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雪降る山あいの町で生まれ育った幼馴染の五人組をめぐる物語。人生に敗れ、どん底に落ちた男たちが、熱い思いを蘇らせる季節を描く。
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少し暗めでもう少し纏めることができなかったのかなと思うぐらい読むのに疲れるが人物は一人一人関係性や言動の描写ははっきりと明確でわかりやすいのは良かった。
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昭和51年の描写が若干くどめ、ちょっと退屈しちゃいましたが、謎を解こうと動くところは惹きつけられ、一気読みになってしまいました。こんなに引っ張られるほど、地方の子供時代というのは強いものなんですね。あらゆる文学がパーツになって登場しますが、それほど重みがないのがちょっともったいない気もしました。そしてなんといっても、栄光の五人組、というネーミング、申し訳ないけどつける方も名乗る方もなんだかなあ、、と思わざるを得ませんでした。初読の作家さん、ノワールの描き方に迫力あるなあと感じ入ってます。
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前回の候補作『スワン』は正直評価に困る作品だったのですが、本作は良かったです。ちょっと著者を見直しました。
現代パート、昭和51年の小学生時代、平成11年の大きく分けて3つのパートで構成されています。
現代パートは、前作でも気になったちょっと上から目線の語り口で、相変わらずこの部分だけは好きになれないのですが、小学生時代のパートは登場人物が変に堅苦しくなく、みな生き生きと自然体で描かれており、彼ら彼女らの息遣いが聞こえてくるようでとても良かったです。
その少年時代パートで起こったある陰惨を極めた殺人事件と、主人公の友人の身内で起こったある心中事件の謎を、時代を分けて追いかけていくという展開で、大河ミステリーっていうジャンルがあるのか分からないですが
その名にふさわしい、かなり読み応えのある作品に仕上がっています。
真相が二転三転しながらも徐々に明らかになる中で、かつて仲間だった人たちとの再会、そして別れ。
人間誰しも大人になれば変わっていくけれども、変わらないものだってあるんじゃないかっていうのが本作のテーマになっているのかなと思いました。
基本的には悲しい話で、読者の心をイヤな感じで抉るような描写もいっぱい出てくるのですが、不思議と読後感は悪くなく、これも著者の魅力の一つなのかなと思ったりしました。
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第165回直木賞候補作、昭和・平成・令和の3つの時代に渡るミステリー(600ページ超で読み応えアリ)。元刑事の河辺と、チンピラの茂田のコンビが昭和と令和の時代に起きた事件のナゾを解いていく。永井荷風、ヴェルレーヌ、中原中也、太宰治などの小説・詩と、歌を基に謎を解いていくのが面白い、「記憶」もテーマのひとつとしてあるかな。タイトルの「おれたちの歌をうたえ!」は中盤である人物が吐く言葉だが、これをタイトルに持ってくるのはセンスありすぎ。
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11月-01。2.5点。
長野で過ごした主人公、5人の仲良し。そのうちの一人が、死んだと同居人から連絡が。。
長い。亡くなった幼馴染みが残した「詩」の謎解きをしていくが、なにしろ進みが遅く長いため、焦点がぼけた感じ。筆力がある作家なので読了したものの、もう少しコンパクトにまとめた方が、集中できた気がする。
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回想シーンで人の名前と性格、関係性を把握し、登場人物紹介のページと紐付けて覚えておかないと、中盤以降相当苦労します。いえ、苦労しました。過去の回想からのお話が小説の面白さの肝でした。
後は、文豪好きな人は色々楽しめるかなぁ。
私の理解力が低いせいなのでしょうが、もう少しさらっと読めるようにしてくれると、凄く面白かったのに、と思いました。
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直木賞候補作品。
令和の事件から過去の昭和の事件から平成の事件を謎説くのだが、過去の事件に関しては時代背景説明も世代的な感覚も素晴らしいと思います。
