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紙の本
無罪判決に対する控訴審議の雰囲気がなんとなくわかりました
2020/09/24 19:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヤス - この投稿者のレビュー一覧を見る
木谷明氏の「ともかく面白い」という帯を見て買いました。
この本によれば,無罪判決が出ると、検察は控訴すべきかどうかにつき、地検と高検でそれぞれ「控訴審議」という会議をするそうです。
無罪や求刑の半分以下の量刑になった場合に、控訴される可能性があるというのはわかっていたのですが、控訴に至る流れについてはよくわかっていませんでした。
もちろん小説ですので、実際とは違うところはあるでしょうが、元検察官の著者が書かれていることから、相応のリアリティがあるものだと思います。検察という組織に対する理解(起訴が間違っているとわかっても、それが明らかになることで浴びせられる批判を恐れて、引き返せなくなる)も深まったように思います。
奇しくもこの本が出版された直後に、検察が傷害罪の起訴を取り消したというニュースがありました。検察という組織が今後変わっていくのか注視する必要があるように思います。
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