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いったい何があってこうなっちゃったのか、もやもやするー!
ちょっとめそめそしてしまった。
叱ってくれそうなみんなはどこにいったんだ!?!?彼とみんなに何があったんだ(泣)!!
と叫びつつ、理由はやはりあるのだろうなと、続刊を待ちます。
相変わらずのどんでん返しというかチート。
※
もし宮に帰ってきて上にたってもらうために、ああしているとしたら、悲しいなぁと妄想した。
でも、大切な人達を殺されたと言っているし、それがどの存在かで、どうなるんだろうと。
読み終わってからこちら、気になりすぎて…理由と経緯が気になってしかたがない。
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前作も読んでいるけれど、スケールダウンしたというか視野が狭くなっている気がする。
登場人物もだし、もしかしたら作者も?と感じてしまった。続巻があり印象が覆されるのを期待します。
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なるほど、人にとって一番の希望は人か。
孤独を紛らわそうと読んでいたのに、そっち側から刺してくるか。
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世界観が作り込まれたファンタジーは読んでいて楽しいなあ。第一部は最初のほうしか読んでないから、本作(第二部の一冊目)を読んだのをきっかけにシリーズ全部読んでみよう。
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八咫烏シリーズを一気読みしたが、1番好きだったのがこの巻。玉依姫や弥栄でも見られた、他の世界との繋がりにまつわる話が好きな人は楽しめるかもしれない。
このシリーズは毎回最後のどんでん返しに期待して読んでいるが、例に漏れず今巻も魅力的な展開だった。第1部から20年経っていることもあり、既存のキャラクターも別人のようになっていたり姿が見えなかったりと寂しい部分もあるが、新たなキャラクターともども今後が楽しみ。そして読み終わってから雪斎のことしか考えられていない。次の巻が待ち遠しい。
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前評判であのヒトがどんなひどいヒト(烏)になってしまったのかと不安だったが、大丈夫、理解できる。
守りたいもののためには昔からそうだったと納得しながら楽しめた。
次回作も速く読みたい。
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久々の新作。以前までの話を思い出しながら読んだ。新章の始まりだな、と言った内容。
山内と外界とのつながりが、どうなっていくか
続きを待とう。
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2021年5月4日 了読
ずっと積ん読していた本をやっと取り崩し。
久しぶりに雪哉達の活躍を読める!と思って読んだところ、人間が山内に迷い込む、という所から始まり、前作から歳月を超えて新しい山内の烏たちの生活を知ることができました。(まだまだ表面しか描かれていない感じですが)
とはいえこの一冊だけでは不完全燃焼がものすごいです。半分くらいは伏線だったんじゃない?という感想。
今までの作品では「金烏」が話の中心に必ず絡んでいましたが、今回は一切話題に上がらないのも違和感。。。早く答え合わせしたくてたまりません・・・!新シリーズ2巻、待望しています!
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ほほぉー…。嫌いじゃない展開!八咫烏のファンタジー要素は薄く、これからますます人間界が関わってくると思うと楽しみ。
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読了。
やっぱり面白い。
ファンタジーだけど
ものすごくリアルな世界観。
考えさせられる。
立場が変われば見え方は異なる。
視座・視野・視点で正義は変わる。
物事には完全なる正解などないのよね、
だからこそより良いを追求し続けねばならない。
現実のわたしの毎日のなかの
ささやかなひとつひとつに当てはまる事実。
文学は奥深い〜。
第2章、すごく楽しみ!!!
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現代と山内が交差する、弥栄の烏から20年後の世界。第一部の登場人物は若干名出てくる。また玉依姫とは違う形での人間との関わり方がまた面白かった。面白かったが苦しい部分も大いにあった…
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【感想】
・まだ最後まで読んでないけど・・・。八咫烏シリーズはミステリ成分が強いのでそうならば雪哉がアヤシイということになるのだがあまりにもあからさますぎるし第一部の主人公格をここで使い捨てにするかなとも思うし彼にはもっと苦労させて自分の外道ぶりを自己嫌悪させなアカンとも思うので「真犯人は他にいる」かな。治真ではおもろないしはじめでも頼斗でも、少年の頃の雪哉に似ているような気もするトビでもないやろう(もっと重要な役がありそうだ)。あせびとかやとおもろいかもね。大紫の御前とかではありそうすぎるかな、まだ生きてるとしたら。
【一行目】
山を相続した。
【内容】
・第一部から二十年程経っているらしい。
・人界における「山」を相続した男、はじめは謎の美女によって山内に送り込まれ、権利を譲ってくれという、今では重鎮となっている雪哉の願いに、権利を手放してもいいと思えるくらい楽しませてくれたらと答え、山内観光が始まった。はじめはどう判断する?