ただ、令和の現代を起点とする暗号や事件の真相は納得できないというか、肩透かしを食った感じで、この長編のラストが締まらなかった感じが否めませんでした。
直木賞にならなくて正解かも・・・。
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第165回直木賞候補作。
長編のミステリー&ハードボイル作品。
金塊を探すのはワクワクすると、期待しながら読んだが、長かった。
主人公の河辺さんの要点のまとまった話し方が知的だと思っていたら、なるほど元刑事。
過去の殺人事件と、暗号を通したその謎解き。
ゴールは金塊じゃない。
キョージュの日記、レコード、5人組に絡まる謎が解けていくあたりが、ドキドキした。
読み終えて「おれたちの歌をうたえ」の意味深さを実感。
検索して、出てきたロックを色々聞いた。それも楽しかった。
バカボンの歌、ヒア・カムズ・ザ・サン、ズンドコ節、ゴダイゴはわかるけどイエロー・センター・ラインは聞いたことがなかった。
ドラマになりそう。
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古い友人の死をきっかけに危険な輩たちとのいざこざに巻き込まれ、40年前に起こった痛ましい事件の真相に迫っていく物語。現在と過去を行きつ戻りつ進んでいく話は、臨場感あふれる描写でかなりの長編だったが飽きさせなかった。しかし、最後で明らかにされるそれぞれの動機や目的が、人を衝動に走らせるものとしては弱く、こんなに長い時間をかけて読んだのに~とやや残念な思いだった。キョウージュと千百合との関係性を掘り下げると、ぞくっとするような人間味が出てくるような気がして、その辺りを読んでみたかったなと思った。
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あらすじを読むと毎回読みたくなる呉勝浩先生の本。
今回は特に昭和の革命運動が話にかかわることや村上龍や永井荷風の作品など多数の引用を用いながら話を運ぶ手法が好みだったので楽しめました。
物語としての呉先生の作品は大好きですが、小説としては文体に時折ちぐはぐなニヒルさを感じてしまったり、ファンでも好みが分かれる箇所は正直あります。
それにしてもセイさんというキャラクターは序盤から魅力的でした。和山やま先生がセイさんを描いたらカッコいいんだろうなー。
学が無いことを否定したまま終わらず、学ぶことで人生を得たことは救いでした。それで更なる悲劇に繋がるわけですが…話の絡みかたがすごい。
この作品のアイデアがわっと踊るように湧いた瞬間はきっと興奮しただろうなあ。
次回作も楽しみです
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102 かなりの長編で読了までちょっと忍耐がいるね。登場人物はシンプルなのに時代が何度も行き来するからボーと呼んでると結構混乱する。で主題は?と言われるとちょっと困る。面白かったけどね。
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どうしようもない者たちの、どうしようもない物語。1人1人が愚かであり、悲しく、そして儚い。ただ、たとえ間違っていようとも、それぞれが健気で一生懸命なのだ。
作者とほぼ同じ時代を生きてきた者として、一つ一つの時代の出来事が懐かしく思い出された。あの時代の狂気と熱気は、あの時代を目の当たりにしたものしかわからないのかもしれない。(うぬぼれと自虐である…)
語りの主体が河辺であったり第三者であったり…。その分まるで読んでいる自分が作品の中にいるように感じることがあった。
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年生まれのそぉ、くるよね。
きたよね。って、展開で、した。
佐登志じゃなくってヒーちゃん(久則)目線で。
佐登志の暗号が解かれていきます。
登場人物ほとんどがキチンと役割を果たしている。
昭和37年生まれ【栄光の五人組】
現在令和までのお話。
時代背景、時の流れ。
なるほど、ねと、思わせてくれます。
文豪もたくさん登場。
森鷗外大先生、永井荷風の荷風さん。
フーカの父キョージュ、その姉千百合。
竹内家の闇のおはなしかなぁ。
そしての第六章‼
重い感じですが、先が知りたくなっちゃうので。
あっという間に読めちゃいます。
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とても読み応えのある本だった。
ほんの少しの運命が、何十年もの人生を狂わせてしまう……
重くて、切ない内容だった…。