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各方面で評判が高く、何より好きな著者の手になるってことで、文庫化を待って期待を込めて購入。早速前半を読んでみたけど、2つの視点から進められる展開が、個人的に〇。それらが繋がるようで繋がらず、謎が解けたと思ったら次の謎、っていう展開もスリリング。後半も期待大。
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ずっと読みたくて文庫化を待っていました。
書店で見つけて思わず「おっ!」と声が出てしまいました。
上巻は一気に読んで下巻突入。
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将棋界に異色の新星が登場。
東大卒で、ベンチャー企業の旗手となった男がタイトル選に挑むなか、ある容疑が。
この男にはどんな過去が。
将棋に詳しくなくても楽しめるミステリ。
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柚月裕子の間違いなく代表作だろうと思う(2017年8月単行本、2020年9月文庫本)。文庫本では(上)(下)に分かれているが、ストーリー展開に引き込まれ一気に続けて読了した。
物語は大きく分けて4つの時代が交差して描かれている。
1つは主人公の上条佳介33歳プロ棋士の現代(平成6年)、2つ目は佳介9歳将棋と出会う小学生の頃(昭和46年)、3つ目は佳介20歳将棋の真剣師と出会う東大生の頃(昭和55年〜56年)、4つ目は佳介28歳〜30歳IT企業経営者の頃(平成元年〜3年)。
上巻では、3つ目と4つ目はまだ描かれてなくやはり事件の核心は下巻を待つことになる。
物語は埼玉県山中で身元不明の死体が時価600万円と言われる名工の将棋の駒と共に発見されたことで物語は始まる。
将棋の駒の捜査を担当する二人の刑事の現代平成6年の捜査進展状況、そして昭和46年佳介が幼少の頃の悲惨な家庭状況と将棋を覚えていく状況を綴った上巻。
昭和46年当時では佳介に手を差し伸べて将棋を教える元小学校校長唐沢光一郎と佳介を虐待する父親上条庸一との葛藤が描かれ、平成6年現代では県警捜査1課の刑事石破剛志45歳と所轄の刑事佐野直也31歳が絶妙な捜査で何代も変わった駒の持ち主を探す。佐野刑事が元奨励会所属でプロの棋士を目指していたが挫折して警察官になった過去を持ち、駒の捜査にはなくてはならない存在となって、いぶし銀の捜査能力を誇る石破刑事との絶大なコンビにグイグイ引き込まれる。
上巻では、現代平成6年は捜査で駒の記録上の持ち主から4人目になる転売された手掛かりを得るところで終わり、昭和46年小学生だった佳介は東大に合格、恩人の唐沢に挨拶に来たところで終わっている。昭和55年の3月である。そして駒は唐沢が手にしており佳介に餞別として渡すのである。
最初の序章で平成6年佳介はプロ棋士としてタイトル戦を闘っている場面から始まっていることから、プロ棋士の頂点に立とうという棋士になっていることは間違いない。
ここで終わるとすぐにでも下巻を読みたくなるのが道理であろう。
即本屋に直行し購入した。
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上下感想。
将棋のルールを全く知らずに読み始めましたがあっという間に読み終わりました。ルールは知っていた方がもっと面白く読めると思いますが、知らなくても問題なく最後まで読むことはできます。事件の手がかりとなる初代菊水月作錦旗島黄楊根杢盛り上げ駒という四百万以上の価値のある駒の出どころを追う刑事を軸にして、プロ棋士上条圭介の将棋の師匠である唐沢先生が振り返る上条の幼少期が描かれています。先生の視点で描かれる上条を見て、この辛い境遇に耐えて必死に生きる才能あふれる子どもは一体どんな素晴らしい将棋人生を送るのだろうと思っていましたが、徐々に雲行きが怪しくなり、後半は真剣師東明重慶との出会いによって命懸けの将棋の世界に魅力され、そして破滅へと向かっていく上条の姿が描かれています。
上条の印象が前半と後半で全然違うんですよね。唐沢先生から見た上条は辛い境遇ではありましたがそれでも純粋な子どもらしさを感じられました。あの圭介くんがこんな鬱々とした人間に育っているだなんて…幼少期の圭介くんの場面を読んでいても石破警部補の「いい面構えだ。人ひとり殺してもなんでもねえって面ァしてやがる」の台詞にはなかなか結びつきませんでした。真剣師東明との出会いが彼の人生を大きく変化させたんですね。出生の秘密による歪みが東明との出会い、つまり真剣勝負との出会いで表面に現れてくるというか…何か特別な才能を持っている人はやはり他の人とは違う道を歩むものなのでしょうか。見た目は華やかで成功していても心の中は満たされず、常に逃れられない不安を抱えている。そしてその満たされない心を埋めるためにさらに将棋にのめり込んでいく…。上条、東明、元治…命を懸けた真剣勝負というのは恐ろしいけれど同時に美しくて、読んでいくうちにどんどん引き込まれていき、まるで彼らが駒を置くピシッという音すらも聞こえてくるかのようでした。