・山内はどこも幸福そうだがただ「猿」の生き残りによるテロ行為だけが懸念材料。雪哉は自分の温情がそれを招いたと後悔しているそうだ。
・金烏は幼かったという表記が一行あったがその時点で雪哉はすでに重鎮だったので第一部の金烏はいなくなってるのかな?
▼八咫烏についての簡単なメモ(第一部第一巻から累積…データ消滅により欠損あり)
【明留/あける】西家の次男坊。子どもの頃から奈月彦の側近になりたいと考えていた。勁草院で雪哉の同期となる。宮烏らしく身分を重視する考え方を持つ。「空棺の烏」で最も成長した人物と言える。このシリーズはアニメ化争奪戦がおこなわれてるんじゃないかと思われるけど、キャラに当てたい声優さんも考えてみた。明留は櫻井孝宏さんあたりがいいかな?
【梓】雪哉の義理の母。雪哉の実の母にひどい目に合わされたと思われるが、雪哉を実の子のように慈しんだ。
【あせび】東家(とうけ)二の姫。奈月彦の嫁候補の一人。一の姫双葉に代わり登殿する。仮名を持っていなかったので大紫の御前が「あせび」と名付けたがあまりいい意味ではないらしい。宮中のことをほとんど知らない箱入り娘で天然系。権力闘争には興味なし。長琴(なごん)の演奏が得意。イメージカラーは桜のピンク。声優当てるなら花澤香菜さんでしょう。
【荒山/あれやま】はじめが相続した山は周辺からはそう呼ばれているらしい。相続した翌日から「売ってくれ」という連中が来たがバックにいるのは同一人物ではないかとはじめは考えた。最後には不穏な空気をまとう絶世の美女まで来た。
【市柳/いちりゅう】勁草院で修行中。雪哉とかかわりあったっけ? なんかひどい目にあったらしい。実力もそれなりにあるし見た目も悪くないのだが、ここぞというときに決められないのと格好つけのくせに私服の趣味がすこぶる悪いので後輩からは「素直に敬う気になれない先輩」という称号をもらっている。
【羽林天軍】中央鎮護のための軍隊。
【景樹/えいじゅ】黄烏(博陸候)だった人物。先代の真の金烏だった那律彦が消息不明になったとき一緒についていき景樹のみ戻ってきた。裏切って見捨ててきたとも考えられないではないがどんな人物だったのかは不明。のちに黄烏にまで登り詰めた。南家出身でここから南家の繁栄が続く。
【英雄】「玉依姫」で、山神と大猿を倒してやると言う謎の少年。
【オオキミ】→大猿
【大猿】猿のリーダー? 山神につかえているのは八咫烏と同様。人間の言葉を解する。女性だった。
【大紫の御前】現在の王さまの正室。自分の子である長束が奈月彦に追い落とされ「前日嗣の御子」となったのでおもろないらしいし、心は今だ南家の人って感じ。声優当てるなら三石琴乃さんあたりがおもろそうな気がする。
【珂杖/かじょう】勁草院の学生たちに預けられる竹刀。学生証みたいなものでもあってこれを紛失したら退学となる。
【葛野志帆/かどの・しほ】→志帆
【華信】勁草院の実技を担当する厳しい教官。
【一巳/かずみ】白珠のとこで庭師をしていた。登場は少ないけど声優当てるなら中村悠一さん。まあ「劣等生」つながりで白珠に合わせてみました。実際にアニメ化するならもっと相応しい役があるでしょう。
【神】十分に祀られなければ祟るのが本質。巫女が荒ぶる神をなだめる。《この山の神は、名前によってラベリングされた容れ物を乗り換えて生き続ける、記憶を持った一つの自我だ》「玉依姫」p.213
【迦亮/かりょう】頼斗の勁草院時代の後輩。頼斗の方は目をかけていたが迦亮の方は恵まれ過ぎている頼斗をやっかんでいた。
