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月刊スピリッツ連載分はここまで。父親の話やったのは週刊への移動前の単行本ページ数調整だったんだろうなあ。
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兄との別れ、姉との別れ。
大きなものに巻かれて生きていかなくてはならないのは、少しでも上流へと向かいたいという欲の成した末のことなのか。大きなものに巻かれ振り回されるだけでなく、自分たちが舵を取ろうと、少なくとも舵を取る者の側にいようとするゆえのことなのか。
兄との別れは、幼き新九郎の心に何を残すのか。あの一連の騒ぎの中で出会った浮浪者の存在も含めて、大事な一夜であったことでしょう。
ふぅ。読んでいてしんどかったなぁ。
そうはいうけど八郎のことも考えてはいたのだぞ、という熱量で物事が進んでゆくのがまたしんどい。結果的に捨て駒になってしまったんだなぁ。
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時代背景が応仁の乱前後ということで、皆髪型・装束や名前(官職呼びが基本)が似ていて覚えづらいのはこの物語も例外ではありません。加えて武家の人間関係の何と複雑なことか。
しかしそういった困難要素を抱えながらエンターテインメントとして見事に料理しているのはさすがと言わずにはいられません。特に今回は新九郎の、大人達の権謀術数を横目に見つつも兄姉の優しさに護られていた少年期の終わりを示唆するような、ハードな展開も含まれていたので、青年新九郎が次巻以降に立ち向かい乗りこなしていく筈の時代の荒波に読者がしっかりついていくための作劇の工夫は非常にありがたいところです。
なおシリアスな物語に時々挿入される現代風演出は、作者さんの手塚治虫へのリスペクトに違いないと勝手に解釈しております。早くも次巻が待ち遠しくてなりません。
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応仁の乱は難しい。ややこしすぎて訳が分からない。顔ができたら分かるようになるかなと思ったけど、分かるようにならなかった。
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登場人物もそろそろ固まったかなと思い
これを機会に1巻から読み直して、
(この3巻は巻末の”外伝”が一番良かったと思う。
登場人物の関係性が深く理解しやすくなった)
「ようやっと感じを掴めたかな~」と思ってたら
次巻から新章突入かw
しかしこれまで月刊ペースだったのが週刊連載になる
(なってる)んですか?
ペースが上がるのは嬉しいんですが中身が薄くならないか心配。
でも期待♪
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ゆうきまさみさん描く大河ドラマ、第3巻!
世間と家中に渦巻く権謀術数の中、
兄と、姉との別れを経て、新九郎は成長していく…。
新九郎にとっても世の中にとっても大きな事件が
立て続けに起こり、物語はぐっと動きを増してきました。
お話としてはとても面白いところに差しかかって
きたんですけど…時代背景と人物の名前と役職、
さらにはそれぞれの関係がどうにも難しい!(^^;
このあたりは映像でやっても同じことなんでしょうが…。
折に触れて説明を挟みつつ、きっちりドラマを転がして
いかれているのはさすがの手腕。ついていかねば。
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小田原北条の初代、北条早雲の生涯を語る(のか、新九郎時代だけで終わるのか、五代分語るのか知らないけど)作品の3巻で応仁の乱編が完結する。
応仁の乱であり、合戦ではあるが、当時子供だった新九郎は、直接戦でどうこうするわけもなく、政治的な流れに奔走される感じ。
勿論、これが後の活躍の基盤となるわけで避けては通れないエピソードではあると思うが…。
正直、マンガで語るテーマにしては退屈過ぎる。
退屈過ぎる内容ではあるが、後の活躍を知っているだけに、そこへ至るまでの「溜め」の期間としてわくわくしながら待つ。
・・・から、静岡県に入る前に打ち切られたら最悪だ・・・まぁだから、新刊で買って応援しているんだけどね。
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http://www.jidai-denki.com/2020/01/post-3d596f.html
