紙の本
リアリティに富む研修医奮闘物語Part2
2020/04/05 17:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うりぼう - この投稿者のレビュー一覧を見る
今月刊行されたばかりの幻冬舎文庫『泣くな研修医2』は書き下ろしの続編にあたります。アメちゃんは3年目に突入。腹腔鏡手術に携わるようになり、型破りの新人研修医凛子の先輩としてあらたな日常を迎えます。同期の川村先生がセットしてくれた合コンで知り合ったOLとの恋話の進展もあって、少し救われます。続編は終幕で、ようやく休暇を取れたアメちゃんが郷里へ戻ると急転回します。
3年目を迎えたアメちゃんは「泣くな」から現場から「逃げない」医者へと日々成長します。ポニーテールの佐藤先生が折節改まった態度で告げる一言は、アメちゃんの心に深く刻まれます。
「いい、雨野先生、外科医は一分を大切にするんじゃない。一秒を大切にするんだ。一秒でも手術が早く終わるよう、どんな医者よりも一番、時間を大切にする。だから、外科医ならどんな時でも時間を守るようにね」
本書は、これから医師を志す高校生や現役医学生、そして過酷な現場で働く研修医を息子や娘に持つ両親に特に読んで欲しいと思います。新型コロナウイルスの世界的蔓延で医療崩壊リスクが昂まるなか、最前線で奮闘する医師の姿を重ねながら読了しました。
電子書籍
一作目よりイイ
2022/10/08 23:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
一作目は、良い話だけどご自分の体験を書いただけか、みたいな感想でした。研修医の大変さはわかりましたけど。しかし、この巻では、雨野隆治が27歳になって、新人外科医スタートします。二人のがん患者の主治医になって悩んで……。そして、なにより、後輩がねえ……。
紙の本
なぜこんなことに?
2022/04/28 14:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本って、医者の数は十分足りてるはずじゃ?
なんでこんな現場が生まれるんだろう?
思いっきりブラックだよね。
これじゃ、医者が倒れる。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
『泣くな研修医』より少し成長した新人外科医の奮闘ぶりに元気をもらいました。こういう先生だったら安心して入院できそう。主人公の両親の話が泣けました。あとは、新たにやってきた研修医の女性がぶっとんでいて、でも意外と有能で気も利くところが素敵でした。
紙の本
逃げるな新人外科医、頑張れ新人外科医
2020/04/07 15:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
研修を終え新人外科医として働き始めた雨野隆治が一人の医師としての成長を描く。新人外科医としてスタートした雨野は先輩が担当していた患者を引き継ぎ、主治医としての役割を与えられる。また同じ時期にきた新しい研修医の指導も含め、新たな心構えで仕事に集中する。そんなとき故郷の父親が入院すると母親から連絡を受ける。主治医として目の前にいる患者を優先していたが、父親が重病だとしり故郷に思いを馳せる。患者の死、父親の死を乗り越え一人前の外科医として歩む主人公の物語。
泣くな研修医とともにこの作品も一晩で一気に読みあげました。
投稿元:
レビューを見る
いい医者ってなんだろう?
うーん、基準が分からないよねぁ。
シリーズ二冊目、手に取った時は
前回よりも分厚く読み切れるか心配でした
そんな心配は、よそにスラスラ読めちゃいました。
主人公が泣きそうになるシーン。
私なら涙堪えず泣いちゃうだろーな。
涙腺が毎回崩壊してたら、お医者さんになんかなれないよなぁ。
患者さんの前で泣いたら、患者さんが心配しちゃうだろーし。
自分が病院行って、先生に「うん?とかうーん」なんて言われたら不安で仕方ないし。
お医者さんじゃない仕事だって、なかなか休み取れなかったりするのに
お医者さんは、もっと大変だよな。
第三シリーズも待ってます!
