電子書籍
かなりの読みごたえ
2022/08/20 18:02
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投稿者:mk - この投稿者のレビュー一覧を見る
実際にあった事件を題材にしていて、その事件にとても興味を持っていたため、はまり込んでしまいました。女性としてとても重く苦しくなる部分もありました。
紙の本
食べ物もたくさん登場!
2021/12/29 16:10
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投稿者:おいな - この投稿者のレビュー一覧を見る
怖い話なのかと身構えましたが、表紙をいろいろなところで目にして気になっていたので購入。女性の友情が熱く描かれているところに惹かれました。バターが散りばめられているので、食べたくなるのは必然!ぼろぼろになりながらも生き抜く女性達の姿が印象的です。
電子書籍
狂気の旨さ
2021/06/29 15:45
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投稿者:はろり - この投稿者のレビュー一覧を見る
バターが食べたくなる本です。題のまま。装丁のデザインも美味しそうな黄色で素晴らしいです。バターのきっかけとなる”梶井”の語り口に引き込まれる主人公、読者もきっと梶井のとりこになってしまう瞬間があると思います。
紙の本
柚木麻子の持つ根源的なテーマたち
2021/01/17 12:42
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投稿者:きり - この投稿者のレビュー一覧を見る
すごく面白かった。有名になった事件を下敷きにしてるけど、日本を取り巻くルッキズム、常に男に「見られる」対象としての女、食べることへの欲望と抑圧、そして確固たる自信と決意を以って書かれたシスターフッド&フェミニズム小説だった。
柚木麻子は『終点のあの子』が大好きで、他にも何冊か読んだけど面白いけど残らないなあという感じで、やっぱりわたしにはあの一冊だけだったのかな…と思ってたけど、『あまからカルテット』も『ランチのアッコちゃん』も、あれらはここに結実してきたのだな…!と思わせる渾身のごはん描写。食欲がそそられる。
柚木氏があの事件を基に小説書くってピンとこなかったけど、読むうちにどの要素も柚木氏がずっと軸にしてきた大事なテーマたちのためのこの題材だったのだなと深く腑に落ちる。書きたいことを存分に、すごい力で書いたんだろうなあ。久しぶりに早起きしてまで夢中で読んじゃった。ごちそうさまでした。
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序盤はとにかくバターの美味しそうな食べ方に魅了される。(実際作って食べた物も有り)
そして気づかぬうちにカジマナの手中にはまる…里佳をなぞるように。
後半にかけてカジマナを客観的に見れるようになってからの、里佳自身の気づき、カジマナの本質については、理解が追い付かないところもあった。
自身の適量を知る、という言葉は生活に取り入れていきたい。
柚木さんの著書は、ランチのアッコちゃんしか読んだことがなかったので、本作でイメージが変わった。私はこちらの方が好み。
時間をかけて読んだので、所々繋がらない箇所があった。また時間のある時に再読したい。
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終始、バターが潤(ほと)びています。
潤びる、この読み方初めて知った!
終始、バター。
こんなにタイトルにある単語が最初から最後まで出てくる小説初めて読んだ。
消費される人生は嫌だ。消費してやる!という気持ち。
考えすぎだし、自分を消費しすぎなんだよな〜、きっと。
最近頑張って楽観的な考え方をするようにしているから、共感はなかなかできなかったけど、非常に興味深い。
人と人って色んな角度から色々と影響し合うんだな、と。
カジマナとの面会で話を聞いて大きな影響を受けて思考や行動が変わっていく里佳。一対一の人間関係って本当に閉鎖的で危ういものなんだなとも気付かされた。
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約600ページに渡る骨太の作品。頁を繰る手を休められなかった。
所々に描写される食べ物が、生命の勢いに溢れている。
他方、虚飾と虚言に塗り固められた女はかつての豊穣さを枯らせていく。
彼女を取材する記者は彼女から生きていくことのエッセンスを得る。
濃いバターの風味が漂う作品だった。
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文庫化待ってた。
じわじわと核心に迫る系ミステリだと思ってたけど、中盤以降、生き辛さ抱え系社会派小説なんだと気づく。
