紙の本
詐欺を捕まえろ
2022/12/11 14:58
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投稿者:わかめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
駐在さん、お寺の住職さん、漫画家の卵さんを中心に事件を解決していくストーリーである。温かい人の関わりがあり、安心感がもてる。いろんなところで、気になることが起き、だんだんつながって解決、最後は恋人たちの結婚にもつながっていく感じで、次のシリーズが気になる。
紙の本
田舎の駐在さんと仲間たち
2019/11/03 10:55
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いろいろな謎が一点に向かっていく様子を個々の視点で語られます。
「タワーマンションの最上階が暴力団事務所になている」と言うタレコミ電話から始まり、街中で見かけた不審な取引、行方不明になってる親友を見かける、知り合った外国人労働者の片言の話などなど。
若者たちの才能の結集が解決に結びつく様子が軽快。
やっぱり元締めは副住職だな・・・って感じる巻でした(笑)
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こういう世界、温かくて、ほんわかして、現実がこうであればいいのにね、と思う。
悪い人もいるのだけど、ちゃんと相応の罰を受けることになる。
世代を超えてチームになっている感じがすごく好き。
オレオレ詐欺や、行方不明だった親友や、色んなことがつながっていく。
最後の、あのマンションの一件はおおってなった。
やったー、すごいじゃん!
めでたし、めでたし。
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スゴ技揃いの「チーム東楽観寺」(笑)
追い込み具合がグイグイきて圧巻だった!
でも、ラストはちょっぴり消化不良気味(汗)
これも次回作に繋げるためか⁈
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天才のオンパレード。悪いことにはならないとわかっているから安心して読めるのは事実だが、あまりにも御都合主義なので、鼻白む。これが著者の「技」ということかもしれないが、展開がやや雑になってきている気がする。
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シリーズ三作目。相変わらずの温かな雰囲気と、何気に凄い人たちの活躍が読みどころです。ものすごーく普通の日常として描かれてますけれど。どの人もこの人も(良い意味で)全然普通じゃないでしょっ! あおいちゃんのあれがそこまで凄いものだったというのにも驚愕でした……。
一応事件はあるわけですが。全体的な読み心地は愉快なもので、安心して読めます。あたたかくて、少ししんみり。癒し系の物語です。
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謎のカギを握るのは一枚のメモと高層マンション!?奈々川駅前の高層マンション“グレースタワー”最上階の部屋が暴力団の事務所になっている―。“東楽観寺前交番”に寄せられた通報を受け、赴任三年目の夏を迎えた宇田巡は捜査に向かう。一方、巡の恋人で新人マンガ家の楢島あおいは、年配の女性が不審な男に封筒を渡す場面を目撃してしまう。オレオレ詐欺事件と判断したあおいは、伝説の掏摸の祖母から受け継いだ技を使って、男の胸元から1枚のメモを掏り取る。そんな折、あおいの父・明彦は、長年行方不明だった大学時代の同級生、脇田広巳を町で見かけて…。町の仲間たちが凄ワザで謎に挑む人気ミステリー!
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オレオレ詐欺、ドローン技術、SNSの波及力、などなど、現代を表す要素が満載である。だが、東楽観寺前交番の佇まいは、なんだかひと昔前ののどかさを残していて懐かしい感じである。ここに暮らす人たちの関係性も、現代の忙しなさとは遠く、つながりが濃く、その人脈故に解決されることも多々あるのである。今回も、事象そのものは現代的だが、解決のために根底を流れるものは、そんな密なつながりによるところが大きい。誰もが誰かのことを思い、誰かのためを思って動くことで、信頼関係が築かれ、それが次につながっていくのが見て取れてほっとさせられる。次も愉しみなシリーズである。
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高層マンションの一室が暴力団の事務所になっているという通報を受け、東楽観寺前交番の宇田巡は捜査に向かう。一方、巡の恋人・楢島あおいは、不審な男から1枚のメモを掏り取り…。WEBマガジン『コフレ』掲載を単行本化。
読みやすい。娯楽として割り切る。
読み進めていて,これで事件が解決するのかと・・・。
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シリーズ3作め。
春夏ときたから、こんな感じで続くのかな?
交番、お寺、漫画家や金貸しなどいろんな種類のヒトの仲間が問題解決していく話として。
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みんな出てくる人たちがいい人すぎる。
話がサクサク進んでつながりすぎだけど読みやすさはある。
続きはないのかな?!