【北山雪哉】たぶんあの雪哉。人間界に留学していたときに名乗っていた名前。
【金烏】すべてをクリアしてくれる存在。金烏が誕生したときは世が乱れるとも言われているが、世が乱れそうになったときそれを正すために金烏が登場するという認識のほうが正しいそうだ。真の金烏が不在の間政治を執り行うのが金烏代、神事を執り行うのが白烏。現在、奈月彦が真の金烏と言われている。
【禁門】宮中にあり真の金烏が誕生したら開き死んだら閉じられる門。その向こうには神域があるとされているが異界ということになるのだろうか。
【空棺/くうかん】詳しくはネタバレの危険もあるので書かないが金烏の存在にかかわるものとだけ。
【クマ】地下街に住むややぽっちゃりした少年。食事や水に関する責任者。
【勁草院】「空棺の烏」の主舞台。いわば王の近衛兵を育てる学校。とても厳しく卒業も大変。初年度の学生を「とうじ」、二年目を「草牙」、三年目の最上級生を「貞木」と呼ぶ。三年間で「風試」「霜試」「嵐試」の三つの試験に合格せねばならない。「六芸四術二学」を学ぶ。礼楽、弓射、御法、書画、算法が五科目で六芸。兵術、剣術、体術、器術が四術。医薬、明法が二学。
【黄烏】博陸候とも呼ぶ。朝廷における最高の称号。常にいるわけではなく宗主の統治に不安があるときなどに政治を行う。常に、歴史に名を残すほどの大官。
【幸福】《誰もが幸せな世界の実在を主張する者がいるならば、それは現実から目を逸らしているか、そう装わざるを得ないかのどちらかだ》楽園の烏p.236
【鴻臚館/こうろかん】外からの客をもてなす場。はじめが最初に連れてこられた施設。竜宮城のようなイメージ。日本でも福岡とかにそんな名前のところがあったっけ。
【小猿】友好的かもしれない猿。
【朔王】地下街の王。表の世界から逃げ出した者たちのスラムを初めて統一しある程度の秩序をもたらした傑物。伝説の大親分。「自分を救ってくれる法は上にはなかった。だから自分で自分を救う法を作った。ただそれだけのことだ」楽園の烏p.218。「俺ァ、自分の思い通りになる世界が欲しかったからここを作っただけだ」「死人の理想に縋ったって、いいことなんざ一つもありゃしねえよ。万事、あいつらの好きにすりゃあいい」楽園の烏p.219。トビが朔王の二代後のトップ。
【猿】八咫烏の敵とされている。洞窟から出てきて烏を殺し食らう。そうでない猿もいるとのことだが? 人界と八咫烏の世界の間にいるような感じもある。いったいどういう位置づけの存在であるのか不明。人型になることも可能。
【彩香/さやか】志帆の伯父の娘。
【三治/さんじ】地下街に住む五十過ぎくらいの右足が義足の男で実質的に地下街を取り仕切っている。
【山内村/さんだいむら】山内祭が行われ志帆はそれを見にきた。龍ヶ沼のほとりにあり、龍ヶ沼は龍が住むと言われている。また、龍は本来そばの荒山(あれやま)の山神でもあるとされている。和洋の豪邸が数多くある。
【志帆/しほ】葛野志帆(かどの・しほ)。人の世界の少女。大沼口に行くつもりで大沼淵に行ってしまった。伯父は「山内村(さんだいむら)」に暮らしている。あるときいきなり山神への人身御供にされた。嫌がり嘆き悲しんでいたが、実は相当タフな精神力を持っていたようだ。祖母の久乃によると《志帆はただのお人好しではない。度を越した、異常なまでのお人好しなのだ。》「玉依姫」p.180
【修一】志帆の伯父。亡くなった母の兄だが没交渉だった。母(志帆の祖母)とは互いに嫌いあっているようだ。
【修吾】志帆の伯父の息子。
