紙の本
考えさせられました&起承転結がしっかりしています
2020/05/06 12:04
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本で学ぶ外国人児童が、「発達障害」とみなされ、特別支援学校に進学する事例を取り上げた本です。
実際に、日本語が苦手という理由で先生側から発達障害とみなされ、特別支援学校に進学した外国人児童の兄弟の事例を取り上げています。日本はやはり、外国人に対してどうしても色眼鏡で見てしまうのか、と感じ、本当に考えさせられました。
著者の修士論文が下地となっているからか、非常に起承転結がしっかりした文章となっています。なので、前のページから順番にしっかりと読むことをお勧めします。
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これは、外国人児童生徒教育、特別支援教育に関わる人は必読。ここをまず共有した上で、つぎの議論がしたいと思えた一冊でした
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家庭の事情でフィリピンから日本に移住した兄弟が言語の壁のせいもあって学校に適応できず、苦肉の策として「発達障害」と診断名を付けられた上で特別支援学校に進学するまでの過程における、関係者に対する聞き取りをまとめたもの。
「発達障害」という診断名が悪い意味で便利に使われてしまっているけど、かといって言語面でハンデを抱える子供の進学先が他になかったのも事実で。
関係者みんな善意なのに、あまり良いとは言い難い解決方法にしか辿り着けていないのが悲しい。
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先生達にとっては「外国人としての困難」と「障害児としての支援」を結び付けないと子ども達の将来の生活を想像することができない仕組みしか今は無いんだ。「善意」と「温情」に包括されてしまったけれど、選択肢がないと言うことを突きつけられる本人や家族の辛さは想像が及ばない・・・・
青猫書房にて開催された #子どもの権利条約ブックフェア で出会った一冊。
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フィリピンからやってきた2人の子どもたちは
当時の中学校教員の善意で「発達障害」に導かれ、特別支援学校に行くことを選択する。
教員の判断には
子どもたちの人生がかかっているのだと
考えさせられました。
目に見えることだけではなく、
本人や保護者の方の願いなど
目に見えないこととどのように向き合っていくのかが大切なのだと感じました。
様々なことを考えさせられる一冊でした。
勉強になりました。
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https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000090891