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投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る
田嶋陽子と遙洋子が笑われ、いじられる役まわりになっているという話が第五章に出ていた。これを読んで、シェイクスピアのお気に召すままのセリフを思い出した。
「さあ、着せてください、まだら服を。それから思い通りに話しをする自由を与えてください。そうしてくれたら、この私、手を抜くことなく、この穢れた世界をきれいなものといたしましょう。」
本当のことを言うためには、まだら服の道化にならなければならない。これは、男女は関係ない。フェミニストはモテないという話だったけれど、思った通りのことを言った上でモテようというのは都合が良すぎる。生きるって大変だよな。
上野さんと田房さん
2022/06/19 12:55
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦後すぐの生まれの上野さんと、高度成長時代生まれの田房さんですが、世代を越えた会話の流れがいいです。その四章の、男にとって妻は他人、娘は分身という考え方、あるなぁと納得してしまいました
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勉強になりました!フェミニズムという言葉は聞いたことがあったけれど、どういうことをフェミニズムと呼ぶのかわからなくて、読み終わった後もまだ完全には理解していないけれど。
今、当たり前のように受けている教育とか、働きかたとか、昔は女性に対する差別がひどくて、それらと闘ってきた女性の先輩たちがいたから今があるんだな、と思いました。
今でも平等とは言い難いところはあるし、差別がなくなったわけではないか、嫌なことは嫌だ!と声を大にして言っていかないといけないんだなと思いました。
私は女性だからとかではなく、私は私で生きていきたい。
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上野千鶴子先生と田房さんが会話形式でいろいろなことを掘り下げてる内容。
上野先生の著作を読んでいる人にとっては「掘り下げてなんかねーよ!!」って感じのうすーい内容かもしれません。
フェミニズムについての入門というか、はじめの一歩にはとても適してる内容でした。それで、もっと知りたくなったら上野先生の著作を読んだりすればいいと思います。私はフェミニズムの成り立ちというか、歴史を知れてよかった。
田房さんは母親にとても苦しめられてきた方で、それがきっかけでフェミニズムを知りたいと思ったとのこと。女性差別や軽視が背景にあったからと言って親を許せるか
といったら別の話だけど、「仕方なかったよね」とは思えるようになったとのこと。
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対談形式で軽快な語り口。読み始めたら最後まですぐに読めた。
上野千鶴子先生は権威でありながらやっぱり少し昔の価値観もあるのかな、なんてメディアやSNSからの情報を元に思っていたけど、50年間フェミニズムと向き合ってきた人の引き出しの多さと、その前からずっと続くフェミニズムの歴史も感じられ、30代のフェミニストは満足しました。
家族やパートナーとの向き合い方なんかについてもすごく参考になった。私もパートナーを一回殺して、もう一度二人で生き返る必要性を感じた。
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ここ5、6年ほど、母と娘の呪いについて考える機会が多くなった。
その呪いのほとんどは、フェミニズムで説明できるんだということが、この本を読んで改めて実感できた。
そしてこの本を読んで思ったのは、私がこの呪いに全くかかっていないことが如何に幸運であったか、ということ。
まず、私の世代で両親とも大卒、というのは結構レアらしい。
そして、母自身は「男に選ばれてなんぼ」という価値観をほとんど持っていない。
彼女の友人たちは皆ハイスペック男性と結婚し、余裕のある生活をしているが、それを羨ましがる素振りもなく、彼女たちからマウンティングを受けている風もない。
これは多分、日本全国で見ると相当レアな環境なのでは?と思った。
なので、私自身は母からの呪いをほぼ受けていないのだが、だからこそ客観的に見れるのだろうか。
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読了。日本は先進国でなかったことが、わかった。娘達が成人するまでより良い社会になるように努力しようと私、おっさんであるが思った。
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フェミニストとはなにか、自分のなかに府に落ちきれるものはまだない。
でも性別問わず、人が人らしく生きていくために、次の時代を少しでもよくするために、これまでの歴史を学ぶことは間違いなく必須。女性学、ジェンダー学、大学等で学びたい学問。障がい者の権利運動も含め主張しなければ始まらない、これは原則である。
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理解したのかといえばたぶんあまり理解していない。自分がもともと持っているイメージとかほんわかした考えとすり合わせて、なるほどーとか、へーとか。他の本では見ないむしろタブーにも思われるセクシュアリティの話にふむふむとか。
上野先生の方は新聞のコラムやなんとなくこういう人、またいなイメージがあって、東大入学式の祝辞の話題もあって日頃から気になっている人です。この本読めてよかったなぁと思うけど、きっとこれからもこの話題って雲を掴むような感じな気がする私の頭の中で。
実は一番驚いたのは、心理学は父と息子、母と息子が対象になるが、フェミニズムは母と娘を問題化してきたということ。
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フェミニズムの、イメージが変わった。もっとよく知りたいし、違うでしょうということには些細なことでも声をあげて、問題に気づかせることが絶対必要だ。
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面白くて一気に読みました!
