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地域金融について
2020/11/25 16:49
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投稿者:Turnbull - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズで最後まで読んだ。
地域密着を指向するのは良いのだが、それは金融機関のダウンサイジングを指向することになるのではないかと考えられたのと、銀行員がどこまで業務範囲としてできるサービスなのか疑問であった。
結局、地方に行くほど既にかなり過疎化しており、ごく僅かな産業に寄りかかっているので、金融機関ができる範囲は限られているのはないかと思われる。
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今回も地域金融機関の問題について鋭い視点で解説があり、とても面白い。仕事で関わりのあった沖縄の地銀2行が登場し、特に沖縄銀行の方には大変お世話になったので、感慨深い。また、沖縄銀行の方と仕事をさせて頂きたいものです。。
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時代錯誤な営業ノルマを強要してきたから。
やりがいも未来も感じない。
給料が下がっても地域に貢献したいと自分の志を捨ててまで銀行員であり続けようとは思わない。
若手の未来を奪った結果招いた大量離職は経営能力の低さ。
私は、元銀行員です。辞めた理由は、上記に書いてあることとこの本に書いてある通りです。
預金をできるだけ集め、担保を取って事業性も理解できず、貸し出しをできるだけ増やすという旧態依然の銀行モデルのまま脱却できない銀行では本当にダメだと思います。
預金と貸出は地域や事業者の課題解決のための手段と思い金融機関の人間は働いてほしいと思います。しかし、現実は難しいですよね。金融機関も利益あげないといけませんから。
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捨てられる銀行4 消えた銀行員 地域金融変革運動体
著:橋本卓典
不良債権処理があったにせよ、或いは金融行政がそれを迫ったにせよ、結果的にリスクを取ることこそ本分である銀行が企業のリスクから逃げ続けてきた。そうした銀行を企業が次第に見限り、自力(自己資本の蓄積)でリスクに立ち向かわざるを得なくなった。これが日本経済の長期停滞の原因である。この20年間でリスクをとる銀行、銀行員は消えたのである。
本書の構成は以下の6章から成っている。
①「計測できない世界」から「ネットワーク集合知」へ
②地域金融変革運動体
③「新常態」の金融
④感染する知性
⑤ネットワーク集合知
⑥つながりすぎた社会
「リアル半沢直樹」を感じることができる本書。
本作においても、「リアル半沢直樹」「リアル半沢直子(仮)」がたくさん紹介されている。著者による歯に衣着せない、忖度のない金融に向けてのメッセージは多くの関係者の心を動かす。
それは、地道かつ詳細にわたる調査や事実の積み上げからなる、
起こってきた、起こっている、起こるであろうというような精度の高い真実と本質に構成されているからである。
他人事のように本作を読むのではなく、自分の至らない点を本書から汲み取り、気づき、行動に移すことが問題を解決する第一歩となる。
本書で取り上げられている「ネットワーク集合知」は当たり前であるが、個人のつながりである。個人あってこその集合知。同じ能力ではなく、違う能力・違う人脈・違う考えが重なりあり、未来を創る。
誰も捨てられたくはない。誰も消えたくない。競争原理が働く世の中では自分だけ捨てられないように動くことについてはやむなしの点はあるものの、一歩進み、一歩踏み込み、皆が捨てられない。捨てたくないと思われるような理想に近づければと思う。
自分が出来ることは「個」では難しいものの、属する「組織」を超えて、輝ける「集合知」を探すことで貢献することにさらに注力したい。いや、注力する。
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徹底的にパクると、逆の発想がイノベーションを生む
心理的安全性を部下に与える
KPIは時代遅れ、これからはOKRオブジェクティブズアンドキーリザルト(目標と主要結果の管理指標)
信用金庫は地域事業者と交渉相手になってはならない、相談相手にならないといけない
少年よ、大志を抱け、未来を変える行動に踏み出すべきだ
銀行員をやっているだけでは、本当の意味で地域の役には立てない
銀行が輝きを失っているのは、エリート意識という要塞に立て籠もり、外界の環境変化からひたすら身を守ろうとしているから
銀行員必読。
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著者自身の思いが強すぎて、とうとう取材対象と一体化してる。こうなってくると、著者自身が何故そこまで地方金融、地方の企業再生に思い入れがあるのか書いて欲しいかも知れない。
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金融に携わるものとして現状打破の学びを得ることができる本。
知らないうちに自分と組織の殻に閉じこもっていたが、外の利害ないネットワーク、いわば部活のような形でま色んな業種の人と交わり、学ぶ機会を増やすことが大事と知らされた。ツイッターも始めて、著名人の発信を読むようにした。
金融機関の癌は金融検査マニュアルということもわかったが、染み付いているのでなかなか離れない。しかし本分はお客さんのこと事業を理解して、そこに役立つ提案から資金需要を創出し、融資することだと理解した。
そのためには、事業を自分が、よく学ぶこと、外部出向の機会、外部からの人材を取り入れるなど、お客さんの事業を正しくみる姿勢が実に大事とわかった。
終章に地方創生カレッジの紹介がされていたのでそちらを覗いてみたいと思う。
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地域金融機関がいかに生き残るのか具体的な地域企業を支えてきた担い手が紹介されている。
地銀は大企業はメガバンクに取られ、地域企業は従来から支えてきた信金・信組に取られている。生き残りの道は広域化してメガバンクやネット銀のようになるか、コミュニティ化して信金のようになるか。大手行以外はコミュニティ化するしかないと思うけど、それを実践する人の行動たるやまさにバンカーという感じ。
これからのバンカー像を示していると思う。