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お巡りさんとお坊さんの幼馴染みコンビが、町で起こる不思議な出来事を解決するシリーズの3作目。
1作目と2作目では「不思議な出来事」程度だったけど、今作は暴力団、オレオレ詐欺、外国人不正雇用など、大きな「事件」に登場人物たちが巻き込まれます。
1話ごとに語り手が変わって、視点が変わるから新しい事実がわかって、それが繋がっていくのが面白い。登場人物一人ひとりの背景や思いもわかるので、ストーリーにどんどん引き込まれます。
ラストはもう1話くらい欲しかったな。ちょっと物足りなかったです。
そして主人公カップルの関係がラストでいきなり発展!これからどうなるんだろう?
まだまだ続きそうなので、楽しみです。
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【引用】脇田さんを、助けてあげてください(p.224)
【感想】この巻はあっけない閉幕。もともと面倒なことはてきとーにはしょってしまうシリーズではあるけど。まあ、それも味ですね。ラクでいい。
【内容】状況が絡み合っていて、これがミステリで、外部からなにが起こっているか解けといわれたらけっこう難しかったと思う。今回は犯罪とか暴力団がかかわっているのでちょっと危険。
▼簡単なメモ
【あおい】楢島あおい(ならしま・あおい)。榛高校の生徒。黒髪ロングの美人タイプ。芸能人でもめったにいないほどの美少女。一見すると深窓の令嬢みたいと自覚している。マンガを書く資料として巡の写真を撮らせてくれと頼んできた。「春は」ではすでに漫画家デビューしている。姿勢がよい。いちいち動きが速い。祖母は平場師(簡単に言えば掏摸師)。高校を卒業して大手をふって巡とデートできるようになった。卒業と同時にプロの漫画家になりペンネームは「たいらしおん」平場師をもじったもの。
【天野さくら】→さくら
【杏菜/あんな】鈴本杏菜。あおいの友人。ショートカットで日焼けしている運動部タイプ。実際に陸上競技部。一見キリッとしたクールビューティーだがしゃべると知らない人はイラつくかもといったローカルアイドルっぽいギャップ。両親はヤンキーだった。
【あんばす】東楽観寺商店街にある老舗の喫茶店。モーニングサービスは厚切りトーストと目玉焼きセットかホットサンドセット。ホッサンドのツナが美味。
【飯島団地】つくられて四十年経った超巨大団地で空き部屋が増えて一部分すさんできている。市川美春の住所。A棟からN棟まであり、それぞれが一から九まである。
【石塚】雁遁組の組員。
【市川君和/いちかわ・きみかず】泰造の伯父。スーパーを経営している。楢島さんちの旦那さんは高校の同級生でともに剣道をしていた。
【市川公太/いちかわ・こうた】→公太
【市川泰造/いたかわ・たいぞう】→泰造
【市川美春/いちかわ・みはる】→美春
【宇田源一郎/うた・げんいちろう】巡の祖父。やはり警官だった。存命していて施設に入っている。認知症が進み巡のこともわからなくなっている。
【宇田巡/うた・めぐる】→巡(めぐる)
【大村成寛】行成の父親。坊主歴三十数年。
【大村行成/おおむら・ゆきなり】→行成(ゆきなり)
【お祖母ちゃんと神様】あおいの作品。「コーバン!」の連載を始めたいが高校生の間は難しいので書いた短編漫画。
【加寿子/かずこ】あおいの担当編集者。伝集社の社員。
【カツヤ】鈴木勝也。泰造のPV製作に協力している。編集センスがすごい。坊主頭におかしな線が入っている。飯島団地で生まれ育った。コーヒーを淹れるのが上手い。母はフィリピン出身。
【雁遁組/がんどうぐみ】地元の暴力団。浜本が現役の頃にはブイブイいわせており市長あたりとも癒着があったもよう。今は東南アジアの方で何かやっているらしい。
【カンペン】その地域だけの特殊な「秘匿事項」のこと。交番勤務の警察官の間だけで使う言葉。
【菊田和正/きくた・かずまさ】祥伝組のトップ��
【北村紗英/きたむら・さえ】三十歳前後の女性。絵描き。グレースタワー最上階に住んでいる。
【久保一誠/くぼ・いっせい】警視正。
【グレースタワー】本材町の奈々川駅前にある大きなマンション。地上十八階。マンションまわりはちょっとした公園になっている。
【警察官】《警察官はおおむね幽霊や妖怪よりも人間がいちばん怖いと思っている人種だ。》春はp.11
