投稿元:
レビューを見る
過去、現在が交差し
複数の鍵となる人物が眼となって
話が展開していく。
佐藤、石破の距離や関わり方
唐沢と桂介の出会いで、桂介はどう変わり
成長していくのか。
鍵となる名匠の駒が繋ぐ関係を追う
投稿元:
レビューを見る
面白い!新たな好き作家さんに出会えて嬉しい!
その時代のその場所の温度と空気と匂いがリアルに感じられてぐぐぐっとのめり込んで読んでしまった。
見えている答えが本当にブレずに最後までいくのか波乱があるのか。楽しみにすぐ続巻を読みます。
投稿元:
レビューを見る
柚木裕子さんは好きな作家さんです。
読者を魅了する文章の持っていき方に毎回引き込まれますが、今回は予想外の涙でした。
投稿元:
レビューを見る
死体遺棄からはじまり、その死体と一緒にあった名匠の将棋駒。なぜ、将棋駒が一緒にあったのか。それを辿る刑事と、容疑者?と思われる少年の2つのストーリーで物語が進んでいく。
どのようや形で完結するのか、下巻が楽しみである。
投稿元:
レビューを見る
ある山奥で、白骨死体が見つかり、そこには高額な将棋の駒も一緒に埋められていた。
物語の始めは、天才棋士と異才の棋士の対局の会場から始まり、現在と過去のエピソードが交互に語られる。異才の棋士が、その将棋の駒に繋がっているようだが、果たして。。。
大きな展開は無いが、着実に事件の真相に迫っていく警察側のストーリーと、駒の所有者に関するストーリーが読者に同時に提示され、読者は事件を俯瞰で見られる。下巻はどんでん返しがあるか?
投稿元:
レビューを見る
文庫版になった時の下巻に、☗先手と☖後手の☗と☖が逆という大量の誤植があり、訂正再販を待って購入したのだが2年間も放置してしまった。
本屋大賞の第2位でもあるし、これは絶対に面白いと決めつけていて、ついに読み始めたところ期待どおり面白い。
事件が起きるまでに何があったのかの過去からのストーリーと、事件をきっかけに過去に何があったのかを遡るスートーリーが交互に展開され、かなり近づいてきたところで下巻に続く。
上巻では向日葵は出てこないので本書のタイトルの意味はまだ分からない。
全体のレビューは下巻で…
投稿元:
レビューを見る
最近すっかりはまった柚月裕子。
一見無関係そうに見えるものが関係あるっていうあらすじに惹かれて読んだら、
面白すぎて一気読み。
早く下巻が読みたくて寝る間も惜しんで読んだ。
過去と現在が繋がった時は鳥肌が立ったし、親以上の愛を感じるシーンは目に涙が浮かんだ。
刑事が足で稼ぐシーン、古いかもしれないけれどめっちゃ好きなんです。
出てくる登場人物みんなユーモラスで面白い。
ぶっ飛んだ登場人物やトリックもない正統派のミステリーって、作者の筆力次第で
愚作にもなるけど、さすが柚月裕子です。
あの死体が誰なのか気になる。
投稿元:
レビューを見る
将棋好きなので、タイトルに魅かれて読んでみました。
初めて柚月さんの作品を読みましたが、初めて読むにしてはもったいないと思えるほど面白かったです。将棋ファンにはお馴染みの「居飛車穴熊」「奨励会」「盛り上げ駒」「真剣師」などのワードや実在の人物を連想させる人物が登場するのも将棋ファンにはうれしい限りです。
将棋のことを知らない人はついていけてるのかと、余計な心配をしてしまいましたが最終的にはそれについては全く問題ないと思えました。
この作品は将棋を題材に扱っているのですが、物語の芯は山中に埋められた遺体は誰なのか?なぜ遺体とともに名匠の駒が埋められていたのか?