【潤天】→谷村潤(たにむら・まさる)
【重蔵/じゅうぞう】元親分衆に仕えていた破落戸の一人。地下街を自分たちの手に取り戻したいと考えているようだ。
【白珠/しらたま】北家三の姫。日嗣の御子の嫁候補の一人。冬殿に住まう。光沢のある長い黒髪に信じられないほど白い肌。恐ろしいまでに選ばれることに執着している。おっとりしているあせびにあきれた。イメージカラーは白。声優当てるなら早見沙織さん。このキャラは多数決取ったらこの声優さんになりそう。
【神祇大副/じんぎたいふ】ここ数年体調を崩している白烏の代理になっている。
【翠寛】山内衆で今最も用兵に優れている細くて神経質そうな男。勁草院での最初の「兵術」の演習で雪哉を圧倒した。
【朱雀門】山内における唯一の貿易拠点で外界と通じている。大天狗と交渉できる。
【すみ】最初の章に登場した子どもの頃の日嗣の御子と思われる人物の友人。「澄尾」という日嗣の御子の側近かと思われたが読み進めてみるとどうも違う人物の感じ。
【澄尾】奈月彦専属の護衛。
【西家】現在の王さまの側室の出身家。職人の西。
【清賢】勁草院で座学系を担当する教官。隻腕。礼楽では近衛の任は解かれているが生徒に力の使い方を教える。
【雪斎/せつさい】雪哉(たぶん)が第二部で名乗っている名前。
【タカ】地下街に住む鼻が低く前歯の欠け���少年。怪我や病気に関する責任者。
【谷村潤/たにむら・まさる】龍ヶ沼のほとりに別荘を持っている男。正体は大天狗の潤天。
【玉依姫】乳母として山神を育てる女。元々は産んで育てるまでが任務だったようだ。今の山神を産んだ玉依姫は裏切って喰われたという話。新たに選ばれたのが志帆。有名な「玉依姫」としては神武天皇の母の玉依姫尊、大物主神(おおものぬしのかみ)の妻の活玉依姫、賀茂別雷神(かもわけいかずちのかみ)の母の賀茂の玉依姫などがある。
【千早】雪哉と勁草院で同期の中ではとても強い。クールで他者とまじわらないタイプだがだんだん雪哉たちにほだされてゆく。第二部では雪哉とは袂を分かったみたいで用心棒稼業。
【地下街】かつてアウトローたちが逃げ込んでいた貧民街、暗黒街だったが雪哉の苛烈な取り締まりによって崩壊。現在は中央の救済措置から取りこぼされた者たちが暮らしている。蟻の巣のような構造をしている。
【椿】→山神
【テルヤ】猿の暗殺者。
【転身】人から烏に、烏から人に変身すること。変身ではなく転身。日が暮れると転身能力がなくなるのでそのとき人なら翌朝まで人、烏なら翌朝まで烏でいるしかなくなってしまう。ただし真の金烏だけは夜でも転身可能。また、三本目の脚を切り落とされると生涯人に戻れなくなり「斬足」という死刑、山内追放の次に重い刑罰もある。
【東家】あせびの父は南と西のどちらにもつかないつもりだったようだが自然に南についたような形になった。ただ、東家は娘を日嗣の御子の嫁にし権力を得ようとはハナからしていなさそうな余裕がある。楽人の東。
【トビ】伝説の大親分である朔王の後を継ぎ地下街を統べる存在。子どもの頃の雪哉に似ているところがあるので第二部の主人公格になりそうな気もする。第二部開始時点ではまだ少年。
【撫子】南家の姫。
【長束/なづか】奈月彦の実兄。性格、能力ともに秀でており次の金烏代になる予定だったが真の金烏である奈月彦が現れたのでそれはかなわなくなった。彼を中心に宗家のお家騒動が起こりそうな雰囲気もあるが当人は弟を立てようとしている。声優当てるなら端正な声が欲しいので山寺宏一さんあたりかな?
