紙の本
システムは統合できてなかった
2022/02/12 18:16
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投稿者:いて座O型 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、みずほ銀行が新システムの完全導入にめどが立ったとした時期の取材をもとに書かれた。
この中では、システム全体が刷新されたかのように記され、またそれがいかに先進的かを喧伝することに、多くの部分が割かれている。そうやってみずほ側に協力することで、大規模システム障害の裏側で何が起こっていたかという取材も可能になり、後半にまとめられた大規模障害及びその前後の問題の詳細な記述もできたのだろう。
結果として、ここに記述されたような完全に刷新されたシステムではなく、旧システムを一部ひきずっていることが明らかになった今となっては、みずほ、日経コンピュータとも、負の記録になってしまっているかもしれない。
紙の本
わかりやすい
2020/02/28 19:21
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投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
わかりやすいけれど、いままでの知識の範囲内かなあー。
名前が載っている人たちはお買いになるでしょうがね。
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インパクトのある表現はブログやTwitterで先に目にしていた為読んでいての驚きは少なかった。金融系システムは門外漢なので大変だなーと思いながら読んだが、進め方は正攻法に思えた。とはいえ人数が多いと能力や責任感が異なるたくさんの人と進めなくてはならないので燃えることは避けられなかった気がする。
通して読んでの感想はみずほの人々の目線・コメントが自分たちにしか向いておらず、ビジネスを扱う面々が「システム開発力を向上させる」と相変わらず他責の思考を持っているので何年後かは分からないがきっとまたやらかすだろうなと確信している。
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19年に渡るみずほ銀行のシステム統合の歴史書。MINORIは上澄みの成功譚が描かれているが、末端の現場の苦労は相当なものだったと推し測られる。
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話題のアレ読了。前半はどうぶプロマネしたか。天眼システムとか現物の画面が出てくるのは面白いし参考になる。ぼくも放送システム開発の末期はこれに近いものを手作業で作ってエンジニアと音声チャットつないで、秒単位で試験放送の進捗を読み上げながらバグ監視してた。後半は実際に起きた障害とその対応、その原因となったベンダーの綱引きの経緯。どこがいくら値切って無理したかまでまとめてあるのが日経らしい。銀行という資本関係の要みたいなところだと、結局外資コンサルに行司を持たせるしかなかったのね。こんな地雷原だらけの開発案件に関わることは自分にはないような気もするけど、そういえば放送システムの開発なんてやることになるとは数年前まで全く思ってなかったので、咀嚼して頭の片隅に置いておこう。
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システムは予想通りに動かない。書かれた通りに動く。
「人間らしい最後の仕事がシステムやソフトの開発です」本当にその通りです
担当者の皆様、大変お疲れ様でした
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涙無くして読めんな。
本当に、日本全国に迷惑を掛けた一企業の話。
スネが折れるくらいの傷を負いまくって、IT界のサグラダファミリアとか、横浜駅とか言われて来た、みずほのシステム。
やっと稼働するまでの歴史。
勿論これで終わったわけでなく、ここから何をするかなのかなのだが、二度の障害を経て、何があったか、一覧できる。
言うとくが、迷惑食らったのはお客様だけでなく、営業店の最前線もなのだろうが、こんな話、全く知らされてない。
偉そうに、勉強した、先へ行ったとか言ってんじぇねえよ。
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大規模障害の件は、割と臨場感がありました。
大なり小なり、SEなら経験があることかなと。
本書で伝えたかったのは、情報システムの構築、刷新、維持には経営戦略と、経営者の関与が重要不可欠なものだと感じました。
蛇足ですが、IT戦略は日本全般が米国に遅れ、遅れている日本の中でも更に銀行や自治体は民間企業に遅れているという感覚です。
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度々障害やATMの計画停止などを行なっていたみずほ銀行。その裏には壮絶なITプロジェクトが存在していた。メディアやニュースで取り上げられるのは、ほんの一部だけ。それ以外の大部分は我々の耳には入ってこない。その裏側を見せてくれる1冊であった。
3部構成となっており、まず第1章でそのITシステム置き換えプロジェクトの全貌について、そして第2章、第3章では過去におきた大規模障害についてそれぞれ書かれている。
ITプロジェクトに関わる人にはぜひオススメしたい一冊。絶対に失敗の許されないそして超巨大システムを作るとはどのよううなものであるかを感じれると思う。
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けちょんけちょんに書かれるのかと思ったら、3回目は妙に褒めていて気持ち悪い。その他二回失敗はダメだししてるけどね。会社の体質がそんなに変わるわけがないから、3回目なんとか無事だったのは、「はじめて必死にやったから」なんだろうね。
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全体の感想としては、大変な苦労してシステムを作りあげたのだなということを思うと、ただただ賞賛しかないです。たぶん語り切れない物語があったのだろうなということは想像に難くないです。
一方で思うのは、こんなにいっぺんにやらないと基幹システム刷新って出来ないもの?ということ。もっと安全かつ低コストで確実に出来るやり方があるだろうにと思います。(アジャイルに対する過度の期待?)
