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藤原道長を創った女たち 〈望月の世〉を読み直す みんなのレビュー
- 服藤 早苗 (編著), 高松 百香 (編著)
- 税込価格:2,200円(20pt)
- 出版社:明石書店
- 発売日:2020/03/25
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紙の本
欠けゆく月
2022/12/04 18:51
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
藤原道長の正妻、源倫子が主人公の「この世をば」(永井路子)が大好きなので、この時代に興味があり面白く読みました。道長の母、姉妹、娘達だけではなく父兼家の妻達、娘達に使えた女房達、孫娘である内親王達まで網羅されています。道長の外孫後一条天皇の第二皇女馨子内親王の読みが「さほこ」ではないかということも初めて知りました。馨子内親王の母、威子は9歳年下の甥、後一条天皇の中宮となりますが、一条天皇第一皇子敦康親王と結婚して即位させ、皇子が産まれれば道長が外祖父になれるし、年齢的にも釣り合ったのではないかと以前から思っていましたが、この点についても触れられていて嬉しかったです。長寿を保っても子や孫にまで先立たれたり、満ちた途端に欠けてゆく月のように、権力や命もまた儚いものだとしみじみ思いました。そんな中でも道長が摂関政治の頂点を極められたのは妻や姉、娘などまさに周囲の女性のおかげであったことが良くわかり、特に正妻倫子のフットワークの軽さ、逞しさが印象に残りました。
後ろに系図が、裏表紙に「道長が眺めてから千年後の望月」が載っているのも良かったです。
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