【ケイ】池田啓吾。泰造のPV製作に協力している。ドローンの操縦はほぼプロ。金髪。飯島団地で生まれ育った。《発声器官って、声を出すことって、なんか美しくない気がするんだ。》夏服p.172
【京清小学校/けいせいしょうがっこう】巡と行成の通っていた小学校。あおいや杏菜の母校でもあるらしい。
【公太/こうた】市川公太。市川美春の夫。泰造の兄。行成の同級生。ちょっとやくざな仕事をしているがそうあくどいわけでもない。弟ほどではないが記憶を再生できる。巡や行成との飲み会で友だちってええもんやなあと思って改心し弁護士をめざしつつ弟の芸能活動をバックアップしている。
【コーバン!】あおいの漫画家デビュー作。新人賞に応募して受賞した。
【坂見町/さかみまち】東楽観寺の門前町。舞台となる町。奈々川市(ななかわし)にある。本材町に私鉄の駅ができたことで中心はそちらに移り静かになった。東京から電車で四十分。家族が暮らしやすい街と言われ若い夫婦が増えている。
【さくら】天野さくら。質屋「天野屋」の主。八十六歳の年金暮らしだが裏で闇金をやっている。「天野屋の婆さん」と呼ばれているが本人は嫌がっている。この町の情報源でもある。「春は」では八十八歳になってまだまだげんき。どうやら国の中枢にいる超大物と友人らしい。
【三条健/さんじょう・けん】古着屋。公太のかつての部下。二十二歳。計算ができ人当たりもよく商売向き。ハムスターみたいなカワイイ顔。
【仕立屋銀次】掏摸の親分。鉄道で仕事をする「箱師」だったそうだ。おおむねチームで仕事をする。それに対して雑踏などで、おおむね一人で仕事をするのが「平場師」。
【自転車】火急の用事がないかぎりパトカーは使わず自転車を使うのが交番の常識だとか。
【渋谷裕/しぶや・ゆたか】公太のかつての部下。三条健と同じ時期に働いていた。
【菅野みつ】あおいの祖母。楢島悦子の母。「昭和最後の平場師」と呼ばれた天才掏摸師。戦災孤児で夫もそうだった。生きるため自然に腕が磨かれた。仕立屋銀次のライバルだった掏摸の弟子でもある。あおいには自分より天分があると言った。
【杉山史郎/すぎやま・しろう】北村紗英や脇田広巳となんらかのかかわりがあるようだ。子ども好き。車に引かれそうになった子どもを助け自分は亡くなった。
【鈴本整備】自動車整備工場。娘は杏菜。敷地内に置いていた車のタイヤが三台パンクさせられていた。
【空】市川公太と美春の子ども。
【泰造/たいぞう】市川泰造。ミュージシャン。最初の巻では二十二歳。生活のために伯父のスーパーで働いている。動けるデブだと有名らしい。《家庭環境が悪いとかデブだからとかうんぬんかんぬんとかからさ。音楽やってる俺は無敵。売れなくたって無敵。メジャーにならなくたって無敵。���p.62。部活で行成の後輩だった。意識もしていなかった記憶をビデオを観るように思い返すことができる。個人的には岡崎体育さんをイメージしながら読んだ。
【泰造のアパート】泰造が暮らすアパートには部屋に囲まれた中庭があってなぜかチョッパータイプのバイクが置かれているが経路がなくどこから入れたのかわからない。
【タビ】さくらさんちに来るようになった黒猫。人にとても馴れている感じ。さくらさんが昔飼っていた猫の名前をつけた、というより仮に呼ぶようになった。以前の猫は足だけ白く足袋をはいていたようだったからだが二代目は全身黒いがまあいいかと。
【魂】《文集に高校を卒業したら、一年間に一グラムずつ魂が重くなるって書いた子がいたんだよ》p.18
【寺】行成の考えでは《お寺は、その地域でもっとも安全で心安らかにいられるコミュニティスペースであるべきで、それこそが存在意義である》p.134
【特別地域事情要件】その土地土地に合わせた柔軟な対応をしろということらしい。交番前にコカ・コーラの(と思われた)真っ赤なベンチや、ゴミ箱があるのもそれらしい。好意で置いてくれたものを断らないのも地域住民の印象を鑑みてということらしい。
【名倉】グレースタワーの管理人。
【夏】《境内は妙に涼しくて夏は逆にイヤなんだよ。暑くてナンボの夏だろう》夏服p.4
【楢島あおい】→あおい
【楢島明彦/ならしま・あきひこ】四十六歳。あおいの父。市役所勤務。市川泰造の伯父の同級生でともに剣道をしていた。マンガにはまったく興味がなく読みもしないが娘はかわいい。あと、動物が好きでいろいろ飼ってきた。神経質に見え自分でもそう見えるだろうなとは思っている。細面、細身、眼鏡、デフォルトで悩んでいるような顔つき。だが基本的に楽天家だとも思っている。
