分の中に規範ができれば目標に向かって努力することができるようになります。
子どもへの必要な3支援
社会面
学習面
身体面
本書ではかなり教育に重心が拠っていると思います。
やっぱり社会面は家庭かなと思います。
「困っている子ども」の早期発見と支援
これは教育だけでも家庭だけでもムリです。
国全体を上げて国民全員が取り組まないといけません。
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犯罪に対して新たな視点でみることができ興味深い本だった。知らないことを知れたので勉強になり面白かった。
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引用の142ページがそのままブーメランになっているような内容。同じことを何章にもわたってほぼ同じ文言で繰り返し書いているだけで、解決策はない(6章時点)。久しぶりに「新書ってこういうものだったなぁ」という気分になりました。
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非行に走る子供たちの中にはそもそも反省の意味も理解できないような軽度な知的障害がある可能性がある
これが衝撃的だった。
だから常識ではカテゴライズできないし、こちらの物差しで考えても何の解決にも繋がらない。
そういう手助けの必要な子供たちを早期に発見すること、目をかけてあげること、必要なトレーニングをすること、
それが将来の加害者、被害者を減らすことにつながり、しいては日本の国力にも影響するということが理解できた。
自分の周りや自分の子供がそうじゃないからいい、ではなく、周りにこういう環境の子供がいないか、困っている家庭がないか、少しでも興味を持ち理解しようと努めることは社会全体として必要だと思った。
教育に携わる人、小さい子供がいる親は特に読んでおきたい一冊。
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知能面、認知面が定型発達の人には理解することが難しい他者の行動、反応に対して、なんで?って思うことが多い人には、特に犯罪に興味がなくても読んでもらいたい。
単に犯罪者を糾弾するのではなく、犯罪を犯してしまう背景、再犯の原因、社会システムの欠陥などなど考えさせられる。
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少年院に入るような非行少年を生み出す背景に、知能障害、やその境界領域の子どもたちの存在があり、教育現場での支援が不足していることがあるのではないか、ということを訴える一冊。
最近は「発達障害」に関しては広く知れわたり、医療現場での診断とともに教育現場での対応が急がれている。一方、知能障害というのはIQの低さで判定されるようで、IQ値として障害とまでは判定されなければ、単に「学力が低い」と評価されるて終わってしまう。医療現場や少年院などの現場で実務を積んできた著者としては、知能障害、またはその境界領域にいる子どもたちには認知機能に問題がある場合が多いことを指摘している。そのような子に、しっかり勉強しろ、と言うだけではそもそも無理で、それは学校で何かを学ぶ以前の問題である、と。そう言う子は結局、勉強や運動や人付き合いがうまくできず、それが非行へと繋がっている場合が多い、としています。だから、まずはそのような子どもたちの認知機能を向上させるトレーニングが必要である、という主張です。
じゃぁどうしたら良いのかということに関して、最終章では著者の開発した「コグトレ」なる「脳トレ」的な認知機能トレーニングの宣伝が行われます(著者は脳トレとは違うとしています)。終盤まで同じ内容が何度となく繰り返されるのはどうかと思うし、終盤は結局、販促?と思ってしまわないでもないですが、問題の指摘だけの言いっぱなしではなく、具体的な提案があると言う意味では、現場で困っている教育関係者にとって役立つ一冊かもしれません。著者によると、知能障害やその境界領域にいる子どもは、現在の35人クラスなら5人ぐらいいるそうで、驚きます。まぁ、勉強があまりできない子がそれぐらいいても不思議ではないけど、それが何らかの障害とみなすべきなのかは分かりません。でも、そのような子らが、著者の「コグトレ」によって落ちこぼれることなく非行に繋がらなくなるなら、やってみる価値はあるかもしれないと思います。
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社会で軋轢を生む原因のひとつに、認知の違いがあるのだな、とすごく納得。
どんなところに認知の差があるのか微に入り細をうがって解説してあるところはとても面白いのだけど、それに対する対策法があまりにもあっさりしていて残念だった。どちらかと言えば、対策の方をもっと知りたかった…
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ずっと気になっていて、早く読もう、と思っていながら、なかなか心の準備ができずにようやく読めました。
下手なホラーよりも怖い。と同時に、深く納得するものでした。
同じものを見ても見え方が違う。
それは異なる文化や境遇で生きている者同士でも言えることですが、見る力、聞く力の足りなさにより歪んで認知されることによる見え方の違い、というものもあるということに思いを馳せられる人がどれだけいるでしょうか。
著者は、病院に繋がるような子はまだいい、と言います。
家では虐待を受け、学校では問題児扱いされ、何の支援にも繋がらず、放置された子の行く末は、ほぼほぼ非行。
誰か1人でもその子の能力ときちんと向き合い、継続して関わり続ける大人がいるだけで、その後の人生が大きく変わると思うのですが、ただそれだけのことが、本当に難しい。
全ての人がそうとは言わないけれど、課題を抱える子の親もまた課題を抱えていることが多く、境界性と言われるグレーゾーンで生きづらさを抱えていたりする。
どこまでその親と繋がれて関係が築け、子の支援へと繋げていけるかは乳幼児期からの丁寧な関わりに尽きるのかもしれない。
褒めるばかりではなく、基礎的な力を伸ばすトレーニングこそ根本解決には必要、というのは最もですし、教育現場がその要になるのもわかります。
けれど、担任だけにそれを求めるのは酷でしょうね。
一朝一夕で変わるものではなく、なんと根気が求められることか。現場で頑張る先生たちには本当に頭が下がります。
手帳取得もできない軽度の知的障害や発達障害の子や親は、制度的な支援には繋がりにくいけれど、困ったときには(お金がない、とか、具体的な例も伝える必要があるかも)SOSを出してね、と伝えていくこと、また伝えてもらえる関係を作っていくことが福祉の現場でできることの1つなんじゃないかと感じてます。
教育と福祉の連携、まだまだですが、今後も邁進していきたい。改めて危機感を覚えつつ気持ちを新たにしました。
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認知能力、コミュニケーション力、感情機能、実行機能(未来を予測して行動する能力)等いずれも、通常の人であれば兼ね備えている脳の発達のどれかに欠陥があることにより、非行に走るという真実を突き付けるリアルさが勉強になる。
結局、脳の仕組み次第で、自分の人生・性格等が変わるのだなと考えさせられた。
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この本の帯には「丸いケーキを3つに分ける」というタスクに対して医療少年院入所者が描いた明らかに大きさが違う分け方の図が掲載されていて、それがタイトルの意味を雄弁に語っています。
少年院で数百人の非行少年と面接をしてきた著者による、彼らに共通する「特徴5点セット+1」とは。
認知機能向上を支援するトレーニングとは。
非行少年と接する機会がなくても、子どもに勉強を教える機会がある人なら、得るところが多くあると思います。この本で紹介されているトレーニングのうちのいくつかは、私も試してみたいと思う生徒がいます。
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既刊の貧困本と同じような内容。目新しさをあまり感じられなかった。貧困本読んだことない人なら楽しく読めるかも。