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みんなのレビュー468件

みんなの評価4.3

評価内訳

463 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

昭和から21世紀に向かう間

2024/01/08 23:44

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:りら - この投稿者のレビュー一覧を見る

ちょうど第一話の高校三年生と同時代を生きてきたので、各時代を思い出しながら読む。
そうだな、この頃は男子は甘やかされ、女子は大学なんて、ましてや浪人なんて、という時代だった。
パン屋を手伝いながら早稲田受かるって、当時は第二次ベビーブームのはしりで、ものすごい数の受験生がいたんですけど、どんだけ賢いんですか…。
はともかくとして、どっちも言えない、淡い感じがそういう時代だなと思う。

F1を通じて接点がほぼなかった二人がアツい三日間を過ごす。
家から自転車で鈴鹿に行くという発想がまずウケる。
男子あるある、なのかもしれないけれど、こういう時間を共にできるって貴重だ。

そして、平成七年と言えば、震災と地下鉄の事件は話は外せない。
震災を経験しているため、これを描いた作品を読むと、当時を思い出さずにはいられない。
ご自身が被災していなくても相当の取材をして、人の気持ちまで汲み取って書いているのか、記録を読んで想像を膨らませて書いているのか、被災したからこそ色々な思いを載せているのか、考えてしまう。
家族でありながら、自分達の生活は守りたい。
知っている人が誰もいないところで、家族に迷惑をかけられないと自分の中にためていく。
そういう積み重ねが徐々に壊していく何か…。
今も震災はあり、建物などは再築しても人の生活は絶対に元には戻らないのだということは辛い現実ではあるが、寄り添っていきたい。
奈津子の選択は尊い。

スカーレットの話はキツかった。
詩乃ちゃん。。。
細かい事情は知らないが、なんとか力になりたい鷲尾くん。
今の彼にできる精一杯を向けてくれた、そのことが詩乃ちゃんの支えになったのは間違いない。

中原くん、見えない早瀬に振り回される。
が、一瞬を切り取ることができることの価値を先生とおじいちゃんに気付かされ、一皮剥けたね。
だけど、並べて描けば、自分にはまだ足りないものがあることに気づく。
何だか切ない。

最後の100周年エピソードは素敵すぎる。
これまでの登場人物が出てくる。
彼らそれぞれの時代に経験したことを通じて生きている、それが素敵。
その時代をただ見守ってきたのはコーシロー。
みんなが見守ってきたつもりだけど、迎え送ってきたのはコーシローだな。
そして、ついに早瀬と塩見をつないだね!

思うように描けるかどうか不安になっても、昨日より今日、今日より明日。
佳いものになると信じて描くしかない。
いつだってそうやって描いてきたよ。

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紙の本

読みなよ!

2021/02/26 05:35

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る

思わず伝えたくなる、君もこの本の中で18歳の高校生になってみなよ!
本気で楽しい
本気で悲しい
辛い、熱い、不安だ、希望だ。
あの頃に感じた季節が蘇っていい時間だった。

他のレビューに伊吹さんの高校の実話と書かれていますが、そうだったらうらやましい。
鈴鹿山脈、伊勢湾、知多半島など心に残る永遠に変わらない風景だと伝わってくる。
人にはいつまでも忘れない風景があるよね。
そんな風景を思い出すたびに、懐かしさや、楽しかったことや、恥ずかしかったことなどを思い出して心が穏やかになる。
「コーシロー」は皆んなの心を永遠にする存在だったんだね。

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紙の本

懐かしくいじらしい時代

2021/02/18 03:59

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

三重の進学校に迷い込んだ仔犬が、三つの元号を跨ぎ瑞々しい記憶を繋いでいくかけがえのない青春の道草物語。短く貴い高三の僅かな回り道の瞬間にスポットを当てた連作短編集。甘酸っぱく切ない恋愛、見通しが利かない進路、近すぎて遠い身内、漠然と不安を掻き立てる描写が鮮やかで眩い。いつの時代も寄り添う優しい傍観犬コーシローの愛らしさと、知らない時代の追体験に心踊る温かな世界

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2020/12/11 21:37

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2022/08/18 00:01

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2020/12/28 10:44

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2020/12/24 12:54

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2020/10/15 20:40

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2020/10/17 01:00

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2021/07/02 15:01

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2020/11/07 23:45

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2021/09/24 09:58

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2020/10/31 16:46

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2020/11/24 22:24

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2020/12/15 16:09

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