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WOWOWでドラマ化すると帯に書いてあったので、気になって購入してみました。
近藤史恵さんの小説を読むのは初めてかな?
同じ団地で暮らす友梨、里子、真帆という同級生3人が主な登場人物です。
里子の虐待を見過ごすことしかできなかった友梨が、その罪の意識を深く感じるところから全てが始まります。
罪の意識が次の罪を生む原動力となり、お互いのために罪を犯し合うことで、もはや誰にも制御できなくなっていく。
3人を縛り付けるものは、唯一無二の友情といえたのだろうか、、
この奇妙な関係性に共感はできなかったけれど、読まずにはいられない気持ちになり、一気に読み切ってしまいました。
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推しているグループの子が出演するので読みましたが、平日なのに一気読みしてしまいました。するすると、「友梨」の話に聴き入ってしまいます。
私もニュータウン育ちかつ中学受験した身なので団地の閉塞感やそこから脱したい気持ちに身に覚えがあり、そして、誰しもそうだと思うのですが、勝手に線を引き、勝手に他人を軽蔑し、そして勝手に孤独になる、一連の所作に身に覚えがありすぎてゾッとしました。
「友梨」の話を聴いている最中は、一体どうなっちゃうのだろうとドキドキして手が止まりませんでしたが、最後のオチは、まぁそうかという感じでやや失速(少しベタだなと)。映像でどう表現するのか楽しみです。
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冷静に考えるとあり得ない話だと思いますが、怖しさと緊張感に包まれながら一気に読んでしまいました。今はまだ不思議な読後感の中にいますが、さすが近藤さんだと思います。
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WOWOWドラマ化を知り読んでみた。この著者の作品は「サクリファイス」のシリーズを数冊読んだだけだが、こういうミステリーも書くんだと感心した。同じ団地内で友人?友梨・里子・真帆の30年間の間で起こる三つの代理殺人そしてその数奇な運命、「一度レールから外れてしまうと、もう戻れないんだ」という言葉が重い。しかしあまりにも簡単に人を殺してしまうところはやや違和感を感じたが今までにないサスペンスは面白かった。ところでここで登場する作家、同級生ってまさかアリサってこと?
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私自身は友達と毎日のように行動するというような濃い関わり方が苦手なので、やっぱり距離近すぎるとおかしなことになるな(笑)と小説とはいえゾクっとしました。
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大阪の団地に暮らす同級生3人が罪で罪を償う
なんとなくイヤミスなのかと思ったらそうでもなかった
起きた事件 起こした事件 奪った罪 返す罪
事柄は突破で呆気なく なんだかふわふわしたまま終わってしまった
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終始陰鬱だった。(団地が物語展開の起源となる話は数多く存在するがどれも暗い話が多い。団地とはそういった感情が発生しやすいのか?)
中学時代の友梨の感情描写はリアルだった。友達との関係性も障害をもつ女の子とは踏み込んだ仲にはなれないことも偽りがないと感じた。
真帆の身代わりとなって友梨が男を刺したこともその場の勢い、真帆の身を案じて行動にしたこともストーリーとして有りがちだし、実際にありそうだと思う。
その事件が原因で3人の少女が複雑に絡み合っていくのだが、どうも友梨が不憫としか思えなかった。
里子も真帆も友梨を利用しているようで、友梨はその性格からか従うしかないと第三者(読者)は思ってしまう。最終的にも友梨のみが刑を背負い死に至ることで、3人の拮抗が安定したように思える。
人を1人殺してしまうと、殺人に対しての意識が麻痺してしまうのかは分からないが、気持ちがどうも軽すぎると思った。特に里子と真帆に関しては。
それぞれが庇って殺人を犯さなければこのような負のスパイラルは止められたのかもしれない。友達を思って自主できない、負い目を感じてまた殺人に加担してしまう。これは男ではなく感情を読み取る事に鋭敏な女だからこそ成り立つ物語であると感じた。そして3人は本来人に対して固執しない性格であったが、全員がお互いに依存し依存され囚われてしまったため、ここまでの悲劇が起きてしまったのだと思う。友梨にとって人間関係の壁の内側に存在するのが真帆と里子だけであった事もまた不幸だ。
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また面白い小説に出会ってしまった。
少女の秘密。
秘密の少女たちのはなし。
うーん、面白い。
女子特有の、いやーな感じとか、あー分かるわぁとか、共感もしつつ。
