紙の本
ふたりのバランス
2020/07/20 15:43
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
考えすぎる彼と、考えなさすぎる彼。
ふたりだからとれるバランスがあって、
お互いがありのままでいることがバランスの鍵だなんで、
なんて羨ましいふたりなんだ!
周りの人も暖かくて、
心優しいお話でした。
紙の本
補いながら進む
2019/10/14 19:48
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
祖父の修理屋を手伝ってる先輩の所に大学の後輩が転がり込んできます。
田舎で万遍と暮らしている先輩は後輩に巻き込まれるように椅子工房を始めます。
無計画な後輩、考えすぎる先輩、お互い補いながら少しずつ進んでいきます。
そんな二人を見守り、時にアドバイスを与えるおじいちゃん、幼馴染の存在がアクセントになってます。
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デザインの才能はあるけれど、技術が乏しい1人とデザインの才能はないけれど、技術はある1人が2人3脚で少しずつ自分の生き方を模索していくお話。
う~ん。なんか薄いという読後の感想。
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瀧羽さんの小説には生きていくのが不器用な人が出てくる。その不器用さが心配で気になって放っておけなくなる。
心配性で人の顔色ばかり見て自分の意見を通すことのできない徳井や、一見自由奔放で楽天家でお調子者のように見えるけれど、実は自分の夢をかなえることに一途な魚住の、うまく人生を流れていけない不器用さも、やはり放っておけなくなってしまう。もし身近に徳井や魚住がいたら、「ちょっと、もう、ほんとにしっかりしなさいよ!」と説教しつつ世話を焼いてしまいそうだ。
自分たちの手でオリジナルの椅子を作って売る。そんな二人の夢はあぶなっかしくて現実味がなくて、それだけどなんとかして叶えてほしいと思わずにいられない。
夢と現実は別だ。そう自分に言い聞かせながら夢から目をそらせた経験は誰にでもあるだろう。その自分なりの折り合いや決意と少しの後悔を全力で肯定したくなる、そんな一冊。
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2人を2で割った具合がいい徳井と魚住。その関係がエンディングまで続いていった。
題名の「虹」、ラスト近くに出てきたな。
30歳くらいの設定だったがもう少し若いような感じがした。ライトな感じだったからかな。
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性格が真反対のアラサー男子が
理想の椅子を作る話。
ドタバタ劇があるでもなく
淡々と話が進み、終わる。
まぁ現実ってそんなもんだよね。
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+++
――職人気質の先輩と、芸術家肌の後輩。
性格も能力も正反対のアラサー男子が、“10年前の夢"を叶えることにした。――
椅子作りの才能があるのに、実家のじいちゃんと修理屋をしている徳井。
椅子への情熱を持て余し、大手工房を飛び出して、徳井のもとへやってきた魚住。
違うタイプのふたりが、学生時代の約束にしたがって、小さな工房を始める。
不器用なふたりは、友情でも恋でも仕事でもギクシャク……。
それでも、お互いの能力を誰よりも認め、お互いの存在を誰よりも求めていた。
正反対のふたりだから、かなえられるものがある! 夢を失いかけたふたりが、つまづきながらも、同じ未来に向かって歩き始める。
+++
ここに辿り着くまでのいきさつに決着はついていないような、未消化な部分がないとは言えないが、この先に続く物語ではある。世間一般の常識に当てはまらない生き方をしてきた二人が、それぞれの夢をかなえようと、いままさに動き出したという感じである。これまでのことや、これからの人間関係も含めて、続編があるのかもしれないと思わせる一冊でもある。ぜひ続きを読んでみたい。
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二人で得意なところ苦手なところを補い合って椅子を完成していく,文中にも何度も出てくるがこれで食べていけるかが問題.
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地方都市での仕事と恋の折り合いの付け方。といってもこの本に答えがあるわけではなく、この本を読んで自分のことは自分で考えてみるってスタンスでないとね。
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実家で祖父と修理屋をしている徳井のもとに、学生時代の友人魚住が訪ねてくる。小さな椅子工房を始めたふたりの心温まる物語。
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久しぶりの瀧羽麻子さん。いまの自分の気持ちにとても合ってて読みやすかった。二択で悩むとことかシンクロしたなあ。重くなく日常ぽくてフワッと読めるものがいまの自分には合ってる。
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物語の最終版まで進んでようやくタイトルの意味がつかめます。大学時代の先輩・後輩である徳井と魚住のふたりが小さいながらも、自分たちの工房で椅子を創ることでみずからの人生を歩んでいこうというストーリーです。
登場人物が少なく、話しの展開もシンプルですし、文体もスッキリしており非常に読みやすい一冊でした。
主人公である徳井と魚住のふたりはまったく対照的な性格、自分と似ているのは徳井のほうかな、魚住の楽観的な態度はみていて不安になってしまうだろうな、などと思いながら読んでいました。一方で、楽観的ながらも飄々と進めてゆく魚住の歩みによってさまざまな転機がおとずれることになり、慎重にいくばかりがよいわけでもないよな~、とも思わずにはいられません。ふたりともアラサーなのですが、物語の印象を考えるともう少し若い設定のほうがしっくりくるような気もしますが、それぞれの葛藤も作品に欠かせない要素なのかもしれません。
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web小説が単行本化された作品。
田舎で祖父の修理屋を手伝う主人公と、その主人公に椅子作りを誘いにやってきた後輩。
性格も能力も相対する男性2人が、つてもなにもないまま、椅子作りに乗り出します。
夢をあきらめたような主人公と、夢を追いかけて主人公のもとにやってきた後輩。
どうしても現実を見てしまい、計画に不安しかいだけない主人公の気持ちも、二人の腕を信じて明るい未来を描く後輩の気持ちもわかるだけに、二人がなかなか折り合えずにぎくしゃくする会話は、決着がつかないところがリアル。
自分のこだわりのモノ作りに妥協をしたくないという気持ち、生活のためにそればかりに関わっていられないと心配する気持ち。
職人は、その二つの気持ちを抱えながら、作品に取り組んでいるのでしょう。
時に口論し、時に反目しながらも、緻密なモノづくりを得意とする主人公と、依頼者に合った椅子をデザインできる後輩は、見事なタッグを組んで、少しずつキャリアを重ねていきます。
次第に周りに認められるようになっていきますが、それが必ずしも二人の目指すものでもないというほろ苦さ。
それでも結局は、譲れない大切なものを見つけ出せたところで、物語は終わります。
ライトなストーリーでしたが、読後爽やか。
ラストシーンがタイトルに反映されています。
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おとぎ話みたいだけど、甘すぎず、楽しめる。
職人さんの、ものをつくる時のリアリティが、もう少し感じたいんだが。
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おそらくはじめましての作家さん。ゆるゆるとしたお話。でも言葉がキレイなので、もうちょっと色々と読んでみましょう。
2020/2/3読了