紙の本
ゴッホの身勝手さに怒
2024/03/02 14:58
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投稿者：たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
ゴッホ兄弟と日本人の友人との交流を描いたストーリー。いつもながら、どこまでがフィクションなのか、ノンフィクションなのかはわかりませんが、日本の浮世絵のこととか、フランスでのその人気ぶりとか、へぇーと思いながら読みました。でもゴッホってすごく勝手な人だなぁ、弟に資金を全部出してもらって、好きなようにさせてもらっているのに、なんだかなあ、こんな人だったのかなぁとちょっとモヤモヤしました。そしてその死の結末も、ほんと身勝手、弟も残されたヨーも気の毒に思いました。芸術家ってこんなのかな。
紙の本
弟テオとの絆
2024/02/04 08:24
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投稿者：earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
狂気の印象が強かったゴッホの印象が変わりました。原田マハさんのアート小説は、現実感があり本当にそうだったのかもと思える迫力があります。ゴッホと弟テオとの絆、やりきれない思いなど胸に迫り、いつまでも心にたゆたう感じがします。
紙の本
アート・フィクション
2023/05/13 19:54
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投稿者：みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
以前ゴッホ展を見に行ったことがあったため、小説中出てくる絵画の説明に、
「あ、あれのことかな」とわかるものがあった。
「耳切り事件」も知っていたので、「こういう背景で起きたんだ」と興味深く読んだ。
そしてあとがきを読んで感嘆した。
この本の中で主要な人物である重吉が架空の人であったこと、
林忠正とゴッホや弟のテオに交流があった証拠はないこと、
そんな状態で著者・原田マハさんがこの物語を書いたことに。
「アート・フィクション」と銘打ってあるが、完全な創作ではなく
史実を織り交ぜながら紡ぎ出される物語ということが面白い。
この本を読み終わった後、ゴッホについて資料を漁った。
できれば予習をしてから読むともっと面白かったかも。
読む前・読んでいる最中・読んだ後と楽しめる作品です。
電子書籍
イメージできる
2021/11/08 19:04
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投稿者：早起きガール - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み出したら止まらなかった。テオの兄に対する愛情と理解、同時に家庭を持ったテオの複雑な思いが行ったり来たりしてせつなかった。この本のことを考えながらゴッホ展へ行ったら、涙が出た。
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史実を踏まえた上で架空の人物を設定し
その人物を通じて、架空の人間関係を濃密に描く。
原田マハ氏のこの手法で書かれた作品には
私は今もまだ馴染めない。
完全なるフィクションの方が、かえって清々しい。
作中にどうしても入りこめない焦ったさを
いつも感じたままで読み終える。
手を触れることのできない過去。我々には
知る由もない芸術家たちのことは そのままで
よいのではないだろうか。
知ることができないことをいくら創作しても
それはやはり虚飾に過ぎないような気がする。
触れることができないものへの飽くなき希求を
胸に抱いた我々が、現代を生きている。
私はそのことの方が尊いとすら思うのだが。
他の方はどう感じるのだろう。。。
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ゴッホが浮世絵に影響を受けてたというのはなんとなく知ってたけど、日本にこれほど憧れてて、理想郷を見てたとは！
日本人としては嬉しい限りだけど、ゴッホ兄弟の生き方に胸が苦しくなるほど切なくなった。
こうまでしなければ、あの名画たちは生まれなかったのかな。
ゴッホの絵改めてちゃんと観たくなった。
観に行こう。
ゴッホの生きた時代のパリの街並み。
セーヌ川の流れ。
「たゆたえども沈まず」
翻弄される運命に抗わず、しなやかにその波にのり、たゆたえども、絶対沈まない。
そんな風に強く生きてゆきたい。
