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【日台同時発売! 切なく沁み入る連作集】台北の紋身街は、世界中のどの街にも必ず一本はあるだろう小汚くて猥雑な通り。不思議な大人たちに囲まれて「ぼく」はそこで生きる。
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食堂の夫婦、刺青師、タピオカ売り子、チンピラなど、台北の市井を書いた短編集。
作者らしく、台湾の街の雰囲気を肌で感じる。
少年の視点から描くことで深刻さがなく、ユーモアを感じる。周囲の人々の少年に対する愛情が暖かい。
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「流」はとても勢いが有って、青春の切ない雰囲気と暴力的スピード展開が最高でした。本作は刺青街で産まれ育った小学生が、魅力的で猥雑でどうしようもない人々と送った輝ける日々を綴った作品です。
少年らしい正義漢と、地域的に早熟な部分が混在して主人公がとても立体的です。連作なので時系列前後しながら、周りのバカ野郎どもが次第に近所の兄ちゃん姉ちゃんに感じられてきます。正直さほど期待していなかったのに読み終わるときなんだかロスな気持ちになりました。
少年の成長と共に物語も終わりに近づいて行きます。寂しい。
台湾の下町はどことなく日本の下町の40年前の雰囲気を感じさせます。懐かしい気持ちを刺激されるけれど現代なんだよなあ。最近台湾に行きたくてたまらない。
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東山さん特有のノスタルジック感がとても良かった。
なかなかひどい描かれ方(笑)をしているが、逆に台湾行ってみたくなった。
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台湾の少しアウトロー色のある地域で生まれ育った少年からみた日常。
現代でありながらノスタルジーと異国情緒を感じさせてくれる。
少し社会からはみ出してしまった大人たちやまっとうな社会側に踏みとどまっている両親との関わりを通じて、少年が人生における居場所を探す様を少年の書く小説にのせて表現するのはとても面白く読めた。
また、台湾の裏路地の所々に顔をのぞかせる日本も面白かった。
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台北の裏路地、ピアスの店や刺青店等ひしめく紋身街。食堂屋の息子・小武(シャオウ)はこの町よりたくさんのことを教わった。9歳の小武よりみた人間模様。6篇。
子供の頃は自分の街が世界の全てと感じる。刺青屋の兄さん姉さんたち、街の噂で少年は街で楽しみながら成長してゆく。そして、より大きい世界へと目を向けて。そこのところ、最終章のカエルの話がうまく描かれています。東山さんが子供の頃はその近くで遊んでいたようです、心の拠り所になっているのかな。不思議なお話もあったけれど、街の活気や暖かさ、時には苦さがよく伝わる。
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連作短編6編
台湾の刺青街の下町の食堂の9歳の小武,黒い白猫を可愛がる刺青師のニン姐さん,骸骨のような探偵さんなど個性豊かな人々に囲まれまた観察し考え行動する.また,しゃれて含蓄ある会話が本当に面白い.「人間ってのは死んだら迷惑だし,生き返ったらもっと迷惑なんだな」なんて最高.カエルの作文も良かった.
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「ウマが合う」ということなのか……
読んでいて、とても気持ちの良い物語。
舞台も登場人物も、各エピソードも、全くストレスを感じさせないまま、終わってしまった。
それでいて、各編に込められたメッセージは、確実に届いている。
主人公小武と紋身街の人々は、いつでも精一杯に生きている。
六話だけでなく、続けてまた会いたい。
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ちょっと前の日本でもありふれた光景みたいですが、台湾ではスマホの現代でもこんな感じなのでしょうか。ちょっと乱暴だけれど、芯は通っていた時代。日本にはもう帰ってこないのでしょうか。。。漢字のセリフが面白いです。
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現実的な天橋上的魔術師みたいだった。台北って本当に世界の縮図みたいなところだなって何度も思ったな、ってこの本読んだら思い出した。
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AERAの台湾旅行特集で東山彰良さんの台湾エッセイが掲載されていて、それが良かったので本書を読んでみた。が、ハードボイルド的なタッチであまり好みではなかった。
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台北の片隅の猥雑な横丁。ここが世界の全てと思う少年と、ダメすぎるけど悪党にもなりきれず憎めない大人たち。回顧形式で描かれているので少年期の懐かしさも感じるけど、実在の地名や人物やイベントも登場するので、台北の現在も感じさせられるし、実際歩いた町並みと一緒に物語の光景が思い浮かぶ。市井の人々のままならぬ人生も語られ、ちょっとしたハードボイルドさもあって良い。
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台湾のタトゥーの店が多い商店街で暮らす男の子の暮らしの物語。いろんな人がいる。ニン姐さんかっこいい。
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台湾の紋身街に住む小学生の視点から
様々な人間模様を見つめる物語。
彫り師、探偵、タピオカ店主、ヘタレなヤクザ…
小さな街の中に多様な世界観。
そんな中で自分とは?大事なものとは?を考えされました。
小学校の先生でラッパーのフオミンダオの言葉が心に残る。
「自由とは孤独のことだよ。自由でいたいなら孤独を恐れちゃだめだ。理解されないことを恐れちゃだめだ。」
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小学3年生のぼくが語る物語も良かったけれど、「天使と氷砂糖」で垣間見えた高校生のぼくの物語ももっと読んでみたいなと思った。