将棋のルールを全く知らない私でも対戦の場面では緊張したのですから、ルールを知っている人ならもっとこの世界に没入して楽しめると思います。
普段触れることの少ない将棋の世界がいかに厳しいものかを知ることができるという意味でも面白い小説でした。
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みんなの生き様死に様かっこよすぎる。
1人の人生を丁寧に描いているので、読後感は最高。
将棋の知識がなくても全然楽しめる作品。
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将棋のこれが分からないので、指してが分からないが、上を読んで行く中で犯人が想定出来る設定に違和感があった。
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圭介の生い立ちが壮絶だった。
過去と現在が行ったり来たりするが、徐々に真実に近づいていく感覚ごおもしろい。
引き続き下巻にも期待。
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上下巻の上巻。ある程度こう収束していくのだろうという予感はあるが、下巻での展開が楽しみである。
将棋を題材にしているが、細かな戦法とかが出てくるわけではないので、将棋を知らなくても楽しめる。昨今の将棋ブームで将棋に親しみを持つ人も増えてきているので、とっつきやすい作品かと思う。
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現在と過去の話を行き来しながら物語が進んでいく構成で、一つの章が短く、読み出したら止まらない。過去編は切なくて泣ける。山中から見つかった遺体は誰なのか、推理しながら読むのが面白い。下巻を一刻も早く読みたい気持ちでいっぱい。
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高価な将棋の駒を抱いた白骨遺体の発見で事件の幕が開く。特例でプロ棋士となった上条の小学生時代からの不幸な生立ちが同時進行で物語を形作っていく。読み進めていくと遺体の主や犯人が絞り込まれ……上巻は、埼玉県警(という設定が渋い!)の石破と佐野が遺体と共に発見された名駒の行方を追う活躍が光る。
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柚月作品、期待して読み始めました。まだ、上巻を読み終えた段階ですが、面白い。将棋については、それほど詳しくない自分ですが、十分に期待できる作品です。これから下巻一気読みです!
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読み始めたら止まりませんでした。
下巻も一気に読みます。
どんな展開になるのか分からず結末が気になる!
それぞれの人物の人生模様もそれぞれ特徴的に描かれており面白い。
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上下巻、ほぼ一気読みだった。
壮絶な将棋人生を体感できる素晴らしい作品である。
主人公桂介、恩師、父親、重慶について、過去と現在を行き来しながら、丁寧に描かれていて、ぐいぐい引き込まれてしまった。最高でした。
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母から借りた本
上下巻の大作なので読み始めるまで躊躇がありました…が、柚月裕子さんなので面白くないことはないだろうという安心感はありました
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平成6年、埼玉県山中で身元不明の白骨自体が発見された
何の手がかりもなかったが、一つだけ、名匠の将棋駒が一緒に埋められていた
担当になったのはかつてプロ棋士を志した新米刑事佐野
そんな時、将棋界では異例の転身で世間を騒がせていた天才棋士上条が世紀の一戦に挑もうとしていた
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昭和46年、長野県諏訪市の元教師唐沢は偶然小学低学年の少年と出会う
その少年に将棋を教えているうちに天性の才能があることに気付く
少年は親から虐待されていて満足な生活ができていなかったが、やがて奨学金で東大に通うことが決まり、諏訪市を出ることになった…
この少年が平成6年、将棋界を騒がせている上条だった
というところで下巻に続きます
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平成6年と昭和46年のストーリーが交互に描かれています
将棋で繋がっているのだろうことは分かりますが、どこでどうこの2つのストーリーが繋がっていくのか…
後半になるにつれ、少しずつ繋がりが見えて来て面白さのあまりページをめくるスピードがどんどん早くなりました
下巻が楽しみ〜♪
2021年初の作品として最高の滑り出しです