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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
さすが受賞作品……といえるかは、好みによると思います。残虐なシーンの描写がたくさんあり、自分的にはちょっと……と思いました。裏には、狂気的な信仰もあり……、しかし、コシモVSバルミロの対決すごかった……
紙の本
う~ん・・・・・・
2021/09/06 20:05
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投稿者:玉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ごめんなさい。
絶賛している方々のコメントを読んでも、
やっぱり私は苦手です。
ゴッドファーザーみたいのも、仁義なき戦い的なのも、苦手です。
500ページ余を読んではみたものの、苦手な世界です。
ただ、これが事実に近いのなら、それは怖いです。
目をそむけるわけにはいきませんね。
紙の本
直木賞受賞作品ということで読んでみました。
2021/10/31 21:45
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投稿者:るい - この投稿者のレビュー一覧を見る
予備知識なく、ページを開きました。
文章力、物語の展開、素晴らしいと思います。
本の装丁を観て、怖い内容かと思いました。
自分にとって、全く知らないことばかりでした。
今の時代を知るという意味でも、今の作品を読むことが必要だと思いました。個人的には、直木賞受賞作品でなければ、本の内容から読んでいない作品です。装丁を観て、手にしない作品です。
でも、力のある作品で、読んで良かったです。
こういう作品が受賞するのだなと思える作品でした。
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これはもういろんな意味で「一気読み不可能小説大賞」受賞ですよ、間違いなく。
メキシコのカルテル。「平和」なハポネスである私にとって想像を絶する存在。
麻薬の王国。それをめぐる戦争。その戦争で家族全てを失い、生き残った一人の男と、生き延びようとした一人の女。
二人が流れ着いたのは太平洋の端、日本。
二人から始まる別々の物語。その物語が重なり繋がり、そして想像もつかないラストへと運ばれていく。
物語?本当にこれは物語なのか。もしかすると見えていないだけで、ほんのすぐそばで起こっていることなんじゃないか。自分の中の命が警告を鳴らしているようだ。
古代文明、アステカから続く世界。復讐のためにその幻の中で生き続けた男。異国の地で結婚し子を産み、新しい人生を歩き始めるはずだった一人の女。麻薬のために兄を失い故郷を逃れてきたはずの女の人生を終わらせたのも麻薬。
麻薬で始まり麻薬で終わる救いのない世界。けれどその中で消えずに燃えるほのかな光。
復讐のためだけに生きる男と知り合ってしまった一人の少年。失ったわけじゃない。初めから何もなかった「彼」のその人生に一つずつ増えていく言葉と「思い」。
自分の生年も、名前に漢字があったことも知らずに育った彼の中に育った光を、今、私も受け取った。
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メキシコの麻薬カルテルから日本での心臓移植ビジネスへ。それにアステカの宗教が絡み合う。
面白かった。
アステカの神々の名前や儀式が中々頭に入らず、少々読むのに苦労した…。
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これは私の心構えの問題なのですが、正直読後「ようやく読み終えた」という達成感よりかは疲労感を強めに感じました。
作中、内臓を大いに感じることができますが、私の内臓にもなかなか響きました。
分厚いです。話が。
文章も丁寧で、登場人物も多く、また各人物に対しての情報も多く、気軽に読み始めた私は縦軸と横軸の整理が大変でした。
ただこの方の場合、乱雑に点があって繋げていくというより、綺麗に縦軸と横軸を引いていって交差点が点滅する順番も決めているのだろうなと思うように最後までまとまっていて、この本の厚みよりも厚い話をよくまとめたなという印象が強いです。
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読書でしか体験できない世界を旅することができました。
…こんなにも読書で体力を消耗するとは…初めての経験かもしれません。
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大好きな佐藤究さんの新作クライムノベル。登場人物は全員極悪人といった感じで圧倒的な暴力がテーマ。マフィア・ヤクザ・麻薬・臓器売買・殺人などなんでもアリのとんでもない世界観だが、登場人物にインテリ(ぽい人)が多いので随所で知性漂う展開多。560ページの厚さだが、1ページで普通の本の2倍の情報量があるので1000ページくらいの小説を読んだ読後感。メキシコ、インドネシア、日本と国が移動しつつ話は進んでいくが、引き出しの多さからか全く飽きなかった。これは絶対映画化できそうにないな(してほしいけど)。
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読了。図
怖かったけど迫力は凄かった。
麻袋に各種麻薬とその密売人と殺し屋とアステカの儀式で取り出した臓器と臓器密売で取り出した臓器と血生臭さと、あと暴力と暴力と暴力とひたすら暴力を入れてシャッフルしたようなストーリー。処刑の仕方がエッグい。
こう言うのは大の苦手。
途中何回も読むの止めようと思ったほど。
でも、でも気になって、怖いもの見たさで読み進めてしまう。
ネグレクトで成長して来たコシモの無知さと真っ直ぐすぎる純真さが、それ故に素直にスポンジで水を吸う様に罪に染まっていく様子がツライ。
「うへ〜〜っ!!!」と本を持っつ手にかなりの力が入リ過ぎたり、かと思うと腰が抜けた様に力が入らなくなる様な描写が本当怖すぎる。
麻薬は本当にダメ!ゼッタイ!!
