紙の本
長新太さんに捧げられた荒井良二さん絵本!
2021/03/04 08:55
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投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
荒井良二さんが絵本を作るきっかけ。
それは彼が大学生の時に、長新太さんの『ちへいせんのみえるところ』を手に取ったことなんだそうです。
この絵本の最後の最後に、そう書かれていて、なんだか心がひたひたしみじみしました。あーなんていい話。
荒井良二さんのこのすばらしい絵本の世界!
彼の絵本は見るたびに、心わしずかみなんですが、その根源には長さんがいらっしゃったんですね。
そう聞くと、この絵本にはいろんな地平線が登場しているのに、あらためて気づきます。
「こどもたちは まっている」
同じフレーズが続くこと。この気持ち良さ。
ページをめくるたびに、びっくりするのです。
絵の美しさに!
遠くに、近くに、いろんなものが書き込まれた絵に見入ります。
緑の中をいくロバの行列が、
鉄橋を走る貨物列車が、
湖の白鳥が、
テーブルに飾られたヒマワリが、
言葉はいらないと思わず思ってしまう夕焼けが、
ページをめくる私の胸に飛び込んできます。
いや~私はもうこの絵本にメロメロなので、
もうどうしようって感じですが、
すばらしい絵本ですから、手に取って見てください。
前もほかの絵本で言ったような気がしますが、
『こどもたちは まっている』を全国の学校図書館に並べてほしいです。
紙の本
素晴らしい絵と言葉
2023/02/28 18:15
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
荒井良二さんの何とも言い難いぬくもりのある絵と、リズムを奏でる言葉で、「こどもたちはまっている」時間の経過が美しく描かれる。一秒一秒の積み重ねで流れていく時間、歳月が、いとおしく感じられる。
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荒井良二さんが #長新太 さんに捧げる新作絵本!
いつものように明るく大胆な絵…でも何かがちょっと違う!
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子供たちが待ちわびている物、風景、夢、希望……それらが地平線の先に大きく描かれています。
子供たちの目線で感じる世界、大好きな場所で大好きな時間をいつも彼らは「まっている」。その思いや心が大きく大きく描かれていて、そのワクワク感が絵の全面にでています。
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ページをめくると、
大きな窓
長い鉄橋を走る貨物列車
ふかふかの布団が広がり
雨上がりや夜の月、そして夜明け……を待っています。
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考えてみたら子供たちって、窓の向こうの景色をただ黙って眺めたり、電車が通り過ぎるのずっと眺めたり、太陽が沈むのをずっと眺めたり……といつも待っていますね。何かを期待し何かを夢みて!
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自分が子供の頃、やっぱり同じだったように思います。この本は子供と大人をつなぐ架け橋みたい、忘れてしまった子供の頃の心を思い出させてくれました。
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これからも子供たちの目の先にある地平線が、景色が、美しく楽しいものでありますように〜!そう思わずにはいられません。
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長新太さんの #ちへいせんのみえるところ を手に取ることがなかったら、今絵本を作っていなかった〜と言う荒井良二さん!
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子供の気持ちを描いているのに、子供の姿はとても小さくて、子供が見る世界は限りなく大きい素敵な1冊です!
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ご興味のある方はプロフィールからFacebookに飛ぶと見られます。
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#こどもたちはまっている
#荒井良二
#亜紀書房
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息子6歳
息子が喜びそうな本を図書館から借りてきて読み聞かせ
〈親〉
絵が好き ◯
内容が好き ◯
〈子〉
読んだ◯
何度も読む(お気に入り)
その他
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画集をめくっているような感覚。絵が美しいです。
内容は抽象的。ストーリーがあるというわけではなく、受け取る読者にゆだねる感じ。
かもつれっしゃのページが、しあわせそうだった。
らくだが3びきいるページが、しあわせそうだった。
ゆきが降っていたら、雪だるまが作れるなあと思った。
あと、おたんじょうびが楽しそうだった。お酒が置いてあるね、お茶もある。
ゆうやけが、きれいだった。かげが長かった。
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なんと言っても絵がきれい。色が映える。特に朝日の黄色や向日葵の黄色が、輝いていて、周りまで照らしているようだ。癖のある字体も魅力のひとつ。この本から遡って、長新太さんの『ちへいせんのみえるところ』も読んでみよう。
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こどもたちが待っている日々が素敵なものでありますように。世界情勢が不安定で、新型コロナや、災害で心休まる日がありません。子どもたちの心が少しでも、希望が持てますように。荒井良二さんの黄色をはじめとするカラーに癒されてます。
追記
2022.4.21の朝日新聞の29 文化面に長谷川義史さんの記事を読みました。「絵本を読んで笑っていられるためには、平和な世の中じゃないといけないんです。」
ウクライナの青・黄の二色旗のように思えてきて、改めて読みました。どうかこどもたちがおだやかに、明るい空や山をゆっくりとみつめられるようになりますように。「こどもたちはまっている」
優しさや希望や夢を待っています。
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後書にあるように、長新太さんの「ちへいせんのみえるところ」へのリスペクトがあふれて、そこに荒井さんのひねりが加わって、子どもたちのおおらかな夢の中へ誘われます。
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(2023.8)
あとがきに
ぼくが大学生の時に、長新太「ちへいせんのみえるところ」を
手に取ることがなかったら、絵本を作っていなかったと思う。
と書いてあった。
何の気なしに読んで、いい本やなぁ~と思ったけれど、でも、その本ができるまでに深い思いがあったんだなぁと、じーーーんとする。
絵本を通して人生を考えてしまった。
山形県のおいしいコーヒー屋さんに置いてあった絵本。
よく見たら作者も山形生まれ。
なんか、それっていきじゃないか!!もしかしたら、ほかの絵本もみんな山形県出身の作者さんを集めたのかな??と思って、見たら…。
たまたまだったのね。(笑)
でも、かわいい本が置いてあって、店主の(ファンっぽいマダムがいたから店主ではないかもしれないけれど)絵本のチョイスに感動。そしてコーヒーも薫り高くておいしい。また絵本とコーヒーに会いに行きたいな。
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毎日、いつも、何かしらを待っている。
お昼休憩、終業時間、夕飯、週末、図書館で予約している本の順番、長いお休み、観たい映画の公開日…
それは楽しいことだ。
まぶしい。
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白状します。
荒井良二さんの絵本、実はあまり好きではありませんでした。
勢いに圧倒されて。しかもなんだかよく分からなくて。
でも何故か荒井良二さんの絵本って気になって。
なんだろう、この人の絵本を眺めていると生きる希望みたいなものを感じるんだよね。
明日も(今日も)いい日になるかもしれないっていうさ。
結論。
今でもよく分からないけど、荒井良二さんの絵本好きなのかもしれない。