佐藤先生目線の話も読んでみたいなぁ
投稿元:
レビューを見る
続編もおもしろくて一気読み。臨場感がすごい。テンポもよく自分がその場にいるような感覚になれる。
命を扱う医師の葛藤がよくわかる作品。続編が出るのであればぜひと期待してしまう。
投稿元:
レビューを見る
矢面に立つことがいかに大変かどうかをとても実感させられます。
それができるかやれるかがその人にとって成長するかどうかがとても大事だったりすることが感じられて,医療従事者でなくてもとても色々感じる部分が多い素敵な作品だと個人的には感じます。
投稿元:
レビューを見る
色々な患者を通して成長する研修医の姿が描かれていました。他人の命を使いながらでしか学んでいくことが出来ないのは、医療従事者として働く上で大変なことの1つかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
「泣くな研修医」「幸せな死のために・・・」に続いて3冊目。
「泣くな研修医」のときに研修医だった雨野くんが、外科医になって3年目。ちょっとギャルっぽい感じの研修医を後輩として指導しながらも、相変わらず気弱で、でも真面目で真摯に医療と向き合う。
看護師の吉川さん、後輩研修医、先輩女医の佐藤、そしてコンパで知り合ったCA(だったっけ?)の女の子。魅力的な女性がたくさん出てきて、その誰と恋人関係に発展しても良さそうなところが、女性読者としては楽しめました。(私としては吉川さんが大好き・・・)。意地悪な看護師も登場してなかなか良いキャラだった。
お父さんの病気を心配しながらもなかなか実家に帰れないところもヤキモキする。
医療現場のあれこれ以外にも読ませる要素がたくさんあって、次作も楽しみだなと思いました。
投稿元:
レビューを見る
よい医者は親の死に目に会えない,と嘘か誠か判らない風評を切り取った一幕.医師という立場から,よい医者とは何かという決して正解のない問に懊悩する新人であれば,それは既によい医師だと一個人として思う.
投稿元:
レビューを見る
研修医の時よりだいぶパワーアップした隆治です。
.
怒られそうだから先輩や上司に質問するのをやめておこうという悪い癖もなくなってきていて、頼もしくなったなーと感じました。
.
患者さんの病状が急変しても冷静な対応もできるようになり、後輩の研修医にも指導する立場になって、人の死に向き合う事に慣れを感じてきている自分を、隆治は不安に思います。
.
隆治は客観的に自分の事を冷静に分析していますが、もう1人の隆治は泣いてばかりです。
.
頑張れ、頑張れと応援しながら読みました。
.
要領良く仕事をこなす同期で耳鼻科医になった川村。
.
お金持ちのお嬢様で語尾を伸ばして喋る癖があるのとは裏腹に積極的で仕事ができる後輩の研修医・凛子。
.
言葉や態度はきついがいつも細かい指導をしてくれる先輩医師の佐藤。
.
合コンで知り合ってなんとなくいい関係になってきている癒し系のはるか。
.
他にも沢山のとても個性的な登場人物達との交流もとても良かったです。
投稿元:
レビューを見る
自分の病院の患者さんみてて、
自分の親が亡くなっていくのに、早く駆けつけてあげれなかったりは、悲しかった。
1、2時間しか寝てない、とか徹夜で仕事したとしても
翌日、「昨日ものすごく大変だったので、今日はお休み頂きまーす」みたいな医師はいなくて、さらには、寝てない次の日にオペまで入っていたり、、、。きょえ〜大変すぎる。
大変さがヒシヒシと伝わってきた。
医師もみんな背負いすぎず幸せになってほしいし、
延命治療とか、抗がん剤とかは
見直されて、良い方に変わっていくといいな。
投稿元:
レビューを見る
前作より面白く感じたのは凛子のおかげだろう。
こーゆーキャラいるいる笑と思いながら読んでしまった。
紫藤さんの最期の言葉は、実際の筆者にも投げかけられたものなのだろうか。
真摯に人と向き合う主人公が、前作よりも"医者"らしい思考を自然とする自分に悩む葛藤も良かった。
この本では3名の同じ癌患者が出てくる。2名は主人公の担当患者。1名は自分の父親。同じ病気の3名だが、主人公がそれぞれと向き合う中でさまざまなことを学んでゆくのは読んでいてじんとくるものがあった。
投稿元:
レビューを見る
2020/07/29予約 18
調べた、ではなくドクターから見た医者の話なので臨場感がある。
研修医から医者になり、あまり器用でない雨野隆治は新人外科医として、日々奮闘中。涙脆く、よく落ち込み、少しのことで全身から喜びが溢れる、そんな愛すべきキャラクター。
2人のがん患者の主治医になり、身寄りのない水辺の手術で誤って肺を刺し気胸を発生させてしまう。
そこでも、誠意ある対応を先輩の佐藤と一緒にきちんとすることで、気持ちが寄り添い出す。
最後には薬剤性間質性肺炎でなくなる。
そんな自宅に帰る時間もない隆次の実の父親が大腸がんになり、様子を見に鹿児島に帰った時に亡くなってしまう…自分の担当科の病気で身内を亡くすのはどんなにか辛いだろう。
これがまた次の成長に繋がると、信じている。
いいドクターになってください!
フィクションと知っていても、彼の成長が気になるので続編、続編とずっと続けてください。