という謎を現代における捜査の行方と、上条桂介という異端の棋士の半生を描くことで2つの時間軸から迫る壮大なミステリーになっているからです。二本の直線が交わるとき、まるで連立方程式の解が二本の直線の交点によって導かれるがごとくすべての謎が収束に向かっていきます。
しかしながら、どんどん読み進めても結末がどうなるのかは想像できません。少しづつ確実にゴールに近づいている、それは分かっているがその先に何があるのかは全く分からないといった感覚です。
投稿元:
レビューを見る
★特長
長編ミステリー小説
第15回本屋大賞第2位ランクイン(2018年)
2019年9月NHK BSプレミアムにてドラマ化
前半
①死体遺棄事件を追う二人の刑事。
元奨励会出身で夢破れた経歴を持つ若手刑事とベテラン敏腕刑事。
手がかりは死体と一緒に埋葬されていた高価な将棋の駒。
駒に関わる全ての人をしらみつぶしに追って行く。
②不遇な生い立ちの上条桂介が出会った人に助けられながら、最低な父親の元を離れて上京するまでの話。
後半
①数ある駒の所有者を突き止め、残る一つの駒を追い続ける二人の刑事。ついに桂介に辿り着く。
②上京した桂介が真剣師東明に出会い、魅せられ、恩師から賜った貴重な駒を騙し取られる。
駒を買い戻すことを目的に頑張った結果、社会的に成功。
そこへかつてのクズ親と真剣師がそれぞれ現れて…。
★魅力
無冠の将棋実力者上条の魅力
上条が将棋を指している描写が爽快で面白い
真剣師(賭け将棋師)東明の鬼気迫る将棋指しぶり
解説を羽生善治さんが書かれ、作中に登場する「真剣師」や美術品としての「盤駒」について触れられています。
★感想
上条桂介の生い立ちが悲惨
唐沢の桂介への愛情
母を連想 ゴッホの向日葵
一夜にして駒を騙し取り、巧妙に換金した東明に腹が立つ
成功しても、会いたくないクズ2人に会いに来られる場面はとても腹立たしかった。
親の犯した過ちが、巡り巡って子どもに因果として降りかかり、振り払うも力及ばなかった。
「将棋」に出会えたことが唯一の救いだったのかもしれない。
★オススメの人
将棋に詳しい方は、作中棋譜が頻繁に登場しますので、より楽しめると思います。
被害者は誰か?犯人は誰か?なぜ高価な駒が一緒に埋葬されていたのか?
といったミステリーでもありますが、
幼少期に虐待を受けるなど悲惨な運命の中、「将棋」に出会い、逞しく成長していく上条桂介の人間ドラマ。
社会問題を通じて描かれる人間ドラマが好きな方。
■メモ ネタバレあり注意
佐野直也 30過ぎ
元奨励会 プロ棋士を目指していた
大宮北署 地域課勤務
応援要員
石破剛志 45歳
佐野の上司
壬生芳樹 竜昇 24歳
若き天才棋士 正統派スター
プロ棋戦タイトル7つのうち6冠
前人未到の7冠目指す
上条桂介 六段 33歳
実業界から転身して特例でプロに。
東大卒のエリート棋士、タイトル初挑戦
東大→外資系企業3年で退職(駒を買い戻す)
→ソフトウエア会社立ち上げ年商30億業界3位
→株式売却して引退。
将棋のアマタイトル総なめ。
「炎の棋士」
上条庸一
桂介の父
酒浸り
上条春子
桂介の母 島根出身 自死
酒牧航太
佐野の奨励会時代のライバル
現在、五段のプロ棋士
本島10段
酒牧が若い頃から尊敬
崎村賢太八段
洒脱なトークの解説者
広岡知美女流三段
若手女流棋士 聞き手
橘雅之警視 30代後半
大宮北署署長 キャリア
贅肉
五十嵐智雄警視
県警捜査一課管理官
長身痩躯
捜査指揮
糸谷文彦警部
北署刑事課長
恰幅がよい
本間敏警視
県警捜査一課理事官
会議の進行役
天木山山中男性死体遺棄事件捜査会議
鳥井巡査部長
北署刑事課 強行犯係主任
遺体の身元割り出し担当班班長
清水淳 41歳
白骨化死体第一発見者
山林の伐採 株式会社フジトーヨー社員
高田伸広 ノブさん
現場責任者 この道40年以上のベテラン
白骨化遺体
死後3年 男性 推定40〜50代
血液型A型 推定身長165センチ前後
矢萩充 67歳
将棋の駒を鑑定 アマ4段
日本将棋連盟東神奈川支部の事務局長
将棋研究家
鎌倉市内に自宅 妻(礼子)と二人暮らし
唐沢光一朗
明治41年長野市生まれ 今年63歳
父役場勤務、母自宅で裁縫教え
6人兄弟の4男末っ子、上に兄3人姉2人
小5の恩師、高田正一、学ぶ楽しさ教えてくれた
教師を定年退職 諏訪在住
妻、美子
古紙回収で将棋雑誌が盗まれる
児島武夫
唐沢の教え子 スポーツ用品店経営
庄司
町内会長
将棋好き
長谷川金仁
教育委員長
唐沢の長野市の小学校での元上司
古希
徳田洋平
地元紙(埼玉中央日報)の観戦記者、
現在アマ棋戦担当、アマチュア4段
以前全国紙(日本公論新聞社)文化部
5年まえ上司と喧嘩して転職
佐野と同じ川越出身
佐々木喜平商店 仙台
香里 佐々木家嫁
夫は義則 喜平の孫 市役所勤務
茨城県 大洞進
↓
大阪府 菊田栄二郎
↓
長野県諏訪市 大河原信ニ 10年前他界
娘 麻子 50代半ば
↓
唐沢光一郎 諏訪市内 亡くなっている
妻 美子 特老の高梅園に2〜3年前入所
↓
上条桂介
幹本寛治 三段 カンちゃん
東明重慶
賭け将棋「真剣師」歴代最強
金に汚く、狡く、頭がいい
一番質が悪い人種
投稿元:
レビューを見る
山中で発見された白骨死体、死後3年程度過ぎているとみられ、すぐに身元はわからない。
唯一の手がかりは共に埋められていた現像するものは7つしかないと言われる名匠・初代菊水月作の錦旗島黄楊根杢盛り上げ駒。
その手がかりを追う刑事・石破と佐野のコンビ。
時を同じくかつてない盛り上がりをみせる将棋界では奨励会を経ずに実業家から転身した孤高の天才棋士・上条桂介がタイトル戦に挑んでいた。
謎を解き明かす為に語られるもうひとつの視点では父親から虐待を受けながらも大好きな将棋にのめり込みメキメキと実力をつけていく幼き頃の桂介が描かれています。
さて、下巻ではどんな展開が待ち受けるのやら。
楽しみに読み進めていきます。
説明
内容紹介
2018年本屋大賞2位!
