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饒舌なんだけど、中身がない感じ。
気をもたせておいてそんなオチっていうがっかり感。
登場人物の名前が千尋だったり真尋だったり(本名とペンネーム)千穂(姉)こんがらがるっちゅうの。
虐待されてた女の子が(寒い日にベランダに一時間出される)女優顔負けの美貌で才色兼備の映画監督ってのも解せない、その原因が結婚を反対されてたから見返す?認めてもらうためにも優秀な子に育てたかった?ということ。
まぁこれは2次エピソードに過ぎず、小説の要の”笹塚町一家殺害事件”。なんで顔のきれいな兄は家族に虐待されていたのかも不明。アイドルを目指していた妹はなんであんな性格破綻者なのか。殺害されても致し方ないとおもわせる為か。
いちいち”お姉ちゃん”と呼びかける手紙もなんだかなぁと思っていたらそういうことね。
最後は綺麗にまとめた感じだけど、(お父さんは自殺じゃなかったしね。)せめて”告白”とまでは言わないけど”リバース”くらいの読後感が欲しかった。
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長谷部香は映画監督。小さい頃隣に立石一家が住んでいた。。引越した後、立石家は息子が父母、妹を殺害した。甲斐千尋は脚本家の卵。立石家の妹沙良とは同郷で、彼女のことを多少は知っていた。監督からその事件のことを訊かれ、脚本を書くよう依頼される。監督がこの時間に拘る理由は、そして真相は・・・
人物の描き方に、初期の湊かなえっぽい硬さはあるものの、ラストで明かされる真実にはなかなか驚かされた。
自分が見ている他人は、実は全然違う人なのかも知れない。
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書下ろしミステリー。
女流映画監督が語るエピソード部と脚本助手の現在視点からの本編との二重構成で、三つの大筋、女流映画監督の生い立ち、脚本助手の姉の交通事故、映画化題材としての過去の殺人事件が絡んで収束させていくのがうまいです。
ディテールでは、おや?と思うところはあるものの、2人の主人公が過去の呪縛から解放されるラストも読後感が良いです。
ただ、殺人犯の動機を正当化するために、その妹がかなり悪人に描かれているので、その妹がどうしてそんな人格になったかも盛り込んでいればもっと重厚な作品になったのではないかと思いました。
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後半での伏線回収はさすがの一言。
嘘つきの少女が招いた、1人の少年と1人の少女の悲劇。その真実に行き着くまでの、2人の女性目線での物語。
家族で姉の死を無かったことにしている脚本家と、父を自殺で亡くし、教育熱心な心を病んだ母に厳しくしつけられてきた映画監督。
交互に話が進んでいく様は、まさに湊かなえさんっぽいなーと。読みながらわくわく。
過去に向き合うことの辛さや、見えているものがいかに氷山の一角かということ、皆それぞれ心に闇を抱えているんだということ。
それをひしひしと感じましたが、最後は希望を感じる終わり方で良かった。でも、正直少し意外。湊さんなら、最後の最後にもなんかあるんじゃ…と、疑ってしまったほど。
終わりが少しあっけなかったかな。
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殺人事件を探りながら映画監督と主人公の過去を紐解き最後には繋がっていく感じが好き。公園と鉄塔のシーンは○
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最初のプロローグで、すっかり心を掴まれました。
そこから始まる出来事が 最後の結末にどのようにして繋がっていくのか…
最後の結末に救いがあり、今までの湊作品とは一味違う感じがしました。
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湊かなえさんの最新長編小説。長いです。読み応えがあります。児童虐待やいじめなど、並行して語られるいくつかのエピソードが、ラストで全て繋がります。そこからの展開にどんどん引き込まれていきます。
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途中で中だるみしたけど、後半は一気読み。
序盤から 謎に対するヒントが散りばめられていて、あ、これはもしかして…って思いながら読めるところは面白かった。
それを差し引いても、ちょっと出来過ぎ感が否めないけど。
んー、後もう少し、さすが湊かなえ!っていうインパクトが欲しかったなー。読む前から期待しちゃうんだよね。
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湊かなえ作品の二冊目でした。
実にミステリー。
人間描写が「告白」同様に、よく描かれている。
ラストはやはり、予想出来なかった。
次の「夜行観覧車」にまた期待したいですね。
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内容(「BOOK」データベースより)
新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。『笹塚町一家殺害事件』引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた。15年前に起きた、判決も確定しているこの事件を手がけたいという。笹塚町は千尋の生まれ故郷だった。この事件を、香は何故撮りたいのか。千尋はどう向き合うのか。“真実”とは、“救い”とは、そして、“表現する”ということは。絶望の深淵を見た人々の祈りと再生の物語。
過去の凄惨な事件が 現在とどう繋がっていくのかが徐々にわかって面白かったです。
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いろいろなものが最後にストンと収まり、読後感の良い作品でした。
落日…話の1番最後に出てくる夕日に泣けました。
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とある田舎町で起きた殺人事件に、脚本家と映画監督の2人の側面から関わり、真相をつかもうとする。
その町に住んでいた2人には其々の思いがあるが、知らない事や勘違いしていた事などが掘り下げられていく。
事件の最終地点はどこなのかと結末に引き寄せられる。
落日のタイトルがぴたっとくる読後感。
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何人かの過去からのエピソードが綴られて、最後に繋がって真実だろう事がかたられ、そしてまた希望に繋がっていくストーリー。心理描写や情景、人物がよく書きこまれてて惹きつけられました。話しの先が気になって、面白く読めた。今作も満足。
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これぞ湊かなえ作品、と思える一作。最近、なかなかじっくりと小説を読めないけれど、本を読むことが楽しいと思えるひとでよかった、と柄にも無く思えてしまう作品。よかった。
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新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。『笹塚町一家殺害事件』引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた。15年前に起きた、判決も確定しているこの事件を手がけたいという。笹塚町は千尋の生まれ故郷だった。この事件を、香は何故撮りたいのか。千尋はどう向き合うのか。“真実”とは、“救い”とは、そして、“表現する”ということは。絶望の深淵を見た人々の祈りと再生の物語。
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笹塚町一家殺人事件を題材にした映画を企画している映画監督・長谷部香と、脚本を打診された甲斐千尋が主人公である。
笹塚町に縁のある二人、それぞれの視点で、事件にスポットが当てられ、それぞれの家庭の事情とも絡めて、当時の仔細が少しずつ明らかにされていく。割と早い段階からおそらく多くの読者が真相に近いところまで予想できるとは思うが、それをさらに超えるラストだったのではないだろうか。中盤、進みがゆっくりで、急かしたい気分にならなくもなかったが、そのもどかしさも含めて物語の雰囲気を盛り上げていたように思われる。近くにいても気づかないこと、近くだからこそ知ることができないこともあるのだと、思い知らされる気がする一冊でもあった。