紙の本
ご苦労さま
2020/10/04 20:22
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マー君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
元N響首席オーボエ奏者、茂木大輔氏の30年以上に渡るオーケストラ生活で出会った指揮者の備忘録。話のいくつかは氏のオーケストラは素敵だ等にも書かれているが、こうして改めて読むと30年以上ご苦労様としか言いようがない。
紙の本
指揮者の事が知りたくて
2021/01/15 23:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るい - この投稿者のレビュー一覧を見る
偶々、図書館で目にして、好きな指揮者の方の事が書いてあるかなと思い、手に取りました。リピートをカットされる理由に指揮者とオケの確執がある場合もあることに驚き、著名な指揮者の方が音楽を共に作る方との関係での気になさる事など、身近に感じられる事もありました。
音楽にも匂いという言葉で表現される事があるとわかる文章も印象に残りました。昔の役者の匂い、匂いは芸のことと演劇、落語でも使われていますが、芸術には、分野を超えて、共通点があると感じました。又、茂木大輔さんの本を読みたいと思いました。
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本当に面白かった!茂木さんは、色々な指揮者やオケ(N響)に頼りにされていたオーボエ奏者だったのだろうと思ったし、茂木さんもこの本は特に書きたかった部分もあったようだと思った。しかも、誰も悪くは描かれていなくて茂木さんの性格の良さが窺える。
自分は多分クラオタ(クラシック音楽オタク)なので、読みながら「この指揮者は聴いたかなぁ?」とか「この指揮者のサントリー公演は覚えてる!面白かった!!」等と思いだしながら読めたが、N響や読響を何回か聴いた方やこれから聴こうという方はクラシック音楽のコンサートは、このようにして作られている、またこういったものだという良い本になっていると思う。
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著者は元N響オーボエ奏者。N響に登場した多くの指揮者の印象を書き記しているが、一人あたり長くても4頁程度なので物足りない。
60年代にウィーン交響楽団とともに来日したハインツ・ワルベルクがアンコールで聞かせてくれた「レモンの花咲く頃」で、ホール全体が一気にウィーンの雰囲気(当時はまだ行ったことがなかったけど)になったのが強烈に印象に残っていて、90年代にN響を振っていたこと、著者が高く評価していることが妙に嬉しかった。
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聴く側では知り得ない、指揮者の個性、技量…。1990年から2019年に定年退職するまでの29年間、NHK交響楽団(N響)の首席オーボエ奏者として演奏した著者が、共演した名指揮者たちとの思い出を綴る。
仙台フィルでも誰か書いてくれないかなぁ(笑)。
ひとりじゃなくて複数人でヴェロさんについて書くとか・・・。
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マエストロを内側からみた本。本人が指揮者のため、踏み込み不足は否めない。でも素敵な人たちである。クラシックを聴きたくなる。
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私自身がN響ファンでも指揮者ヲタクでもないので、読んでフーン程度なのだが文章としては良く書けている。ただ著者は奏者から指揮者に転向してしまったので師弟関係やら忖度やらでハッキリ書けない部分もあるのではないか。最も賛同したのは似非古楽な指揮者ノータリントンの項。
著者の指揮は知らないが奏者としてのバッハ演奏は資料としてリリンクのカンタータ全集を持っているが私の好みではない。
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「残念な事情で」放送されなかったデュトワの最後の定期、亡くなったときには放送されるのかな、と不謹慎なことを考えてしまうが、レヴァイン死すとも回顧はされず、な状況なので期待薄かなぁ…
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N響の首席オーボエ奏者だった著者のであった指揮者たちの列伝.ご本人もあとがきで書いているが,個人的な交流はすくなく,全体的に演奏や人となりの抽象的な印象の記述が多く薄味.
私は大学時代にN響の定期会員なって演奏会に通い熱心に聞いていた時期がある.その時期と著者のN響でのキャリアの最初の部分が重なり,懐かしく思い出されたこともある.
しかし,また再び,熱心に音楽を耳を傾ける機会は訪れるだろうか.
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茂木氏の交遊録的な雰囲気。知っている指揮者も知らない指揮者も裏話的な要素やお人柄などが面白かった。聴くだけではわからないオーケストラ団員との実際の雰囲気なども読んでいて楽しかった。
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茂木大輔氏は元NHK交響楽団の首席オーボエ奏者だった人。さすがNHK交響楽団だ、錚々たる指揮者たちに客演してもらっている。ソロで吹く場面も多い茂木氏は指揮者にいじられることが多々あったようだが、意外と指揮者と楽団員が会話を交わすことは少なかったようだ。それでもそれぞれの指揮者の個性が伝わって来るエッセイで面白かった。サヴァリッシュ、あの強面の顔の通り、自分の構想通りきっちり指揮する人だったようだ。怒鳴ったりはしなかったようだけど。楽団員に最も愛されたというホルスト・シュタインは実演が聴きかったなあ。シャルル・ヂュトワはバチバチに練習をやりこんだようだ。だからこその名演になったんだねえ。アンドレ・プレヴィン、なかなか楽しそうだ。ロジャー・ノリントンとは上手くいかなかったようだね。NHK交響楽団にはノン・ヴィヴラート奏法は合わないんだよ。というか楽団のプライドが高すぎてやる気がないのかもね。テレビでリハーサルの様子を放送しているのを見たが。ロリン・マゼールはさすがの貫禄。パーヴォ・ヤルヴィは楽団の個性を引き出す指揮者だそうだが、実際にはどんなことをしたんだろう。クラリネットの松本くんが面白かった。