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話が大きく動いた巻だけど、登場人物が多い上に関係が複雑で、歴史的なバックグラウンドがない人間には話を追いかけるだけで大変。副読本が欲しくなる。
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応仁の乱がわかりやすい、だと。
シンプルにまとめる表現力。日本の漫画の情報処理能力の結実ですね。読者に対するサービスを、誠実さといってもいいのかもしれません。普通の漫画家は、応仁の乱を描こうと思わないでしょう。ここにはゆうきまさみさんの自負があるのかもしれません。独特のゆるさ。ヒストリエに通じる。ゆるさで、面白く読めます。
しかし、これだけわかりやすくしてもゴチャゴチャしている応仁の乱はめちゃくちゃですね。
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敵味方がめまぐるしく切り替わる点において、室町幕府創成期と応仁の乱は日本史の二大巨頭ですよな…そのどちらにも足利氏が絡むのは、やっぱ初代の尊氏が何と言うか…情に厚くて細かかった【オブラートに包む】あたりを血筋として継いでるからなのか。応仁の乱については、義視の「屋根に登ったら梯子蹴倒された」感がハンパなくて、新九郎の伊勢家も巻き込まれて大変。伊都姉様の嫁入りの当日にまさか、ねえ…そりゃ新九郎も十三歳でこんな状況に巻き込まれては、大人にならざるを得ない。父・盛定の若き日を描く外伝も、本編理解に役立って親切。
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2巻目と3巻目は、遂に起こった日本史上最大の喧嘩、応仁の乱の最初の2年間(京都が舞台)を描いています。
2巻目になると、やっと顔と名前が一致する様になります。そもそも彼らの呼び方は、ロシア文学以上にややこしい。
主人公は、2巻目で12歳にして元服して伊勢新九郎盛時を名乗ります。よって、
普通は備前守などの受領名で呼ぶ(しかしこれは必ずしも実態を表していないからややこしい)。やがて新九郎は赴任先で御名代などと呼ばれることになる。
仮名(けみょう)は新九郎。普通はこれで呼ぶ。
諱(いみな)で読んでいいのは、親や目上の親族、主人筋に限る。新九郎の諱は盛時である。
よって、これまでマンガでは盛定にかな書して(びぜんのかみ)と書いていたり、兵庫助と書いて(さだむね)と書いていたりするのだけど、やっとガッテンがいった。
しかも、八郎、九郎は他の家でも当たり前のように使われている。ややこしくてたまらない。けど、やっと慣れてきました(^^)。しかも、日本語ではかながきとして、二重に説明してくれるので、慣れると理解が進んでゆく。←だんだんと説明自体が「ややこしく」なってきた。わかりました?
そもそも、ただでさえややこしい「応仁の乱」のことを、この短いレビューで解説するなどはできませぬ。まぁ都内での守護大名同士の「喧嘩」が、いつのまにか将軍を巻き込んで東軍西軍に分かれて、やがては日本全国に拡大していった10年間の「大喧嘩」になっていったのだと、私は理解しました(←解説してるやないか!)。この漫画を読んで、初めてだいたいのことがわかりました。
鎌倉幕府成立から約300年。彼ら武士は完全に平安貴族のしきたりを上書きしているし、一方では荘園経営をしながら武士として何度か死線を潜ってもきています。源氏物語や吾妻鏡も彼らの教養の一つであり、それらを咀嚼しながら未来を作っているだろうな、とまでは漫画では書いてはいませんが、想像できるほどに作者はこの時代を咀嚼していると思いました。
この時代、喧嘩のルールがいったん壊れる。
おそらく歴史書では一つのトピックとして大きく扱われているはずの新兵器「発石器」(石を砲弾のように飛ばす武器)も、足軽という名前の戦闘集団の頭目・骨皮道賢も、さらっと出てきて、「一度使われてしまえば、敵も同様な物を使用する」と、すぐに「新兵器」は新鮮味がなくなる、というクールな描き方になっています。
「これが武士のいくさのすることかぁ!」と西軍の頭、山名宗全は叫ぶのですが、おそらくこれこそ中世のいくさなのだろう。発石器や骨皮道賢の姿を生き生きと見れることを楽しみました。
いよいよ次巻からは、地方に飛び火したいくさに対して、自らの所領を守るために、若干16歳の新九郎が備中荏原(岡山県井原市)に赴任します。
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面白くなってきました。
兄が目の前で謀反の疑いで殺され、家督を継ぐ事になる。姉は駿河今川家に嫁ぎに出る。
これからどうなるのか。
前に読んだ北条早雲の話しと違う気がするけど、調べるとこちらが近年の通説っぽい。