何が正しいか間違ってるか、ましてや人が何を思い何に傷つくかなんて、わかるはずないのに、私達はみんな、本当は自分の中にしかない“社会"の檻に囚われて傷ついて、その範疇を超えた存在を畏怖している。でも、わけがわからない怪物のように見えるカジマナもきっと別の檻に囚われているに過ぎないのだろうと思う。
人生には救いなんかないけど、でも唯一希望があるならば、自分だけでなく恐らく全ての人にとって人生ってそういうものであるという事と、それを知っていれば、助ける事も助けられる事も出来るって事かも知れない。
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カジマナこと梶井真奈子は世間を騒がせた首都圏連続不審死事件の被告人である。
美しくないどころか、食欲に正直に生き、肥満した体を持つ彼女がなぜ男たちを虜にしたのか。
週刊誌記者の里佳は、拘置所にいる梶井の独占記事を書くため、梶井の気を惹こうとその嗜好をなぞり始める‥。
食材や料理の描写がとにかく多い。
私のように食に興味がない読者にとっては退屈で、肝心の登場人物たちの心理の変化に集中できなかった。
やっと読み終えた、という感じ。
食べ物の描写と心理とが密接に関わっているため、そしてそれがこの作品の秀逸な部分のため、飛ばして読むということもできず、なかなか苦しかった。
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バター醤油ご飯は食べたくなった。
でもこの本は好みではない。
様々なタイプの、特に多くの女性が登場するので、ゴシップが好きな人にはたまらなく面白いのかも。実際の事件をベースにしていて、主人公も週刊誌の記者という設定だし。読み応えはある。
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数年前から気になっていて、ようやく読めました。
女として生きること
容姿を整えること、適正体重であること、仕事をすること、家庭を持ち 子を産み育てること …
登場人物が皆個性豊かで、楽しい。仕事に没頭する里佳、家庭に入りながらも類い稀なる個性を発揮してしまう伶子、そして真奈子。その他にも篠井さんや北村など、性格やタイプはバラバラな者たちが里佳を介して繋がりを持ちはじめる。人は自分が持ちえないものに憧れてたり嫉妬したりする。それを持つものに近付く人や、忌み嫌う人。人間は無意識に支え合い、無いものを与えられたり借りたりして生きていくのだと思った。その描写が丁寧かつ細かく、そしてとてもリアルに描かれていた。
料理教室での梶井の葛藤や、仕事が忙しくてもお菓子を焼いたり料理を作ること、そして最後の七面鳥のシーン。上手く言葉に出来ないが、とても深みを感じた。
取り止めのない感想になってしまいましたが、いつかもう一度読んで感想を書きたい作品。
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殺人事件を扱った話だが、グルメ小説でもある。
とにかくバターを使った料理が食べたくなる!
これを読みながら、塩バターラーメンが食べたくて食べたくて
少し遠出して食べに行ったぐらい(笑)
バター醤油ごはんも試してみよう✌︎
私も料理上手になりたい。。。
七面鳥を料理する元気は無いなぁ。。。笑
2020年読了、7冊目
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実際におこった2007年から2009年に起こった「首都圏連続不審死事件」をモチーフにしている。
学生でしたが、失礼だけれど犯人の女性の容姿と婚活で知り合った高齢の男性が次々に亡くなっている事件とのことで衝撃が大きかったので、読んでみた。
冒頭は、主人公が通った高級料理教室や高級料理の描写がおいしそうでもあり、胸やけしてきそうで 読んでは止まりを繰り返してしまった。
しかし、週刊誌の記者が犯人に重ね合うように生活をし、犯人の心情が同化していく様は はらはらさせられ、描写がすごくうまかった。
やっぱり、柚木さんの小説は女心が見透かされているようでまた読み返したい1冊です。
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事件がメインテーマかと思ったが、女性に対しての世間の見方とか生きづらさなどが伝わってきた。
高級バターを買ってバター醤油ご飯を食べてみたい。
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長い。別に長い小説は嫌いなわけではないけど…最初から最後まで、ブレみたいなものをたくさん感じて入り込みきれなかった。元ネタも深い題材だし終始続きは気になる。けど、主人公の葛藤、挫折、再生、と色々あるなかで主人公の気持ちの変化などがいつも唐突で、一本の筋のようなものが通っていないように感じた。梶井と主人公の関係性にしても。この出来事で気持ちこうなるかー、の連続という感じ。