【楢島悦子/ならしま・えつこ】あおいの母。買い物のとききっちり暗算して小銭まで支払う。マンガ好きで漫画家になりたかった。あおいのマンガにも容赦なく批評の弾幕をたたき込む。
【二伊沢智明/にいざわ・ともあき】警視正。巡を刑事に引き上げた人物らしい。
【西山孝造/にしやま・こうぞう】先輩警官。巡査部長。すでに十年ここで勤務している。
【ネタ】あおい《退屈な授業はあるし、イヤなクラスメイトもいるけれど、それもこれも全部マンガのネタだって思ったら全然オッケー。》p.48
【榛高校/はしばみこうこう】本材町(ほんざいちょう)にある高校。
【浜本晋一郎/はまもと・しんいちろう】ケイとカツヤが寝起きだけはともにしている九十近くの老人。社会人だった息子の義夫が精神を病み自殺して生活が壊れた。じつは元警察官で東楽観寺前交番で勤務したことがある。
【東楽観寺】交番の後ろにある。
【東楽観寺前交番】巡が勤める交番。表に誰が置いたのかコカ・コーラの赤いベンチが置いてある。東楽観寺の入口のすぐ脇にあり、まるで守衛の詰所みたいな感じ。東楽観寺の境内に小屋があって交番勤務の警官はそこで暮らすらしい。いろいろと「特別地域事情要件」があるらしい。エアコンは設置されていない。
【非番】警察官の「非番」は当直の二十四時間勤務明けと一日休み。「休日」は一般社会人と同じもの。
【真紀/まき】美容師。三条健のカノジョでもうすぐ結婚する。
【マッキー】真紀子。美春の高校でのクラスメート。鷺沢不動産の娘で結婚して家を出ている。
【美春/みはる】市川美春。不審な財布の中に入っていた免許証の持ち主。一般的にはその財布もこの人物のものだと思われる。二十八歳。住まいは飯島団地。いろいろあったがあおいたちと親しくなったころにはけっこうシアワセそうでわりとゴーカイな性格だということもわかってきた。
【巡/めぐる】宇田巡(うた・めぐる)。主人公? 東楽観寺前交番に勤務する警官。元捜査一課の刑事だった。二十五歳だが童顔で私服だと高校生に間違われることもある。子供に親しまれる自信あり。長身でバスケットボールが好き。食事の速度が驚異的に遅い。捜査一課やったのに? 趣味は映画の予告編を(ネットで)観ること。また、本編より面白かったりするしね。どうやらいろんなことを調べるきっかけにしているようだ。そう考えると知識欲を満たすことがしゅみなのかもね。
【柳勇次/やなぎ・ゆうじ】巡の同期の警官。おそらく監察。
【行成/ゆきなり】大村行成。巡の幼馴染みというか小学校の数年間の友人(九歳まで)。東楽観寺の副住職。坊さんなので今は「ぎょうせい」と呼ぶらしいが友人の間では昔ながらの「ゆきなり」でいいそうだ。顔がシャープなのと禿頭でスーツを着たら暴力団の若頭に見えそうだ。法話はとても上手いと自覚している。口八丁でいくらでもネタを広げられるし声も滑舌もよい。
【ゆとり】市川泰造いわく《今を生きる我らに心のゆとりをもたらすのは、一ヶ月は食っていける程度のおかねですよ》p.73
【ラン】ベトナムから働きに来ている。東楽観寺の四方に置かれている石巡りを始めた人物。
【立番/りつばん】交番の前に立って警戒しとくこと。東楽観寺前交番では特に必須ではない。
【脇田広巳/わきた・ひろみ】あおいの父、楢島明彦が学生の頃同じ寮の隣の部屋にいた男。行方不明と言われていた。現在あいまいな存在となっている。
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マイディアポリスマンシリーズ
表紙裏表紙どちらもちょっといい感じ
おとないちあきさん 憶えておこう。
人物が繋がっていき それを一応のハッピーエンドで水戸黄門のように一件落着
楽しく読めました。
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斜め読みといいますか、パラパラ頁をめくる感じで終了。小路幸也「夏服を着た恋人たち」、マイディアポリスマンシリーズ№3、2019.10発行。物足りない3冊のシリーズでした。失礼しました。小路幸也さん、好きな作品もあるのですが。
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スッキリなんの綻びもなく大円団!
特殊能力に顔面偏差値まで高い登場人物がわらわら出てきても
なぜか許せてしまう小路幸也作品。
何も考えたくない日にさくさく読めて
安定のストーリーだった。