【奈月彦】現在の金烏。宗家の次男。「若宮」とも「日嗣の御子」とも呼ばれる。うつけの青瓢箪とか言う人もいる。飄々としつつクールなリアリストでもあるという感じで登場したがだんだん優しい人物になっていってるような気がする。人間の言葉を解する。声優当てるなら福山潤さんかなあ。宮野真守さんあたりも考えたのだけど。
【那律彦】先代の金烏。現在の金烏代の四代前の宗主。禁門の向こうに行き消息不明となった。死んだとされているがどうかはわからない。猿を操っている敵だと考えることもできないではないが? さすがにそれでは救いがないか。
【南家】現在の正室である大紫の御前の出身家。天狗との交易権を独占するなど特権をほしいままにしている。商人の南。
【白烏】神官の長。奈月彦を金烏と認めたが後に判断を保留に変更。
【博陸候/はくりくこう】はじめを接待した八咫烏。どうやら第二部における雪哉の役職というか地位のようなものらしい。黄烏のこと。
【はじめ】安原はじめ。人間��第二部の最初に出てきた人物。主人公になるか? レトロな雰囲気の「たばこ屋 カネイ」の主。トシばあちゃんが店をたたもうとしていたのを引き取った。だが、大富豪の一族の遺産で食いつないでいるナマケモノ。今回は山を相続したらしい。その山はあの山なのか? 「なんというか、もうちっとこう、俺が楽しくなるようなニュアンスで誘ってくれ」p.23。ものごとに動じずなかなか一筋縄ではいかない大物感がある(実際の立場とかではなく)。少年の頃の雪哉に近いタイプかな。
【浜木綿】南家一の姫。日嗣の御子の嫁候補の一人。夏殿に住まう。気が強そう。冷静でけっこうフランクで蓮っ葉な物言いをする。権力闘争に積極的(少なくともそう見せようとしている)。背が高くすらりとした肢体で豊満。イメージカラーは水の青。声優当てるなら沢城みゆきさん。
【原】烏天狗。潤天に仕えている。
【治真/はるま】勁草院で雪哉の二級下の青年。雪哉を尊敬している。第二部では黄烏である雪哉の補佐、羽記の筆頭。
【久乃/ひさの】志帆の祖母。
【日嗣の御子】→奈月彦
【藤波】内親王。奈月彦の実妹。「烏に単は似合わない」では十二歳を越えたばかり。あせびとは親しく「おねえさま」と呼ぶ。
【鬼灯祭】花街の祭。花街に慣れているはずの明留ですら見惚れるほど幻想的で美しい。
【北家】西家についた。最大武力を持つ。武人の北。雪哉は北家のトップ継承権第四位。
【真赭の薄/ますほのすすき】西家一の姫。日嗣の御子の嫁候補の間秋殿に住まう。色っぽくて別格に美しいが自分の美貌を鼻にかけているところもある。赤い髪。浜木綿によると男たらしの家。独善的で高慢で強烈で他者を疲れさせてしまうタイプ。現在の日嗣の御子と藤波は西家出身の側室が生んだ子なので縁戚関係がある。プライドが高く駄々っ子的なとこはあるが悪人ではない。権力闘争ではなく恋のために嫁候補として参戦。イメージカラーは赤。声優を当てるなら悠木碧さん。とりあえず第一印象で。後に成長した姿を見せる。《これは「何がわたくしに出来るか」ではなく「わたくしが何をするか」という問題ですもの》「弥栄の烏」p.183
【ミツ】地下街に住む気の強そうな少女。住むとこ全般の責任者。
【明鏡院】中央への伝手のない者が地方行政への不満等を訴えることができる場所。貧民の救済、路銀のない参拝者に宿坊を貸す、地下街から逃亡してきた無法者を引き渡したりもする。第二部の時点で院主は長束。
【モモ】一度人間界に逃げ帰った志帆が連れてきた仔犬。人懐っこくて山神にも猿にも近寄っていくが猿は犬が苦手のようだ。ここに出てくる猿は昔話の狒々なのかもしれない。
【貰い煙草】ヘビースモーカーと言えるはじめだが、本当に好むのは貰い煙草。
【安原作助/やすはら・さくすけ】はじめの父。失踪した実業家。一代で巨万の富を築き「経済界のぬらりひょん」とまで呼ばれた。旅好きではじめを養子にしたのは旅の道連れとしてだったようでさんざん引っ張り回された。
【安原はじめ】→はじめ
【山神】山内村で祀られている神。数十年に一度のスパンで肉体を乗り換える必要がありそのときは赤ん坊から育ってゆく。先代の玉依姫が育児拒否をしたので育つことができず新たな人身御供として志帆が選ばれた。後に志帆は山神のことを自分が一番好きな花である「椿」と呼ぶようになった。
【山内衆】羽林天軍とは異なり宗家一族を護るための軍。いわば王の近衛隊。権限も大きい。勁草院で育成する。
【山の意志】山神のいる山では山神を育成するためのシステムが成立している。それによりそこにいる者たちのありようや意識を変えてしまうこともある。
【結/ゆい】千早の妹。琵琶と唄をやっていて花街の鬼灯祭に駆り出された。目が見えない。
【幽霊】自称「幽霊」の不穏な空気をまとう絶世の美女。はじめを誘いだし山中に送り込んだ。八咫烏に恨みがあるようだが猿関係か山神関係か? あるいは烏の不満分子関係か?
