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隠された奴隷制 みんなのレビュー

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みんなのレビュー17件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (5件)
  • 星 4 (4件)
  • 星 3 (3件)
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  • 星 1 (0件)

高い評価の役に立ったレビュー

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2019/11/10 19:29

ヴェールに隠された向こうにあるもの

投稿者:wordandheart - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本の「隠された奴隷制」というタイトルは、マルクスの『資本論』の「ヨーロッパにおける賃金労働者の隠された奴隷制は、新世界での文句なしの奴隷制を踏み台として必要としたのである」という文章に由来している。「隠された奴隷制」とは、黒人奴隷の「むき出しの奴隷制」に対して賃労働で働く「自由な労働」を指している。マルクスが何故に自由人の賃金労働を「隠された奴隷制」と呼んだのか。著者は啓蒙思想からアダム・スミス、ヘーゲル、マルクスを経て、新自由主義まで、この「隠された奴隷制」という言葉の謎を解くために奴隷制の思想史を丹念に追っている。
アダム・スミスもヘーゲルも資本主義経済が発展する中で、今でいうところのワーキングプアやマイナス成長や経済格差といった問題の多くを知っていた。知っていたにも関わらず、「自由な労働」に基づくものであるからと黙認をしている。これに対してマルクスは「自由な労働」を「隠された奴隷制」として批判した。「自由な労働」が「公正」であること、その”「公正/不正」という判断そのものが「自然的」なものではなく、歴史的・社会的に制約されたもの”であること、これこそがヴェールに隠された秘密なのである。
終章で著者は、ヘーゲル、マルクスに倣って私たちにも自らを解放する絶対的な権利がある。しかしそのためには自らが闘わなければならないと言っている。”私たちが自分の時間の主人公になること、「自由な時間」を手に入れることができるようになること”こそが大切だと締めくくっている。
マルクスの考えていたことは私たちから決して遠くない。確かに一つ一つの論理は難しいところもあるが、マルクスが考えたこと、マルクス後のことを丁寧に書いている。ミステリー・ストーリーのようにも読める本だ。

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低い評価の役に立ったレビュー

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2019/09/17 19:47

奴隷

投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る

奴隷だと思うかどうかは、自分の考え方の問題がある場合もあるけ出れど、制度としてあるのは、可哀そうだなと思いました。

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17 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

ヴェールに隠された向こうにあるもの

2019/11/10 19:29

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wordandheart - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本の「隠された奴隷制」というタイトルは、マルクスの『資本論』の「ヨーロッパにおける賃金労働者の隠された奴隷制は、新世界での文句なしの奴隷制を踏み台として必要としたのである」という文章に由来している。「隠された奴隷制」とは、黒人奴隷の「むき出しの奴隷制」に対して賃労働で働く「自由な労働」を指している。マルクスが何故に自由人の賃金労働を「隠された奴隷制」と呼んだのか。著者は啓蒙思想からアダム・スミス、ヘーゲル、マルクスを経て、新自由主義まで、この「隠された奴隷制」という言葉の謎を解くために奴隷制の思想史を丹念に追っている。
アダム・スミスもヘーゲルも資本主義経済が発展する中で、今でいうところのワーキングプアやマイナス成長や経済格差といった問題の多くを知っていた。知っていたにも関わらず、「自由な労働」に基づくものであるからと黙認をしている。これに対してマルクスは「自由な労働」を「隠された奴隷制」として批判した。「自由な労働」が「公正」であること、その”「公正/不正」という判断そのものが「自然的」なものではなく、歴史的・社会的に制約されたもの”であること、これこそがヴェールに隠された秘密なのである。
終章で著者は、ヘーゲル、マルクスに倣って私たちにも自らを解放する絶対的な権利がある。しかしそのためには自らが闘わなければならないと言っている。”私たちが自分の時間の主人公になること、「自由な時間」を手に入れることができるようになること”こそが大切だと締めくくっている。
マルクスの考えていたことは私たちから決して遠くない。確かに一つ一つの論理は難しいところもあるが、マルクスが考えたこと、マルクス後のことを丁寧に書いている。ミステリー・ストーリーのようにも読める本だ。

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紙の本

必読の書!(賃金労働者=奴隷)

2023/09/29 22:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:匿名 - この投稿者のレビュー一覧を見る

新自由主義が徹底的に推し進められてた現代の日本を生きるのであれば、本書は必ず読んでおかなければならない。これを読まずに現代を生きるのは、すなわち、サンダル一つで南極大陸の探索に出向くようなものだ。
大変素晴らしい名著を世に送り出して頂き、ありがとうございます。感謝してもしきれません。
本書で紹介されている「負債論 貨幣と暴力の5000年、ジェームズ・C・スコット (著)」「ゾミア―― 脱国家の世界史、デヴィッド・グレーバー (著)」も読んでみようと思いました!

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紙の本

興味深く

2020/10/20 09:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

350年間の奴隷の思想史を辿り、資本主義の正体を解き明かす。人間社会では格差や差別、権力と支配関係などは断ち切ることができないことであり、解決も難しいことなのだろう。興味深く読ませてもらう一冊だった。

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紙の本

奴隷

2019/09/17 19:47

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る

奴隷だと思うかどうかは、自分の考え方の問題がある場合もあるけ出れど、制度としてあるのは、可哀そうだなと思いました。

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2019/08/13 22:10

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2019/11/10 19:31

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2019/12/14 23:27

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2020/01/01 18:41

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2020/01/14 00:03

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2020/05/01 09:11

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2020/07/27 22:56

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2020/10/12 15:11

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2020/11/15 08:20

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2021/07/11 12:01

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2021/08/19 08:23

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