著者渾身の慟哭のミステリー、ついに文庫化!
平成六年、夏。埼玉県の山中で白骨死体が発見された。遺留品は、名匠の将棋駒。叩き上げの刑事・石破と、かつてプロ棋士を志した新米刑事の佐野は、駒の足取りを追って日本各地に飛ぶ。折しも将棋界では、実業界から転身した異端の天才棋士・上条桂介が、世紀の一戦に挑もうとしていた――
内容(「BOOK」データベースより)
平成六年、夏。埼玉県の山中で身元不明の白骨死体が発見された。遺留品は、名匠の将棋駒。叩き上げの刑事・石破と、かつてプロ棋士を志した新米刑事の佐野は、駒の足取りを追って日本各地に飛ぶ。折しも将棋界では、実業界から転身した異端の天才棋士・上条桂介が、世紀の一瞬に挑もうとしていた。重厚な人間ドラマを描いた傑作ミステリー。
著者について
柚月裕子
一九六八年、岩手県生まれ。二〇〇八年、『臨床真理』で第七回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。一三年に『検事の本懐』(宝島社)で第一五回大藪春彦賞を、一六年に『孤狼の血』(KADOKAWA)で第六九回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、『慈雨』(集英社)で〈本の雑誌が選ぶ二〇一六年度ベスト一〇〉第一位、一八年に本作『盤上の向日葵』で二〇一八年本屋大賞第二位を獲得。その他の著作に『最後の証人』『検事の死命』(以上、宝島社)『パレートの誤算』(祥伝社)『ウツボカズラの甘い息』(幻冬舎)『あしたの君へ』(文藝春秋)など。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
柚月/裕子
1968年、岩手県生まれ。2008年、『臨床真理』で第七回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。13年に『検事の本懐』(宝島社)で第一五回大藪春彦賞を、16年に『孤狼の血』(KADOKAWA)で第六九回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、『慈雨』(集英社)で“本の雑誌が選ぶ2016年度ベスト一〇”第一位、18年に『盤上の向日葵』で2018年本屋大賞第二位を獲得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
投稿元:
レビューを見る
柚月裕子「盤上の向日葵(上)」読了。棋士の世界の光と影を絡めたサスペンス。それぞれ曰くのある背景を持つ登場人物たちが織りなす、まるで将棋を指すような息詰まるストーリー展開に魅了された。特に、マッドサイエンティストのような真剣士の陰鬱さ。
投稿元:
レビューを見る
最高に面白かった。将棋はなんの知識もないけど、最初から最後まで楽しめた。イヤミスだった気がする。1つの物事に命を賭けられるって素晴らしいよね。誰もがそんな決断をできる訳では無いし、強い覚悟がいるのに。
投稿元:
レビューを見る
今のところ一般的な殺人ミステリーとさほど大差ないかな。
将棋知らなくても読める、のはいいんだが、将棋知ってる自分としてはもう少し対局について突っ込んで欲しい。
下巻に期待です!
投稿元:
レビューを見る
このところ小説を読んでいなかったので、近所の本屋さんで平積みしてあった文庫本から選びました。文庫化されたということは人気があったからだと思いましたので。昨年に引き続いてコロナで行動を制限されたGW頃から読み始めました。
以下は印象に残ったポイントです。
・ものを知らないほど、怖いものはない。無知は人に恐れを抱かせるか、恐れ知らずにさせるかのどちらかだ。正しい知識を持たなければ、正しい判断は下せない。我々はもっと多くのことを学ばなければならない、そうしなければ日本はダメになってしまう。(p76)
・人が本心から恩義を感じるときは、たいがい人に言えない話が絡んでいるものだ、何かしらの悪事を見逃してもらったとか、苦境に立っている時に救ってもらったとか。(p123)
・知能指数は一般的に、2歳の子供が4歳の問題を解けた場合、IQ200、6歳の子供が10歳の問題が解けたら170というように、実年齢とテストの結果の差異がどのくらいかで算出される。(p250)
2021年8月9日作成
投稿元:
レビューを見る
山中で死体と一緒に発見された、名品中の名品である将棋駒。どうやら事件にプロ棋士も関与していそうな前振りだけど、後半にどのように発展していくのだろうか。
緊張感のある展開で下巻が楽しみです。