0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルからその内容が全くわからないという設定の中で読み始めました。過去の事件のことが少しずつ明らかになっていくということで飽きずに読み終わりました。
紙の本
直木賞候補作に相応しい読み応え
2022/03/04 13:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
乱歩賞作家による、直木賞候補作に相応しい読み応えのあるサスペンスでした。時代の行き来があったり登場人物も輻輳したりで読者も混乱するのが、主人公の悪戦苦闘ともシンクロして楽しめる感じでした(毎日新聞「エンタメ小説・今月の推し!」210207)。
紙の本
他の本も読んでみたい
2021/09/17 09:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:owls - この投稿者のレビュー一覧を見る
初読みの作家さんでした。分厚い本ですが、読み始めると、先が気になって一気に読みました。・・・が、色々判明すると、腑に落ちない感じがのこりました。でも、あきることなく最後まで読んでしまうおもしろさだったので、他の本も読んでみたいと思います。
紙の本
骨太なハードボイルド小説
2021/07/10 13:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
他の方のレビューにも共通な感想が多い気がします。
登場人物、舞台設定、40年前の事件と現在の謎解きのミステリーはグイグイ読ませて面白い。
しかし、一番大事な事件の真相と佐登志が残した五行詩の意味も分かりづらく納得感が無い。
600ページの長編を一気に読ませられたのだから、評価したいものの、残念です。
紙の本
長い物語でもどんどん読めますが...。
2021/05/20 14:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
600ページ近くある分厚い物語は、昭和47年と51年、平成11年、令和2~3年を行き来して、その時期の文化や事件や災害をさりげなく織り交ぜながら進む。読者は、読ませる作家のチカラに乗せられて、サクサクとエンデングまでたどり着きました。...が、物語の行きついた先が、ちょっと未消化というか、こうゆう最後なら少し物語が冗長な気もしました。もしかして、もっと後日談がありそうな、そんな読後感。
電子書籍
ラストがね
2022/01/05 20:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここまで引っ張るならば、もう少し、違う終わり方、というか……別のエンディングを期待してしまいました。後味は、悪いです(これは、あくまでも私見ですが……)まだ、後日譚があるんでしょうか……
投稿元:
レビューを見る
圧倒的な絶望の暗闇の中で、自分を後ろから照らすのは過去の自分。
そしてその光はあの日つながれた友からの思い。友の思いは歌になり今の自分を照らしてくれる。
「おれたちの歌をうたえ」という叫びが暗闇で光となる。
どこで間違えたのか。何を間違えたのか。誰が悪いのか。そして繰り返される「なぜ」。
いくつもの問いを、変えることのできない道を、悔いながら、恨みながら、それでも生きる。
幼い正義では、見えなかった真実。友に隠し、自分に嘘をつき、それでも守りたかったもの、信じたかったもの。
40年という月日。栄光の五人組という勲章は、光だったのか、闇の始まりだったのか。
友が遺した暗号。そこに込められた本当の意味に胸が締め付けられる。
私にはあるだろうか。瀕死の状態になってまでもたどり着き、明らかにしたいと思う友との謎が。
見えないように、気づかないように隠したまま生きていくんじゃないか。忘れてしまえば楽に生きていける。
そんな自分を嗤うのは、やはり過去の自分。
読みながら自分の指先の温度が上がるのを感じた。
生きたい。今の自分を照らす過去の自分を確かめながら、生きていきたい。生きていけるのか。
いや、生きるのだ。どこまでも生きろ!とアドレナリンが叫ぶ。
投稿元:
レビューを見る
600ページの大ボリューム。細部まで丁寧に書き上げたからこその大作です。疲れたけど納得の読後感に浸れます。栄光の五人組、険悪になりながらも、それぞれを想う絆が途切れることがなくて良かった。オススメ★4つ
投稿元:
レビューを見る
突然、スマホから見知らぬ番号が。幼馴染が死んだということで、世話を任された人からの電話だった。同時に伝言もあるという。それは謎の5行の詩。それに込められた意味とは?一つの事件をきっかけに昭和・平成・令和を経て、隠された真実が明らかになる。
色々読み応えのある作品でした。
なんといっても約600ページという量に1クールの連続ドラマを見ているようでした。読み終わった後はドッと疲れましたが、一つの事件から水面のように拡がる大河級のミステリーに骨太さを感じました。ミステリーだけでなく、ハードボイルドのエッセンスもあったので、男臭さの雰囲気も醸し出していました。
昭和・平成・令和と3つの時代でそれぞれ起きる出来事を思ったよりも長めで描かれています。普通だと過去編になると、さらっと短めに描かれますが、この作品は中編くらいの長さでした。その分、当時起きた出来事を細かく描くことで、より重厚感が増していました。
昭和では仲良しだった人たちが、ある事をきっかけに歯車が狂っていきます。その後、平成や令和では良い方向へ行くのかと思いきや、悪い方向へ突き進むので、胸が痛む思いでした。その背景として、差別や学生運動など社会問題が絡んでいて、その辺のリアルさは印象深かったです。
次に暗号としての謎解きも魅力的でした。5行しかない暗号には、色んな要素が絡まっていて、よくここまで練られていたことに圧倒されました。名だたる作家たちやそれぞれの登場人物、ある事件の鍵を総合的に絡めて、詩に込められているので、全てが明らかになった瞬間、凄いなと思ってしまいました。
それぞれの登場人物たちの末路が儚すぎましたが、主軸となる幼なじみたちの友情が表面では見えなくとも、裏では固く結ばれているのではと感じました。
投稿元:
レビューを見る
【友情を諦めなかった男たちの、悔恨と希望の物語】友が遺した五行の詩。連絡を待ちわびていた元刑事はそれが自分達への伝言だと気づく。あの日の真実を求めて、執念の捜査が始まった。
投稿元:
レビューを見る
かなり作り込まれているとは思うが、イマイチ入り込めなかった。河辺にあまり共感出来なかったからかもしれない。大作。
投稿元:
レビューを見る
サーガと呼びたくなる重厚な過去からの今に繋がる物語。読み応えたっぷり。バディものとしても。
全体的に頭脳警察っぽくて好き。
投稿元:
レビューを見る
本を手に取った時、その厚さに一瞬気持ちが揺らいだ。
最初の書き出しで、押し寄せる文芸の波に、覚悟を決めた。
言葉も、様々な引用も、読み手の膨大な背景知識を求められる。久しぶりの読み応え。
なのに、あっという間に引き込まれ、読み終えてしまった。分厚い598ページ。
いくつもの時代を思い出して行き来し、様々な事件が複雑に絡み合う。
それぞれの登場人物が、それぞれなりに、過去と向き合い前を向いていく。その潔さと、読み終えた後の清々しさ。
とても面白い。
こういうものこそ、何度も読みたい。
その度に発見があり、余白を考察するのが面白い。
本好きにはたまらない本だと思う。
投稿元:
レビューを見る
昭和の「栄光の5人組」から始まり、平成、令和の事件。正直、読んでいて苦しくなりました。どこかに希望はないのかと、主人公の河辺と共にもがきながら読みました。
呉さんの作品は、いつも知らない世界観を与えてくれます。そしてどこかに必ず温かさを残してくれます。
過去を受け入れ、未来を生きていく強さを感じました。
投稿元:
レビューを見る
600頁超の骨太で武骨なミステリー&ハードボイルド労作で、読むのも結構疲れた。「スワン」が凄かっただけに、力が入り過ぎて丁寧だけど大分冗長でもあり、私にとってはインパクトはそれほどでも無かった。力のある作家さんであることは間違いないが、書かれているテーマで当たりはずれがあるような気がする。