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19世紀後半、栄華を極めるパリの美術界。画商・林忠正は助手の重吉と共に流暢な仏語で浮世絵を売り込んでいた。野心溢れる彼らの前に現れたのは日本に憧れる無名画家ゴッホと、兄を献身的に支える画商のテオ。その奇跡の出会いが“世界を変える一枚”を生んだ。読み始めたら止まらない、孤高の男たちの矜持と愛が深く胸を打つアート・フィクション。
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ゴッホと彼を支えた弟のテオ、画商の林忠正と加納重吉を軸に、彼らの生き方が語られ、西洋の画家に与えた浮世絵の影響も描かれる。
たゆたえども沈まず
言葉は人の生き方をどこまで支えられるのだろうか
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登場人物がみんな孤独で1人ぼっちなんだけど、細いのに強靭ななにかでみんなが繋がってる。この作品ではゴッホの絵。なのに彼自身は孤独で人から必要とされてないと感じてるところが苦しくなりました。
すぐに本に影響されちゃうから、ゴッホの絵を見に行きたくなっちゃいました。どこまで感じ取れるかはわからないけど。
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原田マハさんの小説「たゆたえども沈まず」がようやく文庫本となったので購入(2017年10月単行本、2020年4月文庫本)。原田マハさんの本は20冊目。
以前読んだマハさんの代表的な美術ミステリー小説、アンリ・ルソーがテーマの「楽園のカンヴァス」、ピカソがテーマの「暗幕のゲルニカ」の印象が強烈に残っている。
そしてゴッホの伝記に近い今作。ミステリーではなかったが今まで頭に描いていたゴッホの狂気のイメージとは違う、絵画を愛し、孤独に怯え、画商の弟テオへの深い愛に生きて死んだ人間ゴッホが描かれる。
そして日本人画商の林忠正、その部下の加納重吉が日本美術とりわけ浮世絵の展示販売で印象派の画家達やゴッホに深く関わったとして描かれ、その浮世絵に深く影響を受け日本に強い憧れを抱いていたゴッホに親近感を覚える。
林忠正も実在の人物で19世紀終盤に大量の浮世絵をパリで売りさばいて当時のパリではかなりの著名人だったらしい。加納重吉はマハさんのフィクションではあるがテオを支える誠実な役目を担う。
27歳で画家を目指し、1890年37歳で自殺したフィンセント・ファン・ゴッホ。自殺には弟テオへの深い愛が関係しているとマハさんは描いている。
10年の画家人生の中、パリに2年、アルルに1年、サン=レミ・ド・プロヴァンスに1年、そして最後にオーヴェル=シェル=オワーズに70日、その場所へ行く必然理由とその時時で変わる心理状態で描いた膨大な数の絵画。今度美術館にゴッホの絵を観に行く時が楽しみになってきた。
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ゴッホも美術もよく知らず、原田マハも読んだことがなく、先入観なく読み始めました。
悲しいのに優しい気持ちになる、悲惨なのに美しく、熱い情熱がたぎっているはずなのに淡々としていて、不思議なお話でした。
どこまでが史実でどこまでがフィクションなのかわかりません。気になったのでこれからちょっぴりアンテナを張りながら生きてみたいと思います。
私はアーモンドの花の絵が大好きです。
知っている絵が出てくるとテンションが上がりました。ゴッホ好きにはたまらないのではないでしょうか。
たゆたえども沈まず。
良い言葉ですね。
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原田マハさんいつも大ハマりなのに、コレはあんまりハマれなかった、、、読んでたときのコンディションかしら？
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フィクションなのだけど、そんなだったのかなあと思わせてくれる。
読み終わった後、フィンセントゴッホの絵をWEBで鑑賞
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「リボルバー」を読んで原田マハとゴッホの人柄を好きになり、「たゆたえども沈まず」を読んで、辛く苦しいゴッホの生き方をもっと愛おしく思えた。
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最初のシーンを挿入する必然性は？
「テオは兄ゴッホの画家人生を支えるために生まれてきた」って論調を時々見るけど、テオ自身も自我と物語を持つ一人の人間だということがよく分かった。
パリはたゆたえども沈まず
450ページに渡る物語の全てが、この一言に帰趨する。