私の生きづらさは私だけの問題じゃない!
若い時から自分がモヤモヤしていたことは
社会の問題とつながっていたんだと納得。
団塊ジュニアの私
いかにボヤ〜と教育されてきたのか
そりゃ、男と女は平等といわれても
??と感じることが多かった。
自分の納得いかない感を受け入れていいのだとほっとしました。
さて、次の世代にどう伝えるか…
息子を持つシングルの私は悩みます。
社会で違和感に感じることは、まずはためずにはき出していくことをしていきたいです。
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東大の入学式の式辞で物議を醸した上野千鶴子先生と、『母がしんどい』で有名な田房永子氏の対談。
始めの何章かは結構しんどい。
毒親の話は、なかなか体力がいる。
私の母は毒親ではなく、むしろ尊敬している(とは言えやはり人間なので大きな欠点もあるが、それも含めて好きだ)けれど、それでも鈍い痛みが襲ってくる。
それは私の母が、ではなく、私自信が、毒親ではないか、と言う恐怖から来るものだ。
そこを何とか元気な時に読んだら、フェミニズムへ。
「オヤジは再生産される」(126頁)は良くわかる。
職場で歳の近い男性社員と話すと、「嫁」と言う単語が何度も出てくる。
ねえ、「妻」じゃダメ?
朝早くから出てきて、夕方は19時過ぎまで頑張る皆さん、ねえ、お子さん、小さいんじゃなかった?
専業主婦かも知れない、育休中かも知れない、でも、早く、帰ってあげてよ。
飲み会、社内のつながりも大事かも知れないけれど、毎週やらなくちゃいけない?
そしてそれに乗っかれない私の評価は低い。
私の能力の問題もある、お喋りばっかりに見えるのかも知れない、でも、それは、男性の視点からしか見ていないんじゃない?
「見えるように仕事しろ」は一方では正しいかも知れない、だけど私の生きてきた女の世界はちょっと違う。
見えないところを一生懸命やってきたの、ずっと。
あなたたちが当たり前だと思っている、整った環境作りを、ずっと。
感想よりも愚痴ばかりになってしまった。
でも、これが全部じゃない。
自分に期待して、自分に裏切られ、自己嫌悪と自尊心の間で揺れながら、家事も育児も仕事もプライベートをも闘いまくって、こなしていく。
言いたいことはたくさんある、そのほとんどは腹の中。
「自分の中にあるミソジニーと闘い続けてきた人をフェミニストと呼ぶ」(183頁)
そう、満身創痍でも、自分と戦い続ける。
モヤモヤを溜めるな!吐き出せ!
上野先生の授業を受けたい。
そして議論してみたい。すべてが正しいとは限らないけれど、あなたの元気玉に触れてみたい。
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日頃から感じていたモヤモヤしていた気持ちは
フェミニズムに通じていたんだ!とスッキリしました。
過去から現代の日本の女性社会問題を取り入れながら
わかりやすくフェミニズムについて学べました。
もっと学問的にフェミニズムを学びたい方には
あまりオススメできませんが!
私は、より経験的に紐付けできるような内容のものの方が頭に入ってきやすいのでこちらの本は分かりやすかったです。
特に1番心に残ったのは「the personal is political-個人的なことは政治的なこと」について説明されていた第二章。
普段からもっとそうゆう風に物事を考えていかなければ
社会はよくならないよな、と!
もっと普段から疑問に思ったこと、不満に思ったことは
徹底的に言葉にしていかないと!伝えていかないと!と上野先生の強い言葉が染みました。
それってとても疲れることだけどね。でも必要な事ですよね。
上野先生といえば、東大の祝辞が話題になりましたけど
皆さん見られましたか?
賛否両論あるけど私はとてもいい祝辞だったと思います。
自分が大学入学前に聞きたかったな。なんて思いました。
興味ある方見てみてください。
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上野さんと田房さん、異世代で話し合うことで、その間のフェミニズムの継承されなさ(今となってはあたりまえのように享受していることも含めて)が浮き彫りになっているのが面白い。上野さんの語り口が痛快。
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思考の偏りと女同士の「共感・感情論」
・例えば親と理解し合えない状況になったとき、
その歴史的経緯や時代背景を知っているかどうかでむだにイライラすることを減らせるのでは?
・序盤は読み応えがあったけど、後半に進むにつれ批判祭りになっていくような印象。
フェミニストの発言を批判する人への批判、
男性中心社会への批判ー
・女性視点だけじゃなくて、男性の立場からみた
ジェンダーについても興味が湧いた