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登場人物が少しずつ被さる5つの短編。
どうも乗れませんでした。
元々ホラーには興味が無い私がしばしば恒川さんのノスタルジック・ホラーに手を出すのは、どこか懐かしく美しいノスタルジック要素の為。この作品は私の好きなそういった要素が少なく、ホラーまたは(同じく私があまり手を出さない)サスペンス色が強く、どうにも乗り切れず。。。。
出来が悪いとは思いませんが、個人的嗜好に沿わず・・・・。
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死体や絵がが喋りだすのも怖いけど、知らないうちに家に他人が入って物を移動させるのも怖い。怪異なのか幻覚なのか人がやってることなのかの曖昧加減が好み。
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めちゃくちゃホラーなのかとちょっと身構えて読んだけど、ホラーとはまた違う怖さがどのお話にもあった。
どれも、本当に起こっていることのようで…でも、ちらっと一馬と咲さんが再登場したときにほわっとしてしまった。
真夜中の秘密は1番すっと読めた。希亜さんが、したことは許されることじゃないけども…どうか幸せに…アキちゃんもあかりさんもみんな幸せに生きていけますよぉにと心から願ってしまう。
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短編 微ホラー集。後味はあまり残らず読後感は薄ら爽やか。後味が残らないのであまり好みではない。
「やがて夕暮れが夜に」で、殺人事件の加害者一家に長年つきまい命を狙う得体の知れない悪意の存在が怖かった。犯人が誰かは最後まで分からない。そもそも重要でもない。SNSで正義を言い訳に他人を全力で叩く大衆の様が頭に浮かんだ。
「さまよえる絵描きが森へ」もよかった。もう昔の事件で被害者遺族もとっくに乗り越えた。なのに加害者は一人で、事件直後からの鮮烈な後悔の数年間を何周もループする無限地獄…そう想像したら恐ろしくなった。
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全五篇の短編集。
後を引くような怖さかと思ったが、どれもそれほどの怖さは感じなかった。
それは、それぞれに語られる内容がある種の告白であって、何某の罪の意識があるが故に理由づけできるからだろうか。
こうゆう原因だから仕方ないと思えてくるのであろうか。
すっきりとはしないが、引きずるような怨念めいたものは感じなかった。
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恒川さんの作品は、厳格なルールを持つ、幻想的な怪異の中に、ふいに人間の生々しい悪意を差し込んでギョッとさせてくるのが特徴だと思っているのだけど、本書は人間パート多めだった。
怪異というより人間の方が不気味だと感じさせるのは今まで通りとして、より直接的にそれを表現している。
個人的にはもう少し異界要素強めで切ない作品のが好みだけど、これはこれで禍々しい怖さがあった。
『ずっと昔から、あなたと二人で』『やがて夕暮れが夜に』が心に残った。
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異形が出てくるよりは、人間の闇、と、いつもの通り何故か切なくて不思議な爽やか。
もちろん不穏の方が大きいのだけど、たぶん、キャラたちの人生が死で終わらずに続くからだろうな。希望に満ち満ちてはいないだろうけど、強さはある。
あれ、でもこれホラー小説だから読み方として間違ってる?読書は自由だよね。
「ずっと昔、あなたと二人で」がいちばん好きでした。
辛くても傷があっても、なかなか死ねないものだし、なんかなあ…それが悲しいことなのか尊いのか分からなくなる。
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短編が5つ.アキとおばあちゃん 大比丘尼の珍道中にケンちゃんが絡む表題作が面白かった.多くの人に支えられたアキの生き方にわずかながらの希望が見出せるの良かった.どの話も人の存在と社会との関わりが、様々な視点から捉えられており、このような環境に生きている人もいるのだなと感じた.
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「ずっと昔、あなたと二人で」「母の肖像」「やがて夕暮れが夜に」
「さまよえる絵描きが、森へ」「真夜中の秘密」
5話収録の短編集で、それぞれが緩くリンクしている。
装丁とタイトルから連想していた雰囲気と内容がぴたりマッチし、文中からは絶えず禍々しい気配を感じる。
生者なのか死者なのか、はたまた異形の者なのか、 捉えどころのない者達に背筋が薄らと寒くなる。
ホラーサスペンス風味ではあるけれど、派手な展開はなく、粛々と語られているからこその薄気味悪さを感じた。
小池真理子さんの「異形のものたち」を彷彿とさせる幻想怪奇小説。
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本作がホラーなのかどうかと問われると首を傾げたくなるが、決して明るい話ではない。
それぞれ生きる事に理由を抱える者たちの真夜中のような暗き短編集。抜群の出来栄え、とは言えないがそれなりに読ませる短編集だった。
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はじめて読んだ作家さん。
がっつりホラーかと思って覚悟して読み始めたら、そんなにホラーっぽくなかったけど、読みやすくて余韻もあってよかった。
他の作品も読んでみよう。
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【収録作品】ずっと昔、あなたと二人で/母の肖像/やがて夕暮れが夜に/さまよえる絵描きが、森へ/真夜中の秘密
少し幻想的な雰囲気もある、現代奇譚のような連作。「いなくなった誰かを探す」や「自分がどこかからいなくなる」ことがテーマ。
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昔読んだはずなのに内容が全く思い出せず再読。二度読んでもあまり記憶には残らないだろうなというものだった。
黄泉の国に続く列車と理不尽に命を奪われた少年、喋り出す死体、集団の中に潜む心の闇を集めたような得体の知れない存在。
恒川ワールドという感じだし、夜中に空を見てたら急な不安に襲われるみたいなこの方の作り出す雰囲気が好きだけど他の作品と比べて特出して良いかと聞かれたら普通だった。
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面白かった。
ちょっと気持ち悪いところが素晴らしい。
リンクしてて、前の話を読み返したり。
人って簡単にどうとでもなるもんだな、1回、転げるとどんどん転がるな、と思った。