あとこの近藤史恵さんの本を読むの初めてだったんだけど、文章がいくつも自分が思ってるけどうまく言語化できないことを的確に表現していて、好き…ってなりました。
たとえば、夜行バスに乗るシーンの
『夜の中をバスは走っていた。過去に起こった悲しい出来事や、重苦しい記憶もバスの速度に紛れて、夜の中飛び去っていくような気がした。』とかね。
夜行バス、また乗りたいなぁ。って懐かしくなったり。
また違う作品も読みたいなぁ。
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大好きでも読みにくい文体の作家はいます。たとえば森見さんとか京極さんとか。大好きなのにさくさくとは読めない。それに対して、リーダビリティが高いとはこれを言うのだなと思ったのが本作。行き帰りの電車の中で約2時間。降車してから我慢できずにベンチで30分。
そこに友情と呼べるものがあったかどうかわからない、でも歪な絆は存在したように思える3人の少女の話。そのうちの1人により、時を経てから作家に持ち込まれる形で語られます。
誰かと競争して幸福や豊かさを勝ち取るなんて別世界のことだと言いつつ、小学生のときから住む地域できっちり友人を分けている。皆、妬みや嫉みの感情を持たない人間でいたいのに、大抵どろどろ。それでも、自分にだけは何でも話してほしい、自分だけは彼女の「特別」なのだと信じたいものなのですね。
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流星の絆ぶりに一気に読んでしまった。
多分二時間弱。
表紙が綺麗で買ったが、物語に一気に引き込まれてしまった。
女子同士の友情は恋情を孕んだようなものであるのはもうわかりきっていることだけれど、強烈な依存があったにもかかわらず、環境が変われば離れていくけれど、昔の繋がりは消えない、ところがとても心に残った。
殺人は、悪いこと。倫理的に考えれば、すぐにわかるけれど、最近読んだ本(高校事変)のせいで、まず最初それに違和感を覚えなかったことに本当に自分はやばいのではないかと思った。真帆の、正当防衛、という言葉に深く同意していた。
友梨が真帆であったこと、作者と同級生だったこと。
分かった時は、心臓が止まるかというほどの衝撃を受けた。近藤さんの作品は初めて読んだが、本当に伏線がうまいなあ。と思った。
色々感じすぎて、色々書きたいことがあるがうまくまとまらないけれど、重い内容のわりに本当にのめりこんでしまった。『ファーストラヴ』とはまた違う、なにか希望が見えるものでもなかったけれど、最後の一ページは本当に、心が救われた気がした。精一杯生きてやろう、と思えた。
解説を読んで、60年代後半に生まれた人たちの中学時代はみんなこんな感じだった、らしいことを知り、母もこんな中で過ごしていたのだろうか、とふと思った。
表紙を開けた時、はっとした
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リアルタイムで過ごした時間が描かれていたので、共犯者になった気分がした。人との繋がり方の難しさやモドカシイ感じ、無視や見て見ぬふりなど今でもある事だけれど、なぜ、自分はそうするのかは理解しておくべきだと思った。
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WOWOWのドラマが面白かったので、最終話直前にやっぱり原作を先に読んでおきたいと思い、急遽電子書籍を購入。久々の一気読みだった。
団地住まいの3人の少女たちが巻き込まれ、引き起こしていく殺人事件。そこに至るまでの家庭や学校の環境、団地での生活がリアルに描かれ、荒唐無稽な話なのにまるで自分にも起こりうるように身近に感じられた。女は無事に生きていく事すら難しいとしみじみ。どう着地するのか興味津々だったが、割と普通に終わってしまい名残惜しい。
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子供の頃の友情関係ってなにか独特なギスギスした世界というか、独占欲とか嫉妬心とか微妙な上下関係とかそういうのあったなぁと思い出した。
それにしても友梨だけ損してて不憫でモヤモヤした。
3回とも真帆が一番関わってるのに真帆だけお咎めなしで不公平だ。
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小説の題材を売り込みに来た女性の話を聞くところから、急に物語の本編が始まります。
ぐいぐい引き込まれる物語です。
団地、秘密の約束、裏切り。そんなキーワードでは語り尽くされないほど、どきどきしました。
ラストは近藤さんにしてやられました。
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ありえないけど本当にありそうで、こんな人達が実在していそうと思ってしまった。
メインテーマではないが女性独特の閉塞感とか生きづらさが自然にかかれていてかつ説教くさかったり主張めいたことが無いので感情移入しやすかったせいかもしれない。
あと、凄く読みやすい。