【雪雉/ゆきち】雪哉の腹違いの弟。「弥栄の烏」のとき勁草院に入ろうとしていた。
【雪哉】第一部全編通しての主人公とも言えそう。北家氷郷の郷長雪正の、ぼんくらとして有名な次男雪哉は心ならずも、うつけとして有名な日嗣の御子(金烏)である奈月彦の側仕えとして朝廷に入ることになってしまった。そっから彼の苦労が始まる。実は北家のトップ継承権の第四位に位置するけっこうな御曹司。勁草院に入ってから他者に何かを教えるのが信じられないほど下手だったとわかりショックを受けた。どうやら天才ゆえに自分の理解できることと他者の理解できることの差異がよくわかっていないようだ。当人以外からはけっこう胡散臭く見える。特に勁草院に入ってからはオタオタするところのまったくないふてぶてしさが目につく。第二部では長束いわく「必要性の奴隷」。声優当てるなら普通に考えたら梶裕貴さんかな? 昔なら山口勝平さんで決まりって感じやったけど。
【裕美子】志帆の母。
【頼斗/よりと】北小路頼斗(きたのこうじ・よりと)。山内におけるはじめの案内役に命じられた。人間界への留学経験者らしい。家柄もいい、頭もいい、腕も立ち、顔もいいと全てを持っている青年だが恵まれ過ぎてあまり柔軟ではない。
【楽園】はじめが山内見物しているとき折に触れて人々に聞く言葉が「あんたらにとって、ここは楽園か?」。そうして判断の材料にしているのだろう。
【龍ヶ沼】大沼とも呼ばれているようだ。
【路近】おさらく八咫烏最強戦士。一人で猿の集団に勝てるだろう。知性派でもありあらゆることを独特な視点で見通し現実的な方法を取ることができるタイプ。長束の護衛であり忠誠を誓っているがコントロールの難しい男であり長束が思うような方向性になるかどうかはわからない。敵に回すとこれほど恐ろしい相手もいないだろうし味方につけることができたら頼りになるだろう。いずれにせよ大駒なのでその存在がキーになりうる。「ろこん」とも「みちちか」とも呼ぶようだ。声優当てるなら普通は大塚明夫さんあたりかな。あるいは「キングダム」の王騎っぽい位置付けでもあるので小山力也さんとか。
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すごかった。分からないことだらけだけれと、最後の方の怒濤の勢いがこのシリーズの面白さだと思う。早く続きが読みたい。
2021/4/6
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八咫烏シリーズ第二部1作目。
養父から山を相続された彼は、幽霊に導かれて来た。そこは、
八咫烏と猿との大戦から20年が経過した、山内の地だった。
第一章 逃避行 第二章 異界 第三章 貴族
第四章 地下街 第五章 慈悲 終章 置き土産
第二部1作目は、不穏な雰囲気で包まれている。
八咫烏が住まう山内の地・・・ここは、本当に楽園なのか?
20年の年月の間に何が起きていたのか?
第二部のオープニングといった様相で、
東京から幽霊に導かれて来た安原はじめが、キーパーソン。
黄烏として君臨し、山内を守る雪斎の姿は、老獪かつ冷酷。
彼に心酔し、安原はじめと行動を共にする頼斗は、
千早やトビたちとの出会い、巻き起こる事件によって、
疑念と葛藤を心に抱くようになります。
だが、物語は始まったばかり。
長束も登場するけど、朝廷や貴族、雪斎の元の仲間たちの
現在の状況は不明。何よりも、金烏が分からない。
代替わりして幼い金烏に・・・これはいったい?
もちろん、幽霊の正体も気になるところです。
次作は山内の外の人間世界が中心となるのかな?
もしかしたら、この1作目のアナザーストーリーになるかな?
20年の年月にあったこと、雪斎の凄まじい変容の理由を、
解き明かしてほしいです。・・・これは本当の雪斎なのかなぁ。
そして、安原はじめがどう行動するのか?
実はとんでもなく頭が切れる人物で、ビックリ。
彼の義父の行方も、気になるところ。
彼と共に山内の外に出た、頼斗の成長にも期待したいです。
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ついに山内と現実人が繋がるか、と思いきや、やっぱり、まだ山内の話。
ここから第2部が、どう展開していくのか、期待させるには十分な一作目になっている。
このシリーズのことだから、きっと最後はひっくり変えるのだろうと予想しながらも、ついに、雪哉も変わってしまったのか?と思わせられた。
ぞっとさせる描写がよかった。