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紙の本
ひつまぶしではありません、くれぐれも
2019/10/22 12:31
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まずは、おひつを四分割に。
そのうちの一つを、そのままいただきます。
次に、ネギとワサビで違う味を楽しみます。
そして、いよいよ定番の出汁をかけて「うな茶漬け」で。
最後は、お好きな食べ方でどうぞ。
これが名古屋名物「ヒツマブシ」の作法。
えーつ?? この本のタイトルは『ヒマつぶしの作法』ですって。
そんな風につい呆けたくなる、おなじみ東海林さだおさんの傑作エッセイ集。
なんといってもこの本は東海林さんの「作家活動60年分の単行本・文庫本収録の作品の中から選りすぐりを再編集」したというから、この本を編集した担当の方は笑いすぎて、顎の骨が外れっぱなしだったのではないだろうか。
最も古いのが1976年発表の「ヒマつぶし」で、そのうちの一つが「ストリップ観劇行」というエッセイだから、時代を感じる。
一方で、一番新しいのが2012年発表の「ロボット掃除機ルンバを雇う」だから、「ヒマつぶし」の概念も大きく変化している。
その要因として考えられるものの一つが、当事者である東海林さんの年齢だろう。
1937年生まれの東海林さんだから、「ストリップ観劇行」の時は40前の血気盛んな頃。そんな時の「ヒマつぶし」といっても、一気呵成、精力絶倫なところがあるが、2012年ともなると、さすがに枯れてきて「ロボット掃除機」と戯れるしかない。
この本の「はじめに」でNHKの人気番組「チコちゃん」のお決まりフレーズ「ボーッと生きてんじゃねーよ」が使われているが、それをもじれば、この本も「ボーッと読んでんじゃねーよ」といいたくなるんじゃないかな。
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