まあしかし、基幹系システムの刷新はコスパじゃない、トップの決断でやるもの的なところは、今まさに基幹系システムのリプレースを提案しようとしている自分にとっては、そうだそうだと言いたくなるし、人が育つという効果もあったようですし、一方、大規模障害のようなきっかけがなければ踏みきれなかったということもあり、経営層の方にはシステムがレガシーになり、負の遺産、果ては崖から飛び降りることになる前に、是非とも読んでもらいたいです。
個別の話としては、SOAやハードのランニングコスト化など、成功しているなと思うこともあれば、メインフレームが残ってたり、コンポーネントごとにベンダ色の入った開発ツールやデータベース製品が使われていたりと、ベンダーの思惑丸出しで、さすがにそれはないでしょということまで色々。Symfowareとか、HiRDBとかどう考えてもクソでしょ。DB2も昔苦しめられた記憶が苦々しいです。マルチベンダーの弊害なのか、あえてベンダーロックインを避けるためにそれを狙ってやってるのか不明ですが、自分がアーキ考えろって言われたら、こういうのは無しですね。
この本、MINORIについて語り尽くして欲しかったのに、半分くらいで社長のインタビューになって、残りは既刊で詳しく触れていた、2011年と2002年の障害の話で埋められていました。つまらないなーということで-1です。
とりあえず業界の人は読んでおいて損はないと思います。
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失敗からの学びというものを求めて読み始めた本。
各章で重複する内容があったため、少し読みづらさはあったが、社会人の基本となるホウレンソウは馬鹿にできないなーと感じた。笑
それと、とんでもないシステム抱えてたんだな。
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20年近くの壮大な話だと考えると心にくるものがある
自分が生きてるうちにここまで巨大なプロジェクトに関わる機会はないかもしれない
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「みずほ銀行のATMの下には数多のITエンジニアの死体が埋まってゐる!」と梶井基次郎がかつて書いたか書かなかったかは不明だが、本書はそうしたエンジニア達へのレクイエムとして、日経コンピュータが長年のみずほ銀行のシステム開発の取材をまとめた一冊である。
メインは2019年7月にようやく完了したみずほ銀行・みずほコーポレート銀行・みずほ信託銀行ら3行のシステム統合のプロジェクトマネジメントでの詳細である。4,000億円という開発費、そしてそれを稼働のタイミングで減損処理し、以降のPLへの減価償却費のヒットを避ける、というあまり例の見られない会計処理がなされた点でも異例と言える本プロジェクトについての実態が知れる点では、非常に面白い。
ただし、残念なのは統合プロジェクトがテーマなのは本書の1/3程度で、残りは過去2回(2002年のみずほ銀行統合直後、2011年の東日本大震災の義援金受付に端を発するシステム障害)の既出記事のエディットが残りを占める点。もう少し、統合プロジェクトに関する記事が多いと読み応えがあるのだけど。
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IT界隈では有名なみずほ銀行システム統合について書かれた本。経営層がITを理解する重要性や要件定義の大切さが実例を通して示されており、結果論ではあるもののシステム障害対応の考察もあるので、学べる点は多いです。一方で、上手く纏まりすぎているので、失敗事例から学びたい人にとっては物足りないかもしれません。多くの人が知りたいリアル感ある混沌とした状況までは書かれていませんでした。