紙の本
何気ない毎日が、全て思い出
2022/04/11 13:25
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投稿者:みえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供の頃、自分が大人になる日が来るなんて、考えられなかった。
親がいつかいなくなってしまうなんて、考えた事もなかった。
だけど、当たり前に時の流れと共に訪れる。
だから、後悔の無いように日々過ごすという考えもあるが、なかなかそう簡単には行かず、結局平凡な毎日を生きる。その中で、一日一日積み重ねた物が、思い出となる。そんな事を、考えさせて頂けました。
ミリさんのお父さんは、かなり面倒なお人だったようですね(笑)
紙の本
永遠のおでかけ
2022/03/09 07:04
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投稿者:yukko - この投稿者のレビュー一覧を見る
益田さんのエッセイは金曜日の朝刊でファンになりました。
自分も父を亡くしてなかなか現実を受け入れられなかった時でしたので
グッと心に沁みました。
文中 益田さんが知人からの喪中はがきを見ながらつぶやく
「わたしのオトーさんだけではなく、誰のオトーさんも死んでしまうのだ。」
という言葉に慰められました。
紙の本
永遠。それはとても尊くて、恐ろしい言葉。
2022/12/24 21:55
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投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「おでかけ」とくっつけるとちょっと身近に感じる。それくらい身近にあるけれど、なかなか考えたくないもの、死。だけど絶対にくる。大切なあの人にもくる。一緒におでかけできないことは、なんとも言葉にできない。ただ悲しいだけじゃなくて、つい思い出し笑いもしたりする。生きていない現実っていうのはある。生きていくことでもある。ミリさんがあまりに自然に伝えてくれる。
紙の本
家族の存在は心強く時に心弱くする
2022/02/24 20:48
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投稿者:atsu - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつもほっこりのんびりな気持ちになるミリさんのエッセイ。
今回はお父様が亡くなられたという内容が軸になっているからか切なく少し寂しい部分もありました。だけどミリさんらしくほっこりさもありました。
お父様がちょっと長いおでかけに出られているようなそんな一冊
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とても個人的な感想だけど
私も父をガンで亡くしました。見つかった時は、緩和治療しか選択肢がなく、そこからはとても急な下り坂を降りていくような日々でした。
読みながら、あぁそうだったなぁとか、ここは少し違うかなとか、思いました。
この本と一緒に、もう一度、父との日々を惜しんだ気持ちになりました、
とても自然で暖かい本でした。
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読んでいくうちに題名の意味に気づき悲しくなりました。
ステキな親子関係 近い将来の自分にも当てはまると思うので親との時間を大切にしないとなと思います
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お父様を亡くされた益田さんが、それからの日々のことや、お父様がいらした日々のことを綴ったエッセイ集。
思い出して鼻の奥がツンとなりそうになると、慌ててそこで思い出すのをやめる、というような記述が所々に見られるように、感傷的な文章ではありません。が、温かくて優しい文面からお父様に対する愛情が読み手にはしっかり伝わって、ほろほろきます。
サラッと読めますが、読みながら「大事に生きよう」とか「気持ちは素直に伝えよう」とか、じんわり思います。
たぶんこれから何度も読む本になりそうです。
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いつか来る別れのために
当たり前にどちらもあると思っていて、私が告げる別れと、私が告げられる別れ。
必ず来るけど、それは今私がしていいことじゃないよな、と思った。ただ死んでいくことで、誰の労力も割かないことなんてないんだよな。
今じゃなくていい。
まだ、先でいい。
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「永遠のおでかけ」って、こういうことだったのか。益田ミリさんが、お父さんの亡くなる前後のことを描いたエッセイだった。(内容も知らず、益田ミリさんというだけで買う)
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父が亡くなったときにわたしが感じていたこと
考えていたこと。
そのほとんどが、この本の中にあった。
父が好きだったものを見たときだけでなく
前触れもなくふと父を思ったときに感じる
父への感謝と悔い。
いままで言葉に表せなかった思いや心の揺れを
ミリさんは、ぴったりの言葉と表現で
代弁してくれた。
あなたもきっとこうだったんじゃない?
