投稿元:
レビューを見る
乱歩さんが一貫して楽しそうで、この本の主人公は乱歩さんだったのかしら……と誤解しそうになるけど、ラストにいたる流れのなかで八雲さんがちゃんと主人公してるのがよかった。
戦闘シーンが多め。文豪たちが皆戦い方がかっこよい。
あと、徳田好きにもおすすめ。
裏のあらすじで名前出てこないけど。
投稿元:
レビューを見る
『怪談』に泉鏡花、中島敦、江戸川乱歩、作者小泉八雲で潜書する話。乱歩が物語の引っ掻き回し役なのでどうしても前に出てきがちだが、内容自体は八雲作品を踏襲して進行していくので、『怪談』のうち特に有名な作品をいくつか知っていると、途中で各話の落ちに気づいてしまうという構造になっている。そういった意味だと、文アルメディアミックスにしては珍しく、著作に対する前知識なしで読んだ方が案外楽しめるかもしれない。ちなみに全部知った上で読むと、途中で突発的に発せられる八雲の台詞の意味がわかるような仕組みになっている。
戦闘描写が多く、一気に読むと結構疲れるかもしれないので、オススメの読書方法としては、一章読んだら翌日また一章、という進め方かと思う。ラストシーンで八雲が自分の心と向き合うシーンの、侵蝕者(?)とのやりとりはなかなか心に来るものがあるので、多分クラスタは読むといいんじゃないだろうか。それにしても乱歩が凄い撹乱してくるのだが(笑)
個人的には雪女の美にみいられた鏡花が心ここに非ずになった時に敦と共闘するところがなかなか熱かった。多分あの時の鏡花はお雪にこう...お母さんかそれに類する母神像みたいなものを見てたら面白いなと思った。
あともう少し秋声と鏡花にも何か絡みがあるのかと思ってたけど案外今回秋声は蚊帳の外だった。(役目はあったが物語上の役割みたいなものはそこまでなかったかな?/それも含めて地味なところに落ち着いたのだろうか...)
タイトルの通り、「終わらず」の怪談で若干のループ要素を感じさせてきた第三章は盛り上がったので、「巳之吉」が出て着た瞬間に「キタ━(゚∀゚)━!」ってなりました。それにしてもむじなの乱歩は動揺しすぎである。(笑)
投稿元:
レビューを見る
江戸川乱歩が大好きなので、活躍してとても嬉しかった。ノベライズとして普通のおもしろさでした。小泉八雲の怪談は誰もが知ってる有名な話ばかりで驚きました。
投稿元:
レビューを見る
戦闘描写が魅力的だった。ゲームでは見られないあらゆる戦い方を、文字の上で披露してくれたのが新鮮。アニメへの出演もなかった面子だったので必見。
また、文豪たちの些細な見た目の描写が美しかったり(あるいは可愛かったり)、穏やかな場面では普段の彼らの生活が見えるようで、ファンの嬉しいところをついてくれるものだった。
話の冗長さについては、演出的な効果もあるのであまり気にならなかった。寧ろ、彼らの置かれた状況とリンクできたように思う。
しかし、文体には少し難アリ。同じ表現を必要性が感じられないところでも繰り返し使ったり、例えば乱歩の片眼鏡を「レンズが片方しかない眼鏡」と一貫して描写したように、言葉数が少ないように感じる。加えて、ファンとしては、文アルのノベライズなのだから美味しいご飯は美味しそうに描写してほしかった。
その他、人称のブレなど推敲の足りなさを感じてしまい、物語に100%は集中できなかった点が残念。
投稿元:
レビューを見る
アプリゲーム『文豪とアルケミスト』のノベライズ。
前作の芥川のより読みやすくてサクサク進んだ。ノベライズ作家固定してないのは良いですね、取り上げた文豪毎に味が違って。
ゲームであまり組ませた事の無いメンバーだったので新鮮でした。
乱歩さんと鏡花仲悪すぎでは(笑)。
敦くんも、大人しいイメージでしたが乱歩さんの悪戯に割とガチギレしてるのがちょっと面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
最後の小泉八雲と侵蝕者の問答が好き
サポートにまわった館長と秋声のやり取りがいいアクセントになってると思う
投稿元:
レビューを見る
文豪が文学を守るために戦うシミュレーションゲーム、『文豪とアルケミスト』の公式ノベライス第二弾。
小泉八雲に焦点を当てた一冊です。
一弾目が面白かったので読んだのですが、一冊目とは作者さんも異なっており、こちらは少し惜しい感じ。肝心のキャラクターの解像度や世界観の表現が個人的にですがいまいちな気がします。
戦闘シーンなんかは迫力あると思うのですが。
ゲームの雰囲気や世界観が好きなので、別に出ている話もまた読んでみようかとおもいます。
投稿元:
レビューを見る
話の構成としてはとても面白かったです。
しかし、原作の読み込みがちょっと甘いのではないかと思いました。徳田秋声と館長の会話はとてもキャラを分かってくれていると思ったのですが、侵蝕者と遭遇したときの江戸川乱歩のリアクションが疑問に思いました。江戸川乱歩はエンターテイナーですから、あれだけ取り乱すことはほとんどないと思っています。それこそ今まで喋っていた人が怪異でもワオ!で済ませそうだと思っていたので…。読んでいて違和感があったのでそれは残念でした。
投稿元:
レビューを見る
小泉八雲文学忌 1850.6.27〜1904.9.26 八雲忌
小泉八雲が狭心症のため死去。享年54歳。
どうもゲームがあるらしい。case小泉八雲。
本の中の世界を破壊する侵蝕者による文学書の喪失に対応するため、文豪達が転生して特務司書として図書館へ派遣される。
今回、派遣される文豪は、江戸川乱歩、中島敦、泉鏡花、徳田秋声、そして小泉八雲。チョイスが渋い。
そして、八雲の「怪談」が、侵蝕された。
「食人鬼」
「むじな」
「雪おんな」
「耳なし芳一」
各作品を救出するべく潜入する。
八雲さんが変な日本語使ってる。
こんな面白そうな設定なのに、さっぱりわからなくて、残念。
投稿元:
レビューを見る
なるほどこうきたか…という印象。八雲は漂白の旅人だからなぁ。耳なし芳一の話を書き換えるとは思わなかったけれど(笑)。八雲は好き嫌いも割とはっきりしてたから嫌いな日本人ははっきり嫌いだと言ってたし好きな日本人にはとことん入れ込んでいたような…と思いながら読んでた。あと雪女に見とれる鏡花に若干違和感あったけど、乱歩が楽しそうで何より。