ああ。パブロ…良い人だったのに。
カヌーのシーンでは一緒に泣きそうになった…
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メキシコの麻薬密売人バルミロと、両親を自分の手で殺めてしまった少年コシモ。アステカの神に対する信仰を持つ二人が出会い、新たな心臓密売ビジネスに携わるノワール小説。禍々しくも神秘的なアステカの神々の物語とアウトローな面々の繰り広げる血みどろの戦いが絶妙に交じり合い、壮絶ながらもどこかしら爽快な読み心地でした。
あまり馴染みのないアステカ信仰のイメージがとにかく壮大で呑み込まれます。現代なら単に野蛮と評されてしまうであろう儀式に関しても、神々しくすら思えてしまいました。
登場人物、とにかく残忍な悪人が多いのだけれど。その中でコシモの真っ直ぐさが清々しくいとおしく思えました。一般的には彼も悪だと認定される方なのだろうけれど、巡り合わせが悪かっただけで実は全く悪人ではないんだよなあ。むしろよくぞあの面々に染まらなかったものだと感心の念すらおぼえました。
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麻薬カルテル、密売人、抗争、臓器ビジネス、殺人、テスカトリポカ、神。そのひとつひとつの描写の凄惨さ、残酷さ。こういう作品は苦手なはずなのに読むことをやめられない展開の面白さ。一人の男が力を持ち、勢力を広げていく。作品自体のスケールの大きさと神、伝説に魅入られた男の大きさ。組織の隠された真実。どこをとっても面白くて圧倒されてしまう。苦手な内容だけれど読んでよかった。日本の作品では今年のベストになるんじゃないかなと言えるもの。
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#テスカトリポカ
#佐藤究
メキシコ•インドネシア、日本を舞台にした、麻薬戦争•臓器売買とそれに巻き込まれるひとりの少年を中心としたストーリー。
物語の背景や世界観のインフラ整備の様な100ページほどを乗り越えるとあとは一気です。
相変わらず佐藤究さんの本は、新しい世界のインプットが得られるなぁ。
大作です。
時々暴力的なシーンで、グロい表現が散見されるので、苦手な方は注意が必要です。
#アステカ
#麻薬戦争怖い
#臓器売買
#読書
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えげつないのに、純粋で神秘的な物語。
二律背反してそうなこの2つの要素が絶妙にマッチしてる世界観、、、
新しい世界を垣間見えた気がしました。
これだから読書はやめられない!
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長編だったが少しも長いと思わなかった。知らない世界の情報がふんだんに盛り込まれ、血と汗のにおいが熱風と土煙と一緒に部屋中に充満しているような感覚があった。
最近にない読書経験だった。
中盤まではどこまで話が広がるのかとワクワクしながら読んでいたが、最後はおとなしくまとまった感じ。
なんとなく続きがあるような終わり方だったので、本当は大長編のプロローグなのかもしれない。
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物理的に重量感はあるが、読みやすい。冒頭はメキシコの麻薬カルテル抗争の物語で、以前に読んでいた翻訳小説の知識も助けたか。コシモという少年が成長すると、次はカルテルの生き残りであるバルミロの物語と共にアステカの歴史が彼の祖母を通して語られる。二人が出会った時、アステカの神が日本に降臨する…!
重層的な物語でそれぞれのエピソードが無理なく絡んでいる。富裕層による臓器売買の手段として豪華客船が舞台になるというのは、フィクションながらとてもリアリティを感じた。着想はコロナ以前だったかもしれないが、コロナ禍での変化も取り入れられていてタイムリーな状況もあった。舞台も川崎、横浜と私が知っている地名が出てきたこともよかった。何よりコシモという少年の魅力が圧倒的。外国人の親に育てられた二世の子どもは親の母語と日本語を操る。彼はうまく公教育に乗れなかったけれども、乗れたとしても、彼らを取り巻く世間は厳しいものがあるのだろう。同様に世の中からはみ出てしまった人たちがバルミロの元に終結していくのは痛ましく感じた。余韻のあるラストもよかった。