そう言われてるような気がした。
大事な人が旅立ってしまったとき。
自分とその場を包み込んでしまう空気や感情は
ほんとうに独特だと思う。
すごく悲しくて、絶望感でいっぱいなのに
泣いていたかと思うと、集まった親戚たちと冗談言って笑ったり。
「あー…こんなときでも笑うんだなぁ」
そんなことを、何度も思ったのを覚えてる。
悲しみとは別のところで日常の感情もあって
あのときは、そういうものがぐちゃぐちゃに混ざったり、離れたりしながら
目の前の現実と変わらず続いている日常をいったりきたりしてたんだって、いまだからわかる。
父との、なにげない日々のやりとり。
自分の命が長くないと悟りながら、最後まで闘うことを諦めなかった父。
その現実を受け止めても、それでも一発逆転を信じたわたしたち。
旅立つ瞬間、そのあとのこと。
そして、いま。
父が旅立ったことで
わたしの中でなにかが確実に変わった。
以前のわたしにはもう戻れない。
でもそれは、悪いことじゃなくて。
この本に出会えてよかった。
ミリさんがこの本を書いてくれてよかった。
いまでも写真立ての中で笑う父に向かって
わんわん泣くことがたまにあるけれど
そんなときは、ミリさんの言葉を思い出そう。
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タイトルと帯を読んで、親しい人の死がテーマだと思った上で読みました。益田さんの作品は、『47都道府県女ひとりで行ってみよう』を読んだことがあります。
その時は「ちょっと私の感覚とは違うかな」と思ったけれど、この作品は同じ経験をしているゆえ、あちこちのフレーズに共感できて一気読みでした。私はまだまだ毎日淋しくて、涙が浮かんでしまうけれど、それでも、想うことはとても大切な時間で、切ないけれど温かな気持ちになれる。
時々読み返したいなと思います。
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2021/03/14 読了。
泣きました。
親に会いたくなりました。あとどれくらい親と一緒の時間を過ごせるんだろう。親はどんな人生だったんだろう。いるのが当たり前だけどいつかそれが当たり前では無くなる。永遠のおでかけに行ってしまうんですね。
親がいてくれる残りの時間、大切にしたいと思います。
悲しみには強弱があった。ピアノの調べのように。私の中で大きくなったり小さくなったり
って言う表現が好きです。
最近祖父を亡くしましたが、おじいちゃんに最後に買ってもらったものってなんだろう、おじいちゃんと最後に話したことってなんだっけ、おじいちゃんと最後に食べたご飯ってなんだっけって、作品の中のことを自分の身に置き換えて考えて電車の中で泣きました。いつかは親が永遠のおでかけに行くことも考えて泣きました。
家族のこと大切にしたいです。
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実はまだタイトルを読んだだけで、中を読む勇気が持てないでいる。
きっといい話なんだろうな、と思いつつもう少しそのままにしておこうと思う。
表紙は書店でも目をひく優しい雰囲気だった。
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うちの父はまだ元気だけど、父を思いながら読んだ。スーと涙が溢れた。ミリさんのように些細なことを覚えて置けるように私もずいぶんご無沙汰に日記を書こうと思った
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2021年5冊目。#読書好きな人と繋がりたい
優しい言葉だけど甘くなくて、ベタベタされない程度に寄り添ってくれる「ちょうどいい」文章。父親の死は当然悲しいのだけれど、あくまで私や母の時間の流れの中で捉えているのが面白い。生きてるんだから甘いものが食べたくなったりするじゃない。そういうありのままが包み隠さず表現されていて、だからこそ父の死という心にぽっかり空いた穴が余計にフォーカスされる。
余談だけど、結構序盤でお父さん亡くなるのは衝撃だったし、役所や銀行での件は共感しかないw
そういえば以前、学生時代の友人とのオンライン飲み会で健康の話題で盛り上がったこと思い出しました。歳取ったかなとも思うが、皆どこかで残り時間を意識してるから、これからどう生きるか生きていくかをそれそれれが考えているようにも感じた。友人はもちろん、親や子どもとの関係を深く